11/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓299(第六巻 慎病.択医) 神怪(しんかい)、奇異(きい)なる事、たとひ目前(もくぜん)に見るとも、必(かならず)鬼神(きじん)の所為(しょい)とは云がたし。人に心病(しんびょう)あり。眼病(がんびょう)あり。此病(このやまい)あれば、実になき物、 […]
11/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓298(第六巻 慎病) 頓死(とんし)の症(しょう)多し。卒中風(そっちゅうふう)、中気(ちゅうき)、中悪(ちゅうあく)、中毒(ちゅうどく)、中暑(ちゅうしょ)、凍死(とうし)、湯火(とうか)、食傷(しょくしょう)、霍乱(かくらん)、破傷風(は […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓297(第六巻 慎病) 冬、朝(あした)に出て遠くゆかば、酒をのんで寒(かん)をふせぐべし。空腹にして寒にあたるべからず。酒をのまざる人は、粥を食ふべし。生姜(しょうが)をも食ふべし。陰霧(いんむ)の中、遠く行べからず。やむ事を得(え)ずして、 […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓296(第六巻 慎病) 熱食(ねっしょく)して汗(あせ)いでば、風に当るべからず。凡(およそ)そ人の身、高き処(ところ)よりおち、木石(もくせき)におされなどして、損傷(そんしょう)したる処(ところ)に、灸をする事なかれ。灸をすれば、くすりを服 […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓295(第六巻 慎病) 除日(じょにち)には、父祖(ふそ)の神前(しんぜん)を掃除し、家内(かない)、殊(こと)に臥室(がしつ)のちりをはらひ、夕は燈(ともしび)をともして、明朝(みょうちょう)にいたり、家内(かない)光明(こうみょう)ならしめ […]
09/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓294(第六巻 慎病) 冬至(とうじ)には、一陽(いちよう)初(はじめ)て生(しょう)ず。陽気の微少(びしょう)なるを静養(せいよう)すべし。労動すべからず。此日(このひ)、公事(こうじ)にあらずんば、外に出(いず)べからず。冬至(とうじ)の前 […]
09/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓293(第六巻 慎病) 冬は、天地(てんち)の陽気(ようき)とぢかくれ、人の血気(けっき)おさまる時也。心気を閑(しずか)にし、おさめて保つべし。あたゝめ過(すご)して陽気(ようき)を発し、泄(もら)すべからず。上気せしむべからず。衣服(いふく […]
08/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓292(第六巻 慎病) 夏月(かげつ)、古き井(ふるきいど)、深き穴の中に人を入 (いるる) べからず。毒気(どっけ)多し。古井(ふるいど)には先(ま)ず、鶏(にわとり)の毛を入(いれ)て、毛、舞(ま)ひ下(さが)りがたきは、是(これ)毒あり、 […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓291(第六巻 慎病) 六七月、酷暑(こくしょ)の時は、極寒の時より、元気へりやすし、よく保養(ほよう)すべし。加味生脈散 (かみしょうみゃくさん) 、補気湯(ほきとう)、医学(いがく)六要(ろくよう)の新製(しんせい)清暑益気湯(せいしょえき […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 03/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓290(第六巻 慎病) 四月は純陽(じゅんよう)の月(つき)也(なり)。尤 (もっとも) 色慾(しきよく)を禁ずべし。雉 (きじ) 鶏(にわとり)など温熱 (うんねつ) の物、食(くら)うべからず。四時(よじ)の内、夏月(かげつ)、尤 (もっと […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓289(第六巻 慎病) 夏は、発生(はっせい)の気(き)いよいよさかんにして、汗もれ、人の肌膚(きふ)大いに開く故(ゆえ)外邪(がいじゃ)入(い)やすし。涼風(りょうふう)に久(ひさ)しくあたるべからず。沐浴(よくもく)の後、風に当るべからず。 […]
03/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓288(第六巻 慎病) 春は陽気(ようき)発生し、冬の閉蔵(へいぞう)にかはり、人の肌膚(きふ)和(わ)して、表気(ひょうき)やうやく開く。然(しか)るに、余寒(よかん)猶(なお)烈(はげ)しくして、風寒(ふうかん)に感じやすし。つゝしんで、風 […]
03/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓287(第六巻 慎病) 中風(ちゅうふう)は、外(ほか)の風(かぜ)にあたりたる病には非(あら)ず、内より生ずる風に、あたれる也。肥白(ひはく)にして気すくなき人、年(とし)四十を過(すぎ)て気衰(きおと)ふる時、七情(しちじょう)のなやみ、酒 […]
31/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓286(第六巻 慎病) 傷寒(しょうかん)を大病(たいびょう)と云。諸病(しょびょう)の内、尤(もっとも)おもし。わかくさかんなる人も、傷寒(しょうかん)、疫癘(えきれい)をわずらひ、死ぬる人多し。おそるべし。かねて風寒暑湿をよくふせぐべし。初 […]
30/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓285(第六巻 慎病) 居所(きょしょ)、寝屋(しんしつ)は、つねに風寒暑湿(ふうかんしょしつ)の邪気(じゃき)をふせぐべし。風寒暑は人の身をやぶる事、はげしくて早し。湿は人の身をやぶる事おそくして深し。故に風寒暑は人おそれやすし。湿気(しっき […]
27/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓284(第六巻 慎病) 病を早く治(ち)せんとして、いそげば、かへつて、あやまりて病をます。保養(ほよう)はおこたりなくつとめて、いゆる事は、いそがず、その自然にまかすべし。萬(よろず)の事、あまりよくせんとすれば、返つてあしくなる。 養生訓( […]
27/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓283(第六巻 慎病) 病ある人、養生の道をば、かたく慎(つつ)しみて、病をば、うれひ苦しむべからず。憂(うれ)ひ苦しめば、気ふさがりて病(やまい),くはゝる。病おもくても、よく養(やしな)ひて久(ひさ)しければ、おもひしより、病いえやすし。病 […]
27/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓282(第六巻 慎病) 飲食、色慾の肉欲(にくよく)を、ほしゐ(い)まゝにせずして、かたく慎み、風寒暑湿(ふうかんしょしつ)の外邪(がいじゃ)をおそれ防(ふせ)がば、病なくして、薬を用(もち)ひずとも、うれひなかるべし。もし慾をほしゐままにして […]
24/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓281(第六巻 慎病) 千金方に曰(いわく)、冬、温(あたたか)なる事を極めず、夏、涼(すずし)きことを、きはめず、凡(およそ)一時快(こころよ)き時は、必ず後(のち)の禍(わざわい)となる。病(やまい)生じては、心のうれひ、身の苦み甚(はなは […]
24/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓280(第六巻 慎病) 古語(こご)に、病は少し癒(いゆ)るに加(くわ)はるといえり。病少しいゆれば、快(こころよ)きをたのんで、おこたりてつつしまず。少し、快(こころよ)しとして、飲食、色慾など恣(ほしいまま)にすれば、病(やまい)かへつてお […]
24/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓279(第六巻 慎病) 病なき時、かねて、つつしめば病なし。病おこりて後、薬を服しても病癒(やまいいえ)がたく、癒(いゆ)る事おそし。小慾(しょうよく)をつつしまざれば大病となる。小慾をつつしむ事は、やすし。大病となりては、苦しみ多し。かねて病 […]
24/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓278 (第六巻 慎病) 慎病-病は生死のかかる所、人身の大事也。聖人(せいじん)の慎(つつしみ)給う事、むべなるかな。 古語(こご)に、常作病想「常(つね)に病想(びょうそう)を作(な)す」。云意(いうこころ)は、無病の時、病(やまい)ある日の […]
21/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓277(巻第五 湯浴) 海水を汲(く)んで浴するには、井水(せいすい)か河水(かすい)を半ば入れて、等分(とうぶん)にして浴すべし。然(しか)らざれば熱を生ず。温泉ある処(ところ)に、いたりがたき人は、遠所(えんしょ)に汲(くみ)よせて浴す。汲 […]
21/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓276(巻第五 湯浴) 湯治(とうじ)の間、熱性(ねっせい)の物を食ふべからず。大酒大食(たしゅたいしょく)すべからず。時々歩行し、身をうごかし、食気をめぐらすべし。湯治(とうじ)の内、房事(ぼうじ)をおかす事、大(おおい)にいむ。湯よりあがり […]
21/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓275(巻第五 湯浴) 沐浴(もくよく)して風にあたるべからず。風にあはゞ、はやく手を以(もって)、皮膚をなでするべし。女人(にょにん)、経水(けいすい)来(きた)る時、頭を洗ふべからず。温泉は、諸州(しょしゅう)に多し。入浴(にゅうよく)して […]
20/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓274(巻第五 湯浴) 泄痢(せつり)し、及食滞(しょくとどこおり)、腹痛(ふくつう)に、温湯(おんとう)に浴(よく)し、身体をあたたむれば、気めぐりて病(やまい)いゆ。 甚(はなはだ)しるしあり。初発(しょはつ)の病には、薬を服するにまされり […]
16/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓273(巻第五 湯浴) うゑ(え)ては浴すべからず。飽(あき)ては沐(かみあら)ふべからず。浴場(よくじょう)の盥(たらい)の寸尺(すんしゃく)の法、曲尺(かねじゃく)にて竪(たて)の長(ながさ)二尺九寸(にしゃくきゅうすん)、横のわたり二尺( […]
15/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓272(巻第五 湯浴) 暑月(しょげつ)の外(ほか)、五日(いつか)に一度沐(かみあら)ひ、十日に一度浴(よく)す。是(これ)古法(こほう)なり。夏月(かげつ)に非(あら)ずして、しばしば浴すべからず。気(き)、快(こころよし)といへども気へる […]
15/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓271(巻第五 湯浴) 熱湯(あつゆ)に浴(ゆあみ)するは害あり。冷熱(れいねつ)はみづから試(こころ)みて沐浴(もくよく)すべし。快(こころよき)にまかせて、熱湯(ねっとう)に浴(よく)すべからず。気上(きのぼ)りてへる。殊に目をうれふる人、 […]
12/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓270(巻第五 湯浴) 湯浴(ゆよく)は、しばしばすべからず。温気(おんき)過(すぎ)て肌(はだ)開(ひら)け、汗(あせ)出(い)で気へる。古人(こじん)、「十日(とうか)に一たび浴(よく)す」。むべなるかな。ふかき盤(たらい)に温湯(おんとう […]
12/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓269(巻第五 二便) 日月(にちげつ)、星辰(せいしん)、北極(ほっきょく)、神廟(しんびょう)に向つて、大小便すべからず。又、日月のてらす地(ち)に小便すべからず。凡(およそ)天神、地祇(くにつかみ)、人鬼(じんき)おそるべし。あなどるべか […]
12/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓268(巻第五 二便) うへては、坐(ざ)ざして小便し、飽(あき)ては、立て小便すべし。二便(にべん)は早く通じて去(さる)べし。こらゆるは害あり。もしは不意(ふい)に、いそがしき事(こと)出来ては、二便(にべん)を去(さる)べきいとまなし。小 […]
03/06/2024 / 最終更新日時 : 03/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓267(巻第五 五官) 瓦火桶(かわらひおけ)と云物(いうもの)、京都に多し。桐火桶(きりひおけ)の製(せい)に似(に)て大(だい)なり。瓦(かわら)にて作る。高さ五寸四分(ごすんよんぶ)、足は此(この)外(ほか)也(なり)。縦のわたり八寸三分 […]
10/05/2021 / 最終更新日時 : 03/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓266(巻第五 五官) 目鼻口(めはなくち)は面上(めんじょう)の五竅(ごきょう)にて、気の出入(でい)りする所、気もれやすし。多くもらすべからず。尾閭(びりょ)は精気(せいき)の出(い)づる所なり。過(すぎ)て、もらすべからず。肛門は糞気(ふ […]
10/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓265(巻第五 五官) 医説(いせつ)曰(いわく)、食(しょく)して後、体倦(からだう)むとも、即(すなわち)寝(いぬ)る事(こと)なかれ。身を運動し、二三百歩しづかに歩行して後、帯(おび)をとき、衣(きぬ)をくつろぎ、腰をのべて端坐(たんざ) […]
10/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓264(巻第五 五官) 熱湯(ねっとう)にて、口をすゝぐべからず。歯を損(そん)ず。千金方(せんきんほう)曰(いわく)、食事しおはるごとに、手を以(もって)、面(かお)をすり、腹をなで、津液(しんえき)を通流(つうりゅう)すべし。行歩(こうほ) […]
07/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓263(巻第五 五官) 牙杖(ようじ)にて、牙根(がこん)をふかくさすべからず。根(ね)うきて、うごきやすし。寒月(かんげつ)はおそくおき、暑月(しょげつ)は早くおくべし。暑月も、風にあたり臥(ふ)すべからず。ねぶりの内に、風にあたるべからず。 […]
07/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓262(巻第五 五官) 古人(こじん)の曰(いわく)、歯の病は胃火(いか)ののぼる也。毎日時々、歯をたゝく事三十六度(たび)すべし。歯かたくなり、虫くはず。歯の病なし。わかき時、歯のつよきをたのみて、堅(かた)き物を食(くら)ふべからず。梅、楊 […]
04/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓261(巻第五 五官) 牙歯(がし)をみがき、目を洗ふ法(ほう)、朝ごとに、まづ熱湯(ねっとう)にて目を洗(あら)ひあたため、鼻中(びちゅ)をきよめ、次に温湯(おんとう)にて口をすゝぎ、昨日よりの牙歯(がし)の滞(とどこおり)を吐(はき)すて、 […]
03/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓260(巻第五 五官) めがねを靉靆(あいたい)と云(いう)。留青日札(りゅうせいにっさつ)と云(いう)書に見えたり。又(また)眼鏡(がんきょう)と云(いう)。四十歳以後は、早くめがねをかけて、眼力(がんりょく)を養(やしな)ふべし。和水晶(わ […]
03/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓259(巻第五 五官) 頭(あたま)の辺(まわ)リに火炉(かろ)をおくべからず。気上(きあが)る。東坡(とうは)が曰(いわく)、にはかに風寒(ふうかん)にあひて、衣(きぬ)うすくば、一身(いっしん)の気を、はりて、風寒をふせぎ、肌(はだ)に入( […]
01/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓258(巻第五 五官) 貴人の前に久しく侍(はん)べり、或(あるいは)公廨(くがい)に久しく坐して、足しびれ、にはかに立(たつ)事ならずして、たふれふす事あり。立んとする前より、かねて、みづから足の左右の大指を、しばしば動し、のべかがめすべし。 […]
01/05/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓257(巻第五 五官) 凡(およそ)衣をあつくき、あつき火にあたり、あつき湯に浴し、久しく浴し、熱物を食して、身をあたゝめ過せば、気外(ほか)にもれて、気へり、気のぼる。是皆人の身に甚(はなはだ)害あり、いましむべし。 養生訓(意訳)いつも、厚 […]
29/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓256(巻第五 五官) 衾炉(きんろ)は、炉上(ろじょう)に、櫓(やぐら)をまうけ、衾(ふすま)をかけて火を入れ、身をあたたむ。俗に、こたつと云。是にあたれば、身をあたため過(すぎ)し、気ゆるまり、身おこたり、気を上(のぼ)せ、目をうれふ。只( […]
29/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓255(巻第五 五官) 毎夜(まいや)ふさんとするとき、櫛(くし)にて髪をしきりにけづり、湯にて足を洗ふべし。是(これ)よく気をめぐらす。又、臥(ふす)にのぞんで、熱茶(あっちゃ)に塩を加ヘ、口をすすぐべし。口中(こうちゅう)を清くし、牙歯(が […]
29/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓254(巻第五 五官) 臥(ふ)す時、童子(どうじ)に手を以(もって)合せすらせ、熱せしめて、わが腎堂(じんどう)を久しく摩(なで)しめ、足心(そくしん)をひさしく摩(なで)しむべし。みづから如此(かくのごとく)するもよし。又、腎堂の下、臀(し […]
16/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓253(巻第五 五官) 五更(ごこう)におきて坐(ざ)し、一手にて、足の五指(ごし)をにぎり、一手にて足の心をなでさする事、久しくすべし。此如(かくのごとく)して足心(そくしん)熱せば、両手を用ひて、両足の指をうごかすべし。右の法、奴婢(ぬび) […]
16/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓252(巻第五 五官) 髪は、おほくつ、けづるべし。気をめぐらし、上気(じょうき)をくだす。櫛(くし)の歯しげきは、髪ぬけやすくして、あしゝ。牙歯(がし)は、髪ぬけやすくして、あしゝ。牙歯(がし)は、しばしばたゝくべし。歯をかたくし、虫はまず。 […]
16/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓251(巻第五 五官) 気のよくめぐりて快(こころよ)き時に、導引按摩(どういんあんま)すべからず。又、冬月(とうげつ)按摩をいむ事、内経(だいきょう)に見えたり。身を労働して、気上(きあがつ)る病には、導引、按摩ともにあしゝ。只(ただ)身をし […]
12/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓250(巻第五 五官) 導引(どういん)の法を毎日行へば、気をめぐらし、食を消して、積聚(しゃくじゅ)を生ぜず。朝いまだおきざる時、両足をのべ、濁気(だくき)をはき出し、おきて坐(ざ)し、頭を仰(あおのき)て、両手をくみ、向(むこう)へ張出(は […]
12/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓249(巻第五 五官) 入門に曰(いわく)、導引(どういん)の法は、保養中の一事(いちじ)也。人の心は、つねに静(しずか)なるべし。身はつねに動かすべし。終日(しゅうじつ)安坐(あんざ)すれば、病生じやすし。久立久行(きゅうりつきゅうこう)より […]
11/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓248(巻第五 五官) 凡(およそ)一日に一度、わが首(こうべ)より足に至るまで、惣身(そうしん)のこらず、殊(こと)につがひの節(ふし)ある所、悉(ことごと)く人になでさすりおさしむる事、各所(かくしょ)十遍(じゅつぺん)ならしむべし。先づ百 […]
09/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓247(巻第五 五官) 夜臥(よるふす)に、衣(きぬ)を以(も)って面(めん)をおほふべからず。気をふさぎ、気上(きのぼ)る。夜臥(よるふす)に、燈(ともしび)をともすべからず。魂魄(こんぱく)定まらず。もしともさば、燈(ともしび)をかすかにし […]
09/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓246(巻第五 五官) 夜ふすには必ず、側(かたわら)にそばたち、わきを下にしてふすべし。仰(あお)のき、ふすべからず。仰(あお)のきふせば気ふさがりて、おそはるゝ事あり。むねの上に手をおくべからず。寝入(ねいり)て気ふさがりて、おそはれやすし […]
09/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓245(巻第五 五官) 常に居(い)る室(へや)も常に用(もちい)る器(うつわ)も、かざりなく質朴(そぼく)にして、けがれなく、いさぎよかるべし。居室(きょしつ)は風寒(ふうかん)をふせぎ、身をおくに安からしむべし。器(うつわ)は用(よう)をか […]
08/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓243(巻第五 五官) 臥(ふす)には必(かならず)東首(とうしゅ)して生気(しょうき)をうくべし。北首(ほくしゅ)して死気(しき)をうくべからず。もし君父(くんぷ)近きにあらば、あとにすべからず。坐(ざ)するには正坐(せいざ)すべし。かたよる […]
08/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓242(巻第五 五官) つねに居(い)る処(ところ)は、南に向ひ、戸に近く、明(あきらか)なるべし。陰欝(いんうつ)にしてくらき処(ところ)に、常(つね)に居(い)るべからず、気をふさぐ。又かがやき過(すぎ)たる陽明(ようめい)の処も、つねに居 […]
08/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓241(巻第五 五官) 心は人身の主君(しゅくん)也。故(ゆえ)天君(てんくん)と云(いう)。思ふ事をつかさどる。耳目口鼻形(じもくこうびけい)此の五(いつつ)は、きくと、見ると、かぐと、物(もの)いひ、物くふと、うごくと、各(おのおの)其事( […]
02/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓240(巻第四 慎色欲) 小便(しょうべん)を忍(しの)びて房事(ぼうじ)を行なふべからず。龍脳(りゅうのう)・麝香(じゃこう)を服して房室(ぼうしつ)に入べからず。入門(にゅうもん)曰(いわく)、婦人懐胎(ふじんかいたい)の後、交合(こうごう) […]
02/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓239(巻第四 慎色欲) 房室(ぼうしつ)の戒(いましめ)多し。殊(こと)に天変(てんぺん)の時をおそれいましむべし。日蝕(にっしょく)、月蝕(げっしょく)、雷電(らいでん)、大風(たいふう)、大雨(おおあめ)、大暑(たいしょ)、大寒(だいかん) […]
01/04/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓238(巻第四 慎色欲) 情慾(じょうよく)をおこさずして、腎気(かんき)動かざれば害なし。若(し)情慾をおこし、腎気(かんき)うごきて、精気を忍んでもらさざれば、下部に気滞(きとどこ)りて、瘡癤(ようせつ)を生ず。はやく温湯(おんとう)に浴(よ […]
30/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓237(巻第四 慎色欲) 孫真人(そんしんじん)が千金方に、房中補益説(ぼうちゅうほえきせつ)あり。年四十に至(いた)らば、房中(ぼうちゅう)の術を行(おこな)ふべしとて、その説、頗(すこぶる)詳(つまびらか)なり。その大意(たいい)は、四十以後 […]
29/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓236(巻第四 慎色欲) 達生録(たっせいろく)曰(いわく)、男子、年二十ならざる者、精気いまだたらずして慾火(よくか)うごきやすし。たしかに交接(こうせつ)を慎(つつし)むべし。 養生訓(意訳)二十歳前に、色欲に惑わされてはいけません。 通解 […]
28/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓235(巻第四 慎色欲) わかく盛なる人は、殊(ことに)に男女の情慾(じょうよく)、かたく慎しんで、過(あやまち)すくなかるべし。慾念(よくねん)をおこさずして、腎気(じんき)をうごかすべからず。房事(ぼうじ)を快(こころよ)くせんために、烏頭付 […]
28/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓234(巻第四 慎色欲) 男女交接(だんじょこうせつ)の期(き)は、孫思邈(そんしばく)が千金方(せんきんほう)曰(いわく)。「人、年二十者(にじゅうよんしゃ)は四日に一たび泄(もら)す。三十者は八日(ようか)に一たび泄(もら)す。四十者、十六日 […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓233(巻第四 慎色欲) 素問(そもん)に、「腎者五臓(じんじゃごぞう)の本」、といへり。然(しか)らば、養生の道、腎(じん)を養ふ事をおもんずべし。腎(じん)を養なふ事、薬補(やくほ)を、たのむべからず。只(ただ)精気(せいき)を保(たも)つて […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓232(巻第四 飲茶 附 煙草) たばこは、近年、天正(てんしょう)、慶長(けいちょう)の比(ころ)、異国よりわたる。淡婆姑(たんぱこ)は和語にあらず。蛮語也(ばんごなり)。近世の中華の書に多くのせたり。又、烟草(えんそう)と云。朝鮮にては南草(なぐさ) […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓231(巻第四 飲茶 附 煙草) 大和国中(やまとこくちゅう)は、すべて奈良茶(ならちゃ)を毎日食(しょく)す。飯に煎茶をそヽぎたる也(なり)。赤豆(あずき)、豇豆(ささげ)、蚕豆(そらまめ)、緑豆(りょくとう)、陳皮(ちんぴ)、栗子(くり)、零余子(む […]
26/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓230(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶を煎(せん)ずる法、よはき火にて炊(い)り、つよき火にて煎(せん)ず。煎ずるに、堅(かた)き炭(すみ)の,よくもゆるを、さかんにたきて煎(せん)ず。たぎりあがる時、冷水(れいすい)をさす。此如(このごとく)すれば、茶の […]
26/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓229(巻第四 飲茶 附 煙草) 薬と茶を煎(せん)ずるに、水をえらぶべし。清水(せいすい)味甘(あじあま)きをよしとす。雨水(うすい)を用(もちい)るも味よし。雨中(うちゅう)に浄器(じょうき)を庭に置(おい)てとる。地水(ちすい)にまさる。然共(しか […]
25/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓228(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶は冷(れい)也。酒は温(おん)也。酒は気をのぼせ、茶は気を下(おろ)す。酒に酔(よ)へばねむり、茶をのめばねむりさむ。その性(せい)うらおもて也。あつものも、湯茶(ゆちゃ)も、多くのむべからず。多くのめば脾胃(いひ)に […]
24/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓227(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶、上代(じょうだい)はなし。中世(ちゅうせい)もろこしよりわたる。其(その)後(のち)、玩賞(がんしょう)して日用(にちよう)かくべからざる物とす。性冷(せいれい)にして気を下し、眠をさます。陳臓器(ちいぞうき)は、久 […]
23/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓226(巻第四 飲酒) 焼酒(しょうしゅ)は大毒(だいどく)あり、多く飲べからず。火を付(つい)てもえやすきを見て、大熱(だいねつ)なる事を知るべし。夏月(かげつ)は、伏陰内(ふくいんうち)にあり、又、表ひらきて酒毒(しゅどく)肌に早くもれやす […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓225(巻第四 飲酒) 酒をのむに、甘き物をいむ。又、酒後(しゅご)辛(から)き物をいむ。人の筋骨(きんこつ)をゆるくす。酒後(しゅご)焼酒(しょうしゅ)をのむべからず。或(あるいは)一時(いちじ)に合(あわせ)のめば、筋骨をゆるくし煩悶(はん […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓224(巻第四 飲酒) 五湖漫聞(ごこまんぶん)といへる書に、多く長寿の人の姓名(せいめい)と年数(ねんすう)を載(のせ)て、「其(その)人皆老(おい)に至(いた)て衰(おとろえ)ず。之(この)問(と)ふ皆(みな)酒を飲まず」といへり。今わが里 […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓223(巻第四 飲酒) 市(いち)に、かふ酒に、灰を入(いれ)たるは毒あり。酸味(さんみ)あるも飲べからず。酒(さけ)久しくなりて、味(あじ)変じたるは毒あり。のむべからず。濁酒(だくしゅ)のこきは脾胃(ひい)に滞り、気をふさぐ。のむべからず。 […]
21/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓222(巻第四 飲酒) 酒を人にすヽむるに、すぐれて多く飲む人も、よき程(ほど)の節(せつ)をすぐせば、くるしむ。若(もし)、その人の酒量(しゅりょう)をしらずんば、すこし、しひて飲しむべし。其人(そのひと)辞(じ)してのまずんば、その人にまか […]
20/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓221(巻第四 飲酒) 酒をあたヽめ過(すぎ)してじんを失へると、或(あるいは)温めて時過(ときすぎ)、冷たると、二たび、あたヽめて味の変じたると、皆(みな)脾胃(ひい)をそこなふ。のむべからず。 養生訓(意訳) お酒を飲む場合、温め過ぎたり、 […]
19/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓220(巻第四 飲酒) 凡(およそ)酒は夏冬(なつふゆ)ともに、冷飲熱飲(れいいんねついん)に宣(よろ)しからず。温酒(おんしゅ)をのむべし。熱飲(ねついん)は気升(のぼ)る。冷飲(れいいん)は痰(たん)をあつめ、胃をそこなふ。丹渓(たんけい) […]
19/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓219(巻第四 飲酒) 凡(およそ)酒はただ朝夕(ちょうせき)の飯後(めしご)にのむべし。昼と夜と空腹に飲べからず。皆害(みながい)あり。朝間(ちょうかん)空腹(くうふく)にのむは、殊(こと)更(さら)脾胃(ひい)をやぶる。 養生訓(意訳) お […]
17/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓218 (巻第四 飲酒) 酒を飲には、各(おのおの)人によつてよき程(ほど)の節(せつ)あり。少(すこ)し、のめば益多く、多くのめば損(そん)多し。性(さが)謹厚(きんこう)なる人も、多飲を好めば、むさぼりてみぐるしく、平生(へいせい)の心を失( […]
14/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓217(巻第四 飲酒) 酒は天の美禄(びろく)なり。少のめば陽気を助け、陽気をやはらげ、食気(しょくき)をめぐらし、愁(うれい)を去り、興(こう)を発して、甚(はなはだ)人に益あり。多くのめば、又よく人を害する事、酒に過(すぎ)たる物なし。水火 […]
13/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓216(巻第四 飲食下) 黄ぎ(おうぎ)を服する人は、酒を多くのむべからず。甘草(かんぞう)を服する人は、菘菜(あをな)を食(くら)ふべからず。地黄(ちおう)を服するには、蘿蔔(だいこん)、蒜(にんにく)、葱(ひともじ)の三白(さんぱく)をいむ。 […]
12/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓215(巻第四 飲食下) 同食(どうしょく)の禁忌(きんき)多(おお)し、其(その)要(かなめ)なるをこヽに記す。猪(しし)肉に、生姜(しょうが)、蕎麦(そば)、胡荽(こすい)、炊豆(いりまめ)、梅、牛肉、鹿肉(しかにく)、鼈(すっぽん)、鶴、鶉 […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓214(巻第四 飲食下) いにしへ、もろこしに食医(しょくい)の官(かん)あり。食養(しょくよう)によつて百病(ひゃくびょう)を治(なお)すと云。今とても食養(しょくよう)なくんばあるべからず。殊(ことに)老人は脾胃(ひい)よはし、尤(もつとも) […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓213(巻第四 飲食下) 凡(すべて)の人、食(くら)ふべからざる物、生冷(せいれい)の物、堅硬(けんこう)の物、未だ熟せぬ物、ねばき物、ふるくして気味(きみ)の変じたる物、製法(せいほう)心に叶(かな)はざる物、塩からき物、酢の過(すぎ)たる物 […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓212(巻第四 飲食下) 老人、虚人は、一切食うべからず物。生冷(せいれい)の物、堅硬(けんこう)の物、稠黏(ちゅうねん)の物、油膩(ゆじ)の物、冷麺(れいめん)、冷(ひえ)てこはきもち、餌(だんご)、粽(ちまき)、冷饅頭(ひやまんじゅう)、并( […]
08/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓211(巻第四 飲食下) 多く食らうべからず物、諸(もろもろ)のもち、餌(もち)、ちまき、寒具(ひがし)、冷麺(ひやむぎ)、麺類(めんるい)、饅頭、河濡、砂糖、醴(あまざけ)、焼酒、赤小豆(あかあずき)、酢、豆油(しょうゆ)、魚、泥鰌(どじょう) […]
08/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓210(巻第四 飲食下) 病人の甚(はなはだ)食せん事をねがふ物あり。くらひて害に成(なる)食物(しょくもつ)、又、冷水(れいすい)などは願(ねがい)に任(まか)せがたし。然共(しかれども)病人のきはめてねがふ物を、のんどにのみ入ずして、口舌(こ […]
07/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓209(巻第四 飲食下) 古今医統(ここんいとう)に、百病(ひゃくびょう)の横夭(おうよう)は多く飲食による。飲食の患(うれい)は色欲に過(すぎ)たりといへり。色慾は猶(なお)も絶べし。飲食は半日(はんじつ)もたつべからず。故(ゆえ)飲食のために […]
06/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓208(巻第四 飲食下) 一切の食物の内、園菜(えんさい)、極めて穢(けがら)はし。其(その)根葉(こんよう)に久(ひさ)しくそみ入たる糞汚(ふんよごれ)、俄かに去がたし、水桶(みずおけ)を定(さだ)め置(おき)、水を多く入て菜(は)をひたし、上 […]
06/03/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓207(巻第四 飲食下) 朝夕の食、塩味(しおみ)をくらふ事すくなければ、のんどかはかず、湯茶(ゆちゃ)を多くのまず。脾胃(ひい)に湿(しつ)を生ぜずして、胃気(いき)発生しやすし。中華、朝鮮の人は、脾胃(ひい)つよし。飯(めし)多く食(しょく) […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓206(巻第四 飲食下) 永夜(えいや)、寒甚(はなはだし)き時、もし夜(よる)飲食して寒(かん)を防ぐに宣(よろ)しくば、晩饌(ばんせん)の酒飯(さけめし)を、数口(すうくち)減ずべし。又、やむ事を得(え)ずして、人の招(まねき)に応じ、夜話( […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓205(巻第四 飲食下) 怒(いかり)の後、早すべからず。食後、怒るべからず。憂(うれ)ひて食すべからず。食して憂(うれ)ふべからず。腹中(ふくちゅう)の食いまだ消化せざるに、又食すれば、性(せい)よき物も毒となる。腹中、空虚(くうきょ)になりて […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓204(巻第四 飲食下) 鶻突羹(こつとつこう)は鮒魚(ふな)をうすく切て、山椒(さんしょう)などくはへ、味噌にて久(ひさ)しく煮(に)たるを云。脾胃(ひい)を補(おぎな)ふ。脾虚(ひきょ)の人、下血(げけつ)する病人などに宣(よろ)し。大(だい […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓203(巻第四 飲食下) 鳥獣(ちょうじゅう)のこはき肉、前日より豆油(まめあぶら)及みそ汁を以(も)って煮て、その汁を用(もち)ひて翌日再び煮れば、大(だい)に切(せっ)たるも、やはらかになりて味よし。つかえず。蘿蔔(らふく)も亦(また)同じ。 […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓202(巻第四 飲食下) 飲酒の後、酒気(しゅき)残らば、もち、餌(だんご)、諸穀食(しょこくしょく)、寒具(ひがし)、諸菓(しょか)、醴(あまざけ)、にごりざけ、油膩(ゆじ)の物、甘き物、気をふさぐ物、飲食すべからず。酒気(しゅき)めぐりつきて […]
27/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓201(巻第四 飲食下) 生姜(しょうが)を八九月(はつくがつ)食(くら)へば、来春(らいしゅん)眼(め)をうれふ。豆腐(とうふ)、菎蒻(こんにゃく)、薯蕷(じょうよ)、芋、慈姑(くわい)、蓮根(れんこん)などの類、豆油(しょうゆ)にて煮たるもの […]
24/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓200(巻第四 飲食下) だいこん、菘(すずな)、薯蕷(じょうよ)、芋、慈姑(くわい)、胡蘿蔔(こらふ)、南瓜(かぼちゃ)、大葱白(だいそうはく)等の甘き菜(さい)は、大(おおいに)に切(きり)て煮食(にしょく)すれば、つかへて気をふさぎ、腹痛( […]
24/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓199(巻第四 飲食下) 薬を服す時、あまき物、油膩(あぶら)の物、獣肉(じゅにく)、諸菓(しょか)、もち餌(だんご)、生冷(せいれい)の物、一切(いっさい)気を塞(ふさ)ぐ物、食うべからず。服薬(ふくやく)の時、多食(たしょく)へば薬力(やくり […]