養生訓229(巻第四 飲茶 附 煙草)
薬と茶を煎(せん)ずるに、水をえらぶべし。清水(せいすい)味甘(あじあま)きをよしとす。雨水(うすい)を用(もちい)るも味よし。雨中(うちゅう)に浄器(じょうき)を庭に置(おい)てとる。地水(ちすい)にまさる。然共(しかれども)是は久しくたもたず。雪水(ゆきみず)を尤(もっとも)よしとす。
養生訓(要約)
薬や茶の水は良いものを使いましょう。清らかで味が良いのがよいでしょう。
通解
薬や茶を煎じる際には、水の選び方が重要です。清水や甘みのある水を選ぶことが良いとされています。雨水を使用することも味わいが良いとされます。雨の日には浄化された水を容器に取り、庭に置いておくことが行われます。地下水よりも優れているとされています。ただし、この状態は長くは続かないこともあります。特に雪解け水は非常に適しているとされています。
気づき
薬とお茶を飲むときは、良質の水を使った方が良いみたいですね。