養生訓270(巻第五 湯浴)

湯浴(ゆよく)は、しばしばすべからず。温気(おんき)過(すぎ)て肌(はだ)開(ひら)け、汗(あせ)出(い)で気へる。古人(こじん)、「十日(とうか)に一たび浴(よく)す」。むべなるかな。ふかき盤(たらい)に温湯(おんとう)少し入(いれ)て、しばし浴(よく)すべし。湯あさければ温過(あたたかすぎ)ずして気をへらさず。盤(たらい)ふかければ、風寒(ふうかん)にあたらず。深き温湯(おんとう)に久しく浴(よく)して、身をあたため過(すご)すべからず。身熱(みねっ)し、気上(きのぼ)り、汗(あせ)出(いで)、気(き)へる。甚(はなはだに)害あり。又、甚(はなはだ)温(おん)なる湯を、肩背(かたせ)に多くそそぐべからず。
養生訓(意訳)
高い温度での長湯は、身体に良くないでしょう。
通解
温泉には頻繁に入浴してはいけません。頻繁な入浴は温かい湯の蒸気によって肌を乾燥させ、過度な汗をかかせて体力を消耗させる可能性があります。古代の人々は「十日に一度入浴すべし」と言ったそうですが、これは一般的な頻度とされています。
浴槽に温かいお湯を少し張り、短時間の入浴をおすすめします。湯温が程よい場合、体温を急激に上げすぎず、体力を消耗させることなくリラックスできます。浴槽が深すぎる場合、風邪を引く可能性があるので注意が必要です。
また、非常に熱いお湯を肩や背中にたくさんかけることも避けるべきです。これは体に負担をかけ、害になります。
気づき
昔は、そんなにお風呂に入らなかったのでしようか。私は、お風呂好きですが、体調に気を付けながら、入浴したいと思います。