養生訓246(巻第五 五官)
夜ふすには必ず、側(かたわら)にそばたち、わきを下にしてふすべし。仰(あお)のき、ふすべからず。仰(あお)のきふせば気ふさがりて、おそはるゝ事あり。むねの上に手をおくべからず。寝入(ねいり)て気ふさがりて、おそはれやすし。此二(ふたつ)いましむべし。
養生訓(意訳)
夜、寝る時の姿勢は仰向けは気が塞がります。胸の上に手を置かないようにしましょう。仰向けよりも横向きがよいでしょう。
通解
夜寝る際には必ず、横に寝て、横向きに体を寝かせるべきです。仰向けに寝てはいけません。仰向けに寝ると、呼吸が阻害され、窒息の危険があります。また、寝ている間に手を胸の上に置かないようにしましょう。手を胸の上に置いて寝てしまうと、呼吸を妨げ、悪夢を見やすくなります。これらのことに気をつけて、安眠を保つようにしましょう。
気づき
仰向けに寝ることは良くないのですね。これからは、寝る時は横向きにしたいと思います。