養生訓205(巻第四 飲食下)
怒(いかり)の後、早すべからず。食後、怒るべからず。憂(うれ)ひて食すべからず。食して憂(うれ)ふべからず。腹中(ふくちゅう)の食いまだ消化せざるに、又食すれば、性(せい)よき物も毒となる。腹中、空虚(くうきょ)になりて食すべし。
意訳
食前、食後に怒ってはいけません。そして、心配事を考えながらも同じです。お腹の中が空になってから次の物を食べましょう。そうしないと、どんなに高級な料理も毒になります。
通解
怒りの後は、すぐに食べるべきではありません。食事の後に怒るべきではありません。悲しんでいるときに食べるべきではありません。食べて悲しむべきではありません。食事後にまだ消化されていない状態で再び食べると、良い性質の食べ物であっても有害になります。腹が空いている状態で食べるべきです。
気づき
何事も、怒ることは良くないですね。