養生訓368(巻第七 用薬)
悪臭(あくしゅう)をさるに、蒼朮(そうじゅつ)をたくべし。胡荽(こすい)の実(み)をたけば、邪気(じゃくき)をはらふ。
又、痘瘡(とうそう)のけがれをさる。蘿藦(らも)の葉をほしてたけば、糞小便(ふんしょうべん)の悪気をはらふ。
手のけがれたるにも蘿藦(らも)の生葉(なまば)をもんでぬるべし。腥(なまぐさ)き臭(におい)あしき物を、食したるに、胡荽(こすい)をくらへば悪臭(あくしゅう)さる。蘿藦(らも)のわか葉(は)を煮て食すれば、味よく性よし。
養生訓(意訳)
悪臭の対策として、ハーブ(パクチーなど)などを使うと良いです。
通解
悪臭を取り除くためには、蒼朮を焚くことが効果的です。胡荽の実を焚けば、邪気を払うことができます。
また、痘瘡の傷を清めるためには、蘿藦の葉を潰して傷口に当てると良いです。これにより、糞尿の悪臭も取り除くことができます。
手が汚れている場合には、蘿藦の生葉を揉んで手に塗ると良いです。腐った臭いのするものを食べた後は、胡荽を噛むことで悪臭を取り除けます。また、蘿藦の若葉を煮て食べると、味わいが良く体に良い効果があります。