養生訓314
六七月、酷暑(こくしょ)の時は、極寒の時より、元気へりやすし、よく保養(ほよう)すべし。加味生脈散 (かみしょうみゃくさん) 、補気湯(ほきとう)、医学(いがく)六要(ろくよう)の新製(しんせい)清暑益気湯(せいしょえききとう)など、久(ひさ)しく服(ふく)して、元気の発泄(はっせい)するを収斂(しゅうれん)すべし。一年の内(うち)時令(じれい)のために、薬を服して、保養すべきは、此(この)時なり。東垣 (とうえん) が清暑益気湯は湿熱(しつねつ)を消散(しょうさん)する方(ほう)也。純補(じゅんぽ)の剤(ざい)にあらず、其病(このやまい)なくば、服(ふく)すべからず。
養生訓(意訳)
夏は、冬より元気が減りやすいです。用心すべきです。この時期は、漢方薬などの薬を使いことも一つの方法です。
通解
「六七月、酷暑の時は、極寒の時より元気が低下しやすくなるため、しっかりと保養することが重要です。加味生脈散、補気湯、医学六要の新製清暑益気湯などの薬を長期間服用し、元気を発揮させるために服用することをおすすめします。この時期は季節に合わせた薬を服用して保養することが重要です。清暑益気湯は湿熱を消散する効果があり、ただ純粋に補うだけではないため、症状がない場合は服用しない方が良いでしょう。」

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