養生訓257(巻第五 五官)

凡(およそ)衣をあつくき、あつき火にあたり、あつき湯に浴し、久しく浴し、熱物を食して、身をあたゝめ過せば、気外(ほか)にもれて、気へり、気のぼる。是皆人の身に甚(はなはだ)害あり、いましむべし。
養生訓(意訳)
いつも、厚着したり、暖房を強くしたり、熱い湯に長く浸かっていると気が漏れてのぼせます。身体によくありません。
通解
一般的に、暖かい衣服をたくさん着込んで、熱い火に当たり、熱いお風呂に入り、長時間入浴し、暖かい食べ物を食べ過ぎることは、体内の気を外部に漏らし、体力を消耗し、気力を低下させることがあります。これらの習慣は一般的に人の健康に非常に害を及ぼすものであり、避けるべきです。
気づき
この文は、衣服を厚く着て、熱い火に近づいたり、熱いお湯に長時間入浴し、熱いものを食べたり、体を締め付け過ぎると、体から気が逃げてしまい、気力が落ち、元気がなくなると言っています。過剰な負荷や刺激は、気持ちが良くても身体に悪影響があることを示唆しているように思えます。