養生訓271

凡(およそ)一日に一度、わが首(こうべ)より足に至るまで、惣身(そうしん)のこらず、殊(こと)につがひの節(ふし)ある所、悉(ことごと)く人になでさすりおさしむる事、各所(かくしょ)十遍(じゅつぺん)ならしむべし。先づ百会(ひやくえ)の穴、次に頭の四方(しほう)のめぐり、次に両眉(りょうまゆ)の外、次に眉(まゆ)じり、又鼻(はな)ばしらのわき、耳の内、耳のうしろを皆(みな)おすべし。次に風池(ふうち)、次に項(こう)の左右をもむ。左には右手、右には左手を用ゆ。
 次に両の肩、次に臂(ひじ)骨のつがひ、次に腕、次に手の十指をひねらしむ。次に背をおさへ、うちうごかすべし。次に腰及腎堂(じんどう)をなでさする。次にむね、両乳(りょうちち)、次に腹を多くなづる。次に両股(りょうまた)、次に両膝(りょうひざ)、次に脛(すね)の表裏(ひょうり)、次に足の踝(くるぶし)、足の甲、次に足の十指(じゅつし)、次に足の心(うら)、皆、両手にて、なでひねらしむ。是(これ)寿養叢書(じゅようそうしょ)の説也。

気づき

一日に一回は、マッサージを心掛けたいと思います。

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