養生訓317
冬至(とうじ)には、一陽(いちよう)初(はじめ)て生(しょう)ず。陽気の微少(びしょう)なるを静養(せいよう)すべし。労動すべからず。此日(このひ)、公事(こうじ)にあらずんば、外に出(いず)べからず。冬至(とうじ)の前五日、後十日、房事(ぼうじ)を忌(い)む。又、灸すべからず。続漢書(ぞくかんしょ)に曰(いわく)、夏至(げし)水を改(あら)め、冬至(とうじ)に火を改むるは、瘟疫(おんえき)を去(さる)なり。冬月(とうげつ)は、急病にあらずんば、針灸(しんきゅう)すべからず。尤(もっとも)十二月を忌(い)む。又、冬月(とうげつ)按摩をいむ。自身しづかに導引(どういん)するは害なし。あらくすべからず。
養生訓(意訳)
冬至は、陽気が少ないため無理な労働は控えましょう。出来れば、家で過ごしましょう。
通解
冬至には、一陽が初めて生まれる時です。微少な陽気が生まれるこの時期は、静養することが重要です。労働は避けるべきです。この日は、公務がなければ外出しないようにしましょう。冬至の前5日と後10日は、性行為を避けるべきです。また、灸も行わない方が良いです。『続漢書』には、夏至に水を入れ替え、冬至に火を入れ替えることで疫病が去ると記されています。

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