18/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓399(養生訓の後記) 右に、しるせる所は、古人の言をやはらげ、古人の意をうけて、おしひろめし也。又、先輩に,きける所多し、みづから試み、しるしある事は、臆説といへども,しるし侍(はべ)りぬ。是、養生の大意なり、其(その)条目の詳(つまびらか) […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓398(巻第八 灸法) 癰疽(ようそ)、及、諸瘡(しょくさ)、腫物(しゅもつ)の初発(しょはつ)に、早く灸すれば、腫(はれ)あがらずして消散(しょうさん)す。うむといへ共(ども)、毒(どく)かろくして、早く癒(いえ)やすし。項(うなじ)より上に […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓397(巻第八 灸法) 衰老(すいろう)の人は、下部に気すくなく、根本よはくして、気(き)昇(のぼ)りやすし。多く灸すれば、気上りて、下部、弥(いよいよ)空虚(くうきょ)になり、腰脚(こしあし)よはし。おそるべし。多く灸すべからず。殊に、上部と […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓396(巻第八 灸法) 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)にして、食滞(とどこおり)りやすく、泄瀉(せつしゃ)しやすき人は、是(これ)陽気不足なり。殊に灸治(きゅうじ)に宜(よろ)し。火気を以(もって)土気(どき)を補へば、脾胃の陽気発生し、よく、めぐ […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓395(巻第八 灸法) 方術(ほうじゅつ)の書に、禁灸(きんきゅう)の日、多し。其日、その穴をいむと云(いう)道理、分明(ぶんめい)ならず。内経に、鍼灸の事を多くいへども、禁鍼(きんしん)、禁灸の日をあらはさず。鍼灸聚(しんきゅうじゅう)英(え […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓394(巻第八 灸法) 阿是(あぜ)の穴は、身の中、いずれの処にても、灸穴(きゅうけつ)に、かゝはらず、おして見るに、つよく痛む所あり。是、その灸すべき穴なり。是を阿是 (あぜ) の穴と云(いう)。人の居る処の地によりて、深山幽谷(しんざんゆう […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓393(巻第八 灸法) 灸法、古書には、其(それ)大(おおき)さ、根下(ねさが)三分ならざれば、火気,達せずといへり。今世も、元気つよく、肉厚くして、熱痛をよくこらふる人は、大にして壮数も多かるべし。もし、元気虚弱、肌肉浅薄(きにくせんぱく)の […]
15/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓392(巻第八 灸法) 坐(ざ)して点(とも)せば、坐して灸す。臥(ふ)して点せば、臥して灸す。上(かみ)を先に灸し、下(しも)を後に灸す。少(すくなき)を先にし、多きを後にすべし。灸する時、風寒にあたるべからず。大風、大雨、大雪、陰霧(いんむ […]
15/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓391(巻第八 灸法) 艾炷(がいちゅう)の大小は、各、其人(そのひと)の強弱によるべし。壮(さかん)なる人は、大なるがよし、壮数(そうすう)も、さかんなる人は、多きによろし。虚弱(きょじゃく)に、やせたる人は、小にして、こらへやすくすべし。多 […]
13/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓390(巻第八 灸法) 人の身に灸(きゅう)をするは、いかなる故ぞや。曰(いわ)く、人の身のいけるは、天地の元気をうけて本(もと)とす。元気は陽気なり。陽気は、あたゝかにして火に属す。陽気は、よく万物を生ず。陰血(いんけつ)も、亦元気より生ず。 […]
16/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓389(巻第八 鍼) 鍼(はり)をさす事はいかん。曰く、鍼をさすは、血気の滞(とどこおり)をめぐらし、腹中の積(しゃく)をちらし、手足の頑痺(がんひ)をのぞく。外に気をもらし、内に気をめぐらし、上下左右に気を導(みちび)く。積滞(しゃくたい) […]
13/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓388(巻第八 育幼) 小児は、脾(ひ)胃(い)もろくして、せばし。故に、食にやぶられやすし。つねに病人を、たもつごとくにすべし。小児は、陽(よう)さかんにして熱多し。つねに熱をおそれて、熱をもらすべし。あたため過(すご)せば筋骨よはし。天気よ […]
12/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓387(巻第八 育幼) 小児をそだつるは、三分の飢と寒とを存(そん)すべしと、古人いへり。いふ意(こころ)は、小児はすこし、うやし、少ひやすべしとなり。小児にかぎらず、大人も亦、かくの如くすべし。小児に、味よき食に、あかしめ(飽)、きぬ多くきせ […]
12/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓386(巻第八 養老) つねに静養すべし。あらき所作(しょさ)をなくすべからず。老人は、少の労動により、少の、やぶれ、つかれ、うれひによりて、たちまち大病おこり、死にいたる事あり。つねに心を用ゆべし。老人は、つねに盤坐(ばんざ)して、凭几(しょ […]
07/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓385(巻第八 養老) 老後(ろうご)、官職(かんしょく)なき人は、つねに、只(ただ)わが心と身を養ふ工夫(くふう)を専(もっぱら)にすべし。老境(ろうきょう)に無益(むやく)のつとめのわざと、芸術に、心を労し、気力をついやすべからず。朝は、静 […]
07/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓384(巻第八 養老) 朝夕の飯、常の如く食して、其上に又、餻餌(こうじ)、麪(めん)類(るい)など、わかき時の如く、多くくらふべからず。やぶられやすし。只、朝夕二時の食、味よくして進むべし。昼間、夜中、不時の食、このむべからず。やぶられやすし […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓383(巻第八 養老) 老人、病あらば、先(まず)食(しょく)治(ち)すべし。食治応ぜずして後、薬治を用ゆべし。是、古人の説也。人参(にんじん)、黄芪(おうぎ)は上薬也。虚損(きょそん)の病ある時は用ゆべし。病なき時は、穀肉の養(やしない)の益 […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓382(巻第八 養老) 老人は、大風雨(おおあらし)、大寒暑(だいかんしょ)、大陰霧(だいいんむ)の時に、外に出(いず)べからず。かゝる時は、内に居て、外邪をさけて静養すべし。老ては、脾胃(ひい)の気衰(きおとろ)へ、よはくなる。食すくなきに宜 […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓381(巻第八 養老) 年(とし)老(おい)ては、やうやく事を、はぶきて、すくなくすべし。事をこのみて、おほくすべからず。このむ事、しげゝれば、事多し。事多ければ、心気つかれて楽(たのしみ)をうしなふ。朱子(しゅし)六十八歳、其子に与ふる書に、 […]
03/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓380(巻第八 養老) 老ての後は、一日を以て十日として日々に楽しむべし。常に日をおしみて、一日もあだに,くらすべからず。世のなかの人のありさま、わが心に,かなはずとも、凡人(ぼんじん)なれば、さこそあらめ、と思ひて、わが子弟をはじめ、人の過( […]
03/09/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓379(巻第八 養老) 老人は、気よはし。万(よろず)の事、用心ふかくすべし。すでに、其事にのぞみても、わが身をかへりみて、気力の及びがたき事は、なすべからず。とし下寿(かじゅ)をこゑ(え)、七そぢにいたりては、一とせをこゆるも、いとかたき事に […]
26/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓378(巻第八 養老) 天気、和暖(わだん)の日は、園圃(えんぽ)に出、高き所に上り、心をひろく遊ばしめ、欝滞(うったい)を開くべし。時時、草木を愛し、遊賞せしめて、其意(こころ)を快くすべし。されども、老人みづからは、園囿(えんゆう)、花木に […]
26/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓377(巻第八 養老) 年老ては、さびしきをきらふ。子たる者、時々、侍(は)べり、古今の事、しずかに物がたりして、親の心をなぐさむべし。もし朋友(ほうゆう)妻子には和順(わじゅん)にして、久しく対談する事をよろこび、父母に対する事をむづかしく思 […]
26/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓376(巻第八 養老) 衰老(すいろう)の人は、脾(ひ)胃(い)よはし。夏月(かげつ)は、尤(もっとも)慎んで保養すべし。暑熱(しょねつ)によつて、生冷の物をくらへば、泄瀉(せつしゃ)しやすし。瘧痢(おこり)も、おそるべし。一たび病すれば、大( […]
26/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓375(巻第八 養老) 老人は体気よはし。是を養ふは大事なり。子たる者、つゝしんで心を用ひ、おろそかにすべからず。第一、心にそむかず、心を楽(たの)しましむべし。是(これ)志を養ふ也。又、口腹(こうふく)の養(やしない)におろそか、なるべからず […]
21/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓374(巻第八 養老) 老人の保養は、常に元気をおしみて、へらすべからず。気息(きそく)を静(しずか)にして、あらくすべからず。言語(げんぎょ)をゆるやかにして、早くせず。言(ことば)すくなくし、起居行歩(きここうほ)をも、しづかにすべし。言語 […]
21/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓373(巻第八 養老) 今の世、老て子に養はるゝ人、わかき時より、かへつて、いかり多く、慾(よく)ふかくなりて、子をせめ、人をとがめて、晩節をもたず、心をみだす人多し。つゝしみて、いかりと慾とをこらえ、晩節をたもち、物ごとに堪忍(かんにん)ふか […]
21/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓372(巻第八 養老) 老の身(み)は、余命(よめい)久しからざる事を思ひ、心を用る事わかき時に,かはるべし。心しづかに、事すくなくて、人に交はる事も、まれならんこそ、あひ似(に)あひて,よろしかるべけれ。是も亦(また)、老人の気を養ふ道なり。 […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓371(巻第八 養老) 人の子となりては、其(その)おやを養ふ道をしらずんばあるべからず。其心を楽しましめ、其心にそむかず、いからしめず、うれへしめず。其時の寒暑(かんしょ)にしたがひ、其居室(そのきょしつ)其祢所(そのねどころ)をやすくし、其 […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓370(巻第七 用薬) 上中部(じょうちゅうぶ)の丸薬(がんやく)は早く消化するをよしとす。故に、小丸(しょうがん)を用(もち)ゆ。早く消化する故(ゆえ)也。今、新(あらた)なる一法(いつぽう)あり。用ゆべし。末薬(まつやく)をのりに和(わ)し […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓369(巻第七 用薬) 大便(だいべん)、瀉(しや)しやすきは、大(おお)いにあしし。少(すこし)秘(ひ)するはよし。老人(ろうじん)の秘結(ひけつ)するは寿(じゅ)のしるし也。尤(もっとも)よし。然(しかれ)共(ども)、甚(はなはだ) 秘結( […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓368(巻第七 用薬) 悪臭(あくしゅう)をさるに、蒼朮(そうじゅつ)をたくべし。胡荽(こすい)の実(み)をたけば、邪気(じゃくき)をはらふ。又、痘瘡(とうそう)のけがれをさる。蘿藦(らも)の葉をほしてたけば、糞小便(ふんしょうべん)の悪気をは […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓367(巻第七 用薬) 養生訓(意訳) 良い香りは、生気を助け、邪気を払い、悪臭を消し、けがれを除きます。暇がある時に、静かな部屋で香を焚いて、黙座すると心が落ち着きます。これも養生の道の一つです。 通解 諸香を楽しむことは、五味を楽しむことと […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓366(巻第七 用薬) 中夏の秤(はかり)も、日本の秤と同じ。薬を合(あわ)するには、かねて一服の分量(ぶんりょう)を定め、各品(かくほん)の分釐(ぶんり)をきはめ、釐等(りんだめ)を用(もち)ひてかけ合(あわ)すべし。薬により軽重(けいちょう […]
17/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓365(巻第七 用薬) 東垣(とうえん)が曰(いわ)く、細末(さいまつ)の薬は経絡(けいろ)にめぐらず。只(ただ)、胃中臓腑(いちゅうぞうふ)の積(せき)を去(さ)る。下部(かぶ)の病には、大丸(だいがん)を用(もち)ゆ。中焦(ちゅうしょう)の […]
16/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓364(巻第七 用薬) 腎(じん)は、水を主(つかさ)どる。五臓六腑(ごぞうろっぷ)の精(せい)をうけて,をさむ故(ゆえ)、五臓(ごぞう)盛(さかん)なれば、腎水(じんすい)盛(さかん)なり。腎(じん)の臓(ぞう)ひとつに、精(せい)あるに非( […]
16/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓363(巻第七 用薬) 毒にあたりて、薬を用(もちい)るに、必(かなら)ず、熱湯を用(もち)ゆべからず。熱湯を用(もち)ゆれば毒(どく)弥(いよいよ)甚(はなはだ)し。冷水(れいすい)を用ゆべし。これ事(こと)林広記(りんこうき)の説(せつ)な […]
16/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓362(巻第七 用薬) 薬を煎ずるは、磁器(じき)よし、陶器(とうき)也(なり)。又、砂罐(さくわん)と云。銅(どう)をいまざる薬は、ふるき銅器(どうき)もよし。新しきは銅(どう)気多(きおお)くしてあしゝ。世俗(せぞく)に薬鍋(くすりなべ)と […]
13/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓361(巻第七 用薬) 補薬(ほやく)を煎(せん)ずるには、かたき木、かたき炭などのつよき火を用(もち)ゆべからず。かれたる蘆(あし)の火、枯竹(かれたけ)、桑柴(くわしば)の火、或(あるいは)けし炭(ずみ)など、一切(いっさい)のやはらかなる […]
13/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓360(巻第七 用薬) 凡(およそ)薬を服する時は、朝夕(ちょうせき)の食(しょく)、常よりも殊(こと)に、つゝしみゑ(え)らぶべし。あぶら多き魚鳥獣(ぎょちょうじゅう)、なます、さしみ、すし、肉(しし)ひしほ、なし物、なまぐさき物、ねばき物、 […]
11/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓359(巻第七 用薬) 凡(およそ)薬を服(ふく)して後(のち)、久(ひさ)しく飲食すべからず。又、薬力(やくりき)のいまだめぐらざる内に、酒食(しゅしょく)をいむ。又、薬をのんでねむり臥(ふ)すべからず。ねむれば薬力めぐらず、滞(とどこお)り […]
11/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓358(巻第七 用薬) 生姜(しょうが)を片(へん)とするは、生姜根(しょうがこん)には肢(また)多し。其内(そのうち)一肢(いちまた)をたてに長(なが)くわるに、大小(だいしょう)にしたがひて、三片(さんぺん)或(あるいは)四片(よんぺん)と […]
10/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓357(巻第七 用薬) 凡(およそ)薬を煎ずるに、水をゑ(え)らぶべし。清(きょ)くして味よきを用(もち)ゆ。新(あらた)に汲(く)む水を用ゆべし。早天(そうてん)に汲(く)む水を井華水(せいかすい)と云(いう)。薬を煎ずべし。又、茶と羹(あつ […]
09/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓356(巻第七 用薬) 中夏の書、居家必要(きょかひつよう)、居家必備(きょかひつび)、斉民要術(さいみんようじゅつ)、農政全書(のうせいぜんしょ)、月令広義(がつりょうこうぎ)等(とう)に、料理の法(ほう)を多くのせたり。其(そ)のする所、日 […]
09/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓355(巻第七 用薬) 生姜(しょうが)は薬(くすり)一服に一片(ぺん)、若し風寒発散(ふうかんはっさん)の剤(ざい)、或(あるいは)痰(たん)を去(さ)る薬には、二片(にへん)を用ゆべし。皮を去(さる)べからず。かわきたるとほしたるは用(もち […]
05/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓354(巻第七 用薬) 宋(そう)の沈存中(しんぞんちゅう)が筆談(ひつだん)と云(いう) 書(しょ)に曰(いわく) 、近世(きんせ)は湯を用ずして煮散(しゃさん)を用ゆといへり。然(しか)れば、中夏(ちゅうか) には、此法(このほう)を用るな […]
09/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓353(巻第七 用薬) 中華の書に、薬剤(やくざい)の量数(りょうすう)を、しるせるを見るに、八解散(はちげさん)など、毎服(まいふく)二匁(にもんめ)、水一盞(みずいちうき)、生姜(しょうが)三片(さんぺん)、棗(なつめ)一枚、煎(せん)じて […]
07/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓352(巻第七 用薬) 又曰(またいわく)、薬を煎(せん)ずるに砂罐(しゃかん)を用(もち) ゆべし。やきものなべ也。又曰(またいわく)、人をゑ(え)らぶべし。云意(いうこころ)は、心(こころ)謹信(きんしん)なる人に煎(せん)じさせてよしと也 […]
07/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓351(巻第七 用薬) 入門に、いへるは、薬を服するに、病(やまい)、上部(じょうぶ)にあるには、食後に少づゝ服(くふ)す。一時に多く、のむべからず。病(やまい)、中部(ちゅうぶ)に在(ある)には、食遠(しょくえん)に服(ふく)す。病(やまい) […]
09/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓350(巻第七 用薬) 利薬(りやく)は、大服(だいふく)にして、武火(ぶか)にて早く煎(せんじ)じ、多くのみて、速(すみやか)に効(しるし)をとるべし。然(しか)らざれば、邪(じゃ)去(さり)がたし。局方(きょうほう)に曰(いわく)、補薬は水 […]
03/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓349(巻第七 用薬) 補湯(ほとう)は、煎湯(せんとう)熱き時、少づゝのめばつかえず。ゆるやかに験(げん)を得(う)べし。一時に多く服すべからず。補湯(ほとう)を服する間、殊(ことに)酒食を過(すご)さず、一切の停滞(ていたい)する物くらふべ […]
02/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓348(巻第七 用薬) 世俗(せぞく)には、振薬(ふりやく)とて、薬を袋に入て熱湯(ねっとう)につけて、箸(はし)にて、はさみ、しきりにふりうごかし、薬汁を出して服(ふく)す。是は、自然に薬汁(やくじゅる)出(いず)るにあらず。しきりにふり出す […]
02/08/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓347(巻第七 用薬) 今世(こんせ)、医家(いか)に泡薬(ひたしやく)の法あり。薬剤(やくざい)を煎(せん)ぜずして、沸湯(ふっとう)にひたすなり。世俗(よぞく)に用(もちい)る振薬(ふりやく)にはあらず。此法(このほう)、振薬(しんやく)に […]
31/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓346(巻第七 用薬) 右、薬一服(くすりいっぷく)の分量(ぶんりょう)の大小、用水(ようせい)の多少(たしょう)を定むる事、予(よ)、医生(いせい)にあらずして好事(こうじ)の誚(そしり)、僣率(せんそつ)の罪、のがれたしといへども、今時(こ […]
31/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓345(巻第七 用薬) 中華の法、父母の喪(も)は必(かならず)三年、是(これ)天下古今(てんかこきん)の通法(つうほう)なり。日本の人は体気(たいき)、腸胃(ちょうい)、薄弱(はくじゃく)なり。此故(このゆえ)に、古法(こほう)に、朝廷(ちょ […]
29/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓344(巻第七 用薬) 身体短小(しんたいたんしょう)にして、腸胃(ちょうい)小(しょう)なる人、虚弱(きょじゃく)なる人は、薬を服するに、小服に宜(よろ)し。されども、一匁(もんめ)より小なるべからず。身体長大(しんたいちょうだい)にして、腸 […]
28/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓343(巻第七 用薬) 補薬(ほやく)は、滞塞(たいそく)しやすし。滞塞(たいそく)すれば害あり益なし。利薬(りやく)を服するより、心を用ゆべし。もし大剤にして気塞(ふさ)がらば、小剤(しょうざい)にすべし。或(あるいは)棗(なつめ)を去(さ) […]
28/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓342(巻第七 用薬) 大人の利薬を煎(せん)ずるに、水をはかる盞(さかずき)は、一盞(いっさん)に水を入るゝ事、大抵(たいてい)五十五匁より六十匁に至るべし。是(これ)盞の重さを除きて水の重さなり。一服(いっぷく)の大小に従つて水を増減すべし […]
27/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓341(巻第七 用薬) 今、ひそかにおもんぱかるに、利薬(りやく)は、一服の分量(ぶんりょう)、一匁五分(いちもんめごふ)より以上、二匁(にもんめ)に至(いた)るべし。その間の軽重(けいちょう)は、人の大小強弱によりて、増減すべし。補薬一服(ほ […]
27/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓340(巻第七 用薬) 日本人は、中夏(ちゅうか)の人の健(けん)にして、腸胃(ちょうい)のつよきに及ばずして、薬を小服(しょうふく) にするが宜(よろ)しくとも、その形体大小(けいたいだいしょう)相似(あいに)たれば、その強弱の分量、などか、 […]
26/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓339(巻第七 用薬) 然(しか)るに日本の薬、此如(このごとく)小服(しょうふく)なるは何ぞや。曰(いわく)、日本の医の薬剤小服(やくざいしょうふく)なる故三あり。一には中華の人は、日本人より生質健(せいしつけん)に腸胃(ちょうい)つよき故、 […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓338(巻第七 用薬) 薬剤一服(やくざいいっぷく)の大小の分量(ぶんりょう)、中夏(ちゅうか)の古法(こほう)を考(かん)がへ、本邦(ほんぽう)の土宜(とぎ)にかなひて、過不及(かふきゅう)なかるべし。近古(きんこ)、仲井家(なかいけ)には、 […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓337(巻第七 用薬) いかなる珍味(ちんみ)も、これを煮(に)る法(ほう)ちがひてあしければ、味あしゝ。良薬も煎法(せんぽう)ちがへば、験(しるし)なし。此(の)故、薬を煎(せん)ずる法によく心を用ゆべし。文火(ぶんか)とは、やはらかなる火( […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓336(巻第七 用薬) 薬肆(やくし)の薬に、好否(こうひ)あり、真偽(しんぎ)あり。心を用ひてゑ(え)らぶべし。性あしきと、偽薬(ぎやく)とを用ゆべからず。偽薬とは、真(しん)ならざる似(に)せ薬(ぐすり)也。拘橘(くきつ)を枳穀(きこく)と […]
18/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓335(巻第七 用薬) 丘処機(きゅうしょき)が、「衛生(えいせい)の道ありて長生(ちょうせい)の薬なし、」といへるは、養生の道はあれど、むまれ付かざるいのちを、長くする薬はなし。養生は、只(ただ)むまれ付(き)たる天年(てんねん)をたもつ道な […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓334(巻第七 用薬) 病の初発(しょはつ)の時、症(しょう)を明(あきらか)に見付(みつけ)ずんば、みだりに早く薬を用ゆべからず。よく病症を詳(つまびらか)にして後、薬を用ゆべし。諸病の甚(はなはだ)しくなるは、多くは初発の時、薬ちがへるによ […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓333(巻第七 用薬) 薬をのまずして、おのづからいゆる病(やまい)多し。是(これ)をしらで、みだりに薬を用(もち)て薬にあてられて病をまし、食をさまたげ、久しくいゑ(え)ずして、死にいたるも亦(なお)多し。薬を用る事つつしむべし。 養生訓(意 […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓332(巻第七 用薬) 脾胃(ひい)を養ふには、只(ただ)穀肉(こくにく)を食するに相宜(あいよろ)し。薬は皆(みな)気の偏(へん)なり。参芪(じんぎ)、朮甘(じゅつかん)は上薬(じょうやく) にて毒なしといへども、病に応ぜざれば胃の気を滞(と […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓331(巻第七 用薬) 良医の薬を用(もちい)るは臨機応変(りんきおうへん)とて、病人の寒熱虚実(かんねつきょじつ)の機(き)にのぞみ、其時の変に応じて宜(よろしき)に従(したが)ふ。必(かならず)一法(いっぽう)に拘(かか)はらず。たとへば、 […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓330(巻第七 用薬) 孫思邈(そんしばくいわく)曰(いわく) 、人、故(ゆえ)なくんば薬を餌(くらう)べからず。偏(ひとえ)に助(たす)くれば、蔵気不平(ぞうきふへい)にして病(やまい)生(しょう)ず。劉仲達(りゅうちゅうたつ)が鴻書(こうし […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓329(巻第七 用薬) 如此(かくのごとく)すれば、薬毒(やくどく)にあたらずして、はやくいゆる病多し。死病(しびょう)は薬を用(もち)ひてもいきず。下医は病と脈と薬をしらざれども、病家の求(もとめ)にまかせて、みだりに薬を用ひて、多く人をそこ […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓328(巻第七 用薬) 人身(じんしん)、病なき事あたはず。病あれば、医をまねきて治(ち)を求(もと)む。医に上中下(じょうちゅうげ)の三品あり。上医(じょうい)は病を知り、脈を知り、薬を知る。此(これ)三知(さんち)を以(て)病を治して十全( […]
10/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓327(第六巻 択医) 或曰(あるいはいわく)、病あつて治(ち)せず、常に中医(ちゅうい)を得(う)る、といへる道理(どうり)、誠にしかるべし。然(しか)らば、病あらば只(ただ)上医(じょうい)の薬を服(ふく)すべし。中下(ちゅうげ)の医(い) […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓326(第六巻 択医) 医術も亦(なお)、其(その)途(みち)多端(たたん)なりといへど、其要(そのよう)三あり。一には病論(びょうろん)、二には脈法(みゃくほう)、三には薬方(やくほう)、此三(そのさん)の事をよく知べし。運気(うんき)、経絡 […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓325(第六巻 択医) 本草(ほんそう)の内、古人(こじん)の説まちまちにして、一(いち)やうならず。異同(いどう)多し。其内(そのうち)にて考(かんが)へ合(あわ)せ、択(えら)び用(もち)ゆべし。又、薬物も食品も、人の性(せい)により、病症 […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓324(第六巻 択医) 我よりまへに、其(その)病人に薬を与(あた)へし医(い)の治法(ちほう)、たとひあやまるとも、前医(ぜんい)をそしるべからず。他医(たい)をそしり、わが術(じゅつ)にほこるは、小人(しょうにん)のくせなり。医の本意(ほん […]
07/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓323(第六巻 択医) 局方発揮(きょくほうはっき)、出(いで)て局方(きょくほう)すたる。局方(きょくほう)に古方(こほう)多し。古(いにしえ)を考(かんがえ)ふるに用(もちう)べし。廃(す)つべからず。只(ただ)、鳥頭附子(うずぶし)の燥剤 […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓322(第六巻 択医) 凡(およそ)近代(きんだい)の方書(ほうしょ)、医論(いろん)、脈法(みゃくほう)、薬方(やくほう)同じき事、甚(はなはだ)多し。殊(ことに)龔挺賢(きょうていけん)が方書部数(ほうしょぶすう)、同じ事多くして、重出(ち […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓321(第六巻 択医) 凡(およそ)諸医(しょい)の方書(ほうしょ)偏説(へんせつ)多し。専(もっぱら)一人(いちにん)を宗(そう)とし、一書(いっしょ)を用(もち)ひては治(じ)を為(なしが)しがたし。学者、多く方書(ほうしょ)をあつめ、ひろ […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓320(第六巻 択医) むかし、日本に方書(ほうしょ)の来(きた)りし初(はじめ)は、千金方(せんきんほう)なり。近世(きんせい)、医書(いしょ)板行(はんこう)せし、初(はじめ)は、医書大全(いしょだいぜん)なり。此書(このしょ)は明(みん) […]
03/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓319(第六巻 択医) 張仲景(ちょうちゅうけい)は、百世(ひゃくせい)の医祖(いそ)也。其後(そのご)、歴代(れきだい)の明医(めいい)すくなからず。各(おのおの)発明(はっめい)する処(ところ)多しといへ共、各(おのおの)其説(そのせつ)に […]
02/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓318(第六巻 択医) 医書(いしょ)は、内経本草(ないけいほんぞう)を本(もと)とす。内経(ないけい)を考へざれば、医術(いじゅつ)の理(り)、病(やまい)の本源(ほんげん)をしりがたし。本草(ほんそう)に通ぜざれば、薬性(やくせい)をしらず […]
01/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓317(第六巻 択医) 諸芸(しょげい)には、日用(にちよう)のため無益(むえき)なる事多し。只(ただ)、医術(いじゅつ)は有用(ゆうよう)の事也。医生(いせい)にあらずとも少(すこ)し、学ぶべし。凡(およそ)儒者は天下の事(こと)皆しるべし。 […]
01/07/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓316(第六巻 択医) 医となる者、時(とき)の幸(さち)を得(え)て、富貴(ふうき)の家に用(もち)いらるゝ福医(ふくい)をうらやみて、医学をつとめず、只(ただ)、権門(けんもん)につねに出入(でいり)し、へつらひ求めて、名利(みょうり)を得 […]
29/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓315(第六巻 択医) 薬の病に応ずるに適中(てきちゅう)あり、偶中(ぐちゅう)あり。適中は良医(りょうい)の薬、必ず、応(おう)ずる也。偶中(ぐちゅう)は庸医(ようい)の薬(くすり)不慮(ふりょ)相応ずるなり。是(これ)其(その)人(ひと)に […]
28/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓314(第六巻 択医) 医を学ぶに、ふるき法をたづねて、ひろく学び、古方(こほう)を多く考ふべし。又、世(よ)の時運(じうん)を考(かんが)へ、人の強弱(きょうじゃく)をはかり、日本の土宜(どぎ)と民俗(みんぞく)の風気(ふうき)を知り、近古( […]
28/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓313(第六巻 択医) 医は、仁心(じんしん)を以(もっ)て行ふべし。名利(みょうり)を求むべからず。病(やまい)おもくして、薬にて救(すく)ひがたしといへども、病家(びょうけ)より薬を求むる事(こと)切(せっ)ならば、多く薬をあたへて、其心( […]
26/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓312(第六巻 択医) 歌(うた)をよむに、ひろく歌書(かしょ)をよんで、歌学(かがく)ありても、歌の下手(へた)はあるもの也。歌学(かがく)なくして上手(じょうず)は有(ある)まじきなりと、心敬法師(しんけいほうし)いへり。医術(いじゅつ)も […]
25/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓311(第六巻 択医) 日本の医(い)の中華に及ばざるは、まづ学問のつとめ、中華(ちゅうか)の人に及ばざれば也。ことに近世(きんせ)は国字(こくじ)の方書(ほうしょ)多く世に刊行(そうかん)せり。古学(こがく)を好まざる医生(いせい)は、からの […]
25/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓310(第六巻 択医) 医となる人は、まづ、志(こころざし)を立て、ひろく人をすくひ助くるに、まことの心をむねとし、病人の貴賎(きせん)によらず、治(ち)をほどこすべし。是医(これい)となる人の本意(ほんい)也。其(その)道明らかに、術(じゅつ […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓309(第六巻 択医) 養生訓(意訳)学問を好まない医者は人の扱いには長けています。だから、日常的な軽易な病は治せるでしょう。しかし、特異な病に対しては専門の知識がないため、これらの病を治すことは難しいでしょう。 通解 俗医(ぞくい)は、医学を […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓308(第六巻 択医) 医となる人、もし庸医(ようい)のしわざをまなび、、愚俗(ぐぞく)の言(げん)を信じ、医学をせずして、俗師(ぞくし)にしたがひ、もろこしの医書(いしょ)をよまず、病源(びょうげん)と脈(みゃく)とをしらず、本草に通ぜず、薬 […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓307(第六巻 択医) 士庶人(ししょじん)の子弟(してい)いとけなき者、医となるべき才あらば、早く儒書(じゅしょ)をよみ、其(その)力(ちから)を以(もって)、医書(いしょ)に通じ、明師(めいし)にしたがひ、十年の功(こう)を用(もちい)て、 […]
22/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓306(第六巻 択医) 医師にあらざれども、薬をしれば、身をやしなひ、人をすくふに益あり。されども、医療に妙(みょう)を得(えた)る事は、医生(いせい)にあらざれば、道(みち)に専一(せんいつ)ならずして成(なり)がたし。みづから医薬(いやく) […]
19/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓305(第六巻 択医) 医となる者、家にある時は、つねに医書を見て、其(その)理(り)をあきらめ、病人を見ては、又、其病(そのやまい)をしるせる方書(ほうしょ)をかんがへ合せ、精(くわ)しく心を用(もち)ひて薬方(やくぽう)を定むべし。病人を引 […]
18/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓304(第六巻 択医) 医(い)とならば、君子(くんし)医となるべし、小人(しょうじん)医となるべからず。君子(くんし)医は人のためにす。人を救ふに、志(こころざし)専一(せんいち)なる也。小人医(しょうじんい)はわが為にす。わが身の利養(りよ […]
18/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓303(第六巻 択医) 古人(こじん)、医(い)也(なる)者(もの)は意(こころ)也(なり)、といへり。云意(うんい)は、意(こころ)精(くわ)しければ、医道をしりて、よく病(やまい)を治す。医書(いしょ)多くよんでも、医道に志(こころざし)な […]
15/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓302(第六巻 択医) 文学(ぶんがく)ありて、医学(いがく)に、くはしく、医術(いじゅつ)に心(こころ)をふかく用(もち)ひ、多く病になれて、其(その)変(へん)を、しれるは良医(りょうい)也。医(い)となりて、医学(いがく)を、このまず、医 […]
13/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓301(第六巻 択医) 凡(およそ)医(い)となる者は、先(まず)儒書(じゅしょ)をよみ、文義(ぶんぎ)に通ずべし。文義(ぶんぎ)通(つう)ぜざれば、医書(いしょ)をよむちからなくして、医学(いがく)なりがたし。又、経伝(きょうでん)の義理(ぎ […]
11/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓300(第六巻 択医) 医は仁術(じんじゅつ)なり。仁愛(じんあい)の心を本(もと)とし、人を救(すく)ふを以(もって)、志(こころざし)とすべし。わが身の利養(りよう)を専(もっぱら)に志(こころざ)すべからず。天地(てんち)の、うみそだて給 […]