養生訓285

古人(こじん)の曰(いわく)、歯の病は胃火(いか)ののぼる也。毎日時々、歯をたゝく事三十六度(たび)すべし。歯かたくなり、虫くはず。歯の病なし。わかき時、歯のつよきをたのみて、堅(かた)き物を食(くら)ふべからず。梅、楊梅(やまもも)の核(さね)などかみわるべからず。後年(こうねん)に、歯早くをつ。細字(さいじ)を多くかけば、目と歯とを損(そん)ず。

気づき

この文章は、歯の健康は胃腸の健康に密接に関係しているため、歯の健康を維持することが重要で毎日の歯磨きを習慣化し、歯を清潔に保つことも大切と示唆されてします。

また、歯の健康を長期的に保つためには、若いうちからのケアが重要であり、若いうちに歯を強くしておくことで、後年に歯のトラブルを抱えるリスクを減らすことができるとのことです。そして、食べ物を十分に噛むことも重要であり、硬いものや小さなものは十分にかむように心がけることが必要です。

次に、細かい字を読むことが目と歯に悪影響を与える可能性があることが述べられています。現代では、長時間スマートフォンやパソコンを使用することが多いため、目の疲れや口の乾燥、歯のトラブルなどが起こる可能性がますます大切ですね

この文を読んで食生活と歯の健康は密接な関係がありそうですね。そして、やはり、色々な意味で無理なことは出来るだけ控える方が良いのかも知れませんね。

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