養生訓286(第六巻 慎病)
傷寒(しょうかん)を大病(たいびょう)と云。諸病(しょびょう)の内、尤(もっとも)おもし。わかくさかんなる人も、傷寒(しょうかん)、疫癘(えきれい)をわずらひ、死ぬる人多し。おそるべし。かねて風寒暑湿をよくふせぐべし。初発(しょはつ)のかろき時、早くつつしむべし。
養生訓(意訳)
流行性の伝染病は、病気の中でも最も恐ろしいものです。なぜなら、若くて日頃、健康な人でも亡くなります。早期発見早期治療が大切です。
通解
傷寒は非常に重篤な病気であり、その中でも特に深刻なものとされています。若い健康な人々でさえ、傷寒や疫癘にかかり、死亡するケースが多いため、非常に注意が必要です。傷寒に対する予防策として、風や寒さ、暑さ、湿気から身を守ることが大切です。また、初めて症状が現れたときから早急に医療ケアを受けることが重要です。傷寒は早期に適切な治療を受けないと悪化することがあるため、病気の初期段階から注意深く対処するべきです。
気づき
日頃から、免疫力を付けるための努力が必要かも知れませんね。