養生訓201(巻第四 飲食下)
生姜(しょうが)を八九月(はつくがつ)食(くら)へば、来春(らいしゅん)眼(め)をうれふ。豆腐(とうふ)、菎蒻(こんにゃく)、薯蕷(じょうよ)、芋、慈姑(くわい)、蓮根(れんこん)などの類、豆油(しょうゆ)にて煮たるもの、既(すで)に冷(ひ)へて温(おん)ならざるは食(くら)ふべからず。暁(あかつき)の比(ころ)、腹中(ふくちゅう)鳴動(めいどう)し、食(しょく)つかへて腹中(ふくちゅう)不快(ふかい)ば、朝食を減ずべし。気をふさぐ物、肉菓(にくか)など食ふべからず。酒を飲べからず。
意訳
とうふ、こんにゃく、芋、レンコンなどの煮物は、冷めたものは食べない方が良いでしょう。朝起きて、お腹の調子が悪い時は、朝食を減らしても良いでしょう。
通解
豆腐やこんにゃく、やまのいも、芋、くわい、れんこんなどの食材を豆油で煮た料理は、すでに冷めて温かくない場合には食べてはいけません。朝方、お腹が鳴ることがあるが、食事を摂ってお腹が不快なら、朝食を少なくするべきです。消化に負担をかける食材や肉類、甘味のある料理などを避けるべきです。また、酒を飲むことも避けるべきです。
気づき
生姜は、大好きでいつも食べていますが、何事もほどほどが良いみたいですね。