養生訓359(巻第七 用薬)
凡(およそ)薬を服(ふく)して後(のち)、久(ひさ)しく飲食すべからず。又、薬力(やくりき)のいまだめぐらざる内に、酒食(しゅしょく)をいむ。又、薬をのんでねむり臥(ふ)すべからず。ねむれば薬力めぐらず、滞(とどこお)りて害となる。必(かならず)戒(いまし)むべし。
養生訓(意訳)
一般に、薬を飲んだ後、すぐに、過食や酒は控えた方が良いでしょう。
通解
薬を服用した後は、しばらく飲食することは避けましょう。また、薬の効果がまだ十分に発揮されていない状態で飲酒や食事を摂ることは避けましょう。さらに、薬を服用して眠ることも避けるべきです。眠ってしまうと、薬の効力が十分に回りませんし、逆に薬の作用が滞り、有害な影響を及ぼす可能性があります。必ずこれらのことに注意しましょう。