養生訓227

鶻突羹(こつとつこう)は鮒魚(ふな)をうすく切て、山椒(さんしょう)などくはへ、味噌にて久(ひさ)しく煮(に)たるを云。脾胃(ひい)を補(おぎな)ふ。脾虚(ひきょ)の人、下血(げけつ)する病人などに宣(よろ)し。大(だい)に切(きり)たるは気をふさぐ、あしヽ。凡(およそ)諸菓(しょか)の核(さね)いまだ成(なら)ざるをくらふべからず、菓(このみ)に双仁(そうじん)ある物、毒あり。山椒、口をとぢて開かざるは、毒あり。

意訳

いろいろな果物で成熟していないものは、食べない方が良いです。山椒は、口を閉じているものは毒があります。

通解

「鶻突羹(こつとつこう)」は、鮒魚を薄く切り、山椒などを加えて味噌で長く煮た料理です。これは脾胃を補う効果があり、脾虚の人や下血する病人に良いとされています。大きく切った魚肉は消化を妨げるので注意が必要です。また、諸菓子の中にはまだ成熟していない核を含むものを食べてはいけません。菓子に双仁があるものも毒があるとされています。山椒は、口を閉じて食べないと毒があるとされています。

気づき

最近、鮒や鯉を食べる機会は少なくなりましたね。幼い頃は、鮒の昆布巻きなどを食べていました。

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