養生訓276

五更(ごこう)におきて坐(ざ)し、一手にて、足の五指(ごし)をにぎり、一手にて足の心をなでさする事、久しくすべし。此如(かくのごとく)して足心(そくしん)熱せば、両手を用ひて、両足の指をうごかすべし。右の法、奴婢(ぬび)にも命じて、かくのごとくせしむ。或云(あるいはいう)、五更にかぎらず、毎夜おきて坐し、此如する事久しければ、足の病なし。上気を下し、足よはく、立(たち)がたきを治(なお)す。久しくしておこたらざれば、脚(あし)のよはきをつよくし、足の立かぬるをよくいやす。甚(はなはだ)しるしある事を古人(こじん)いへり。養老寿親書(ようろうじゅしんしょ)、及東坡(およびとうば)が説にも見えたり。

気づき

ここでは、足のマッサージや運動が健康維持に役立つことが示唆されていますね。

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