27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓158(巻第三 飲食 上) 脾虚(ひきょ)の人は生魚(せぎょ)をあぶりて食するに宜(よ)し。煮たるよりつかえず。小魚(しょうぎょ)は煮て食するに宜(よ)し。大なる生魚はあぶりて食ひ、或(あるいは)煎酒(いりざけ)を熱くして、生姜わさびなどを加え、浸 […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓157(巻第三 飲食 上) 病虚弱(すいびょうきょじゃく)の人は、つねに魚鳥(ぎょちょう) の肉を味よくして、少づゝ食ふべし。参(さん) ぎの補(おぎない)にまされり。性(せい)よき生魚(せいぎょ)を烹炙(ほうしゃ)よくすべし。塩つけて一両日(いち […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓154(巻第三 飲食 上) 諸(もろもろ)の食物、皆あたらしき生気(せいき)ある物をくらふべし。ふるくして臭(におい)あしく、色も味もかはりたる物、皆(みな)気をふさぎて、とゞこほりやすし。くらふべからず。 意訳 ほとんどの食物は、新鮮で生きが良い […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓153(巻第三 飲食 上) 飲食の慾は朝夕におこる故、貧賤(ひんせん)なる人もあやまり多し。況(いわんや)富貴(ふうき)の人は美味(びみ)多き故、やぶられやすし。殊(ことに)に慎(つつし)むべし。中年(ちゅうねん)以後、元気へりて、男女の色欲はやう […]
31/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓103(巻第二総論下) 長生の術は食色(しょくしき)の慾をすくなくし、心気(しんき)を和平(わへい)にし、事に臨(のぞ)んで常に畏(おそれ)・慎(つつしみ)あれば、物にやぶられず、血気(けっき)おのづから調(ととの)ひて、自然に病なし。かくの如 […]
31/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓102(巻第二総論下) 聖人(せいじん)、やゝもすれば楽をとき給(たま)ふ。わが愚(ぐ)を以て(もって)聖心(せいしん)おしはかりがたしといへども、楽しみは是、人のむまれ付たる天地の生理(せいり)なり。楽しまずして天地の道理(どうり)にそむくべ […]
31/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓101(巻第二総論下) 人のあやまりて、わざはひとなれる事は、皆不知(ふち)よりおこる。赤子(あかご)のはらばひて井(い)におちて死ぬるが如し。灸(きゅう)をして身の病をさる事をしれる故、身に火をつけ、熱く、いためるをこらえて多きをもいとはず。 […]
31/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓100(巻第二総論下) 或人(あるひと)の曰、「養生の道、飲食・色慾をつゝしむの類、われ皆しれり。然(しか)れどもつゝつしみがたく、ほしゐまゝになりやすき故、養生なりがたし」といふ。我おもふに、是いまだ養生の術をよくしらざるなり。よく、しれらば […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓99(巻第二総論下) 凡(すべて)の事、十分によからんことを求むれば、わが心のわづらひとなりて楽なし。禍(わざわい)も是よりおこる。又、人の我に十分によからん事を求めて、人のたらざるをいかりとがむれば、心のわづらひとなる。又、日用の飲食・衣服 […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓98(巻第二総論下) 養生の要(よう)は、自欺(じき)ことを、いましめて、よく忍ぶにあり。自欺とは、心に、すでに、あしきとしれる事を、きらはずしてするを云。あしきとしりてするは、悪をきらふ事、真実(しんじつ)ならず、是(これ)自欺なり。欺(あ […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓97(巻第二総論下) 気を養ふに嗇(しょく)の字を用ゆべし老子(ろうし)此意(このこころ)をいへり。嗇(しょく)はおしむ也。元気をおしみて費(つい)やさゝざる也。たとへば吝嗇(りんしょく)なる人の、財多く余(あまり)あれども、おしみて人にあた […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓96(巻第二総論下) わかき時より、老(おい)にいたるまで、元気を惜むべし。年わかく健康(けんこう)なる時よりはやく養ふべし。つよきを頼(たの)みて、元気を用(もちい)過(すご)すべからず。わかき時、元気をおしまずして、老て衰(おとろ)へ、身 […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓95(巻第二総論下) 萬(よろず)の事、皆、わがちからをはかるべし。ちからの及ばざるを、しゐて、其わざをなせば、気(き)へりて病を生ず。分外(ぶんがい)をつとむべからず。 意訳 すべての事において、自分の能力を知るべきです。能力以上のことを行 […]
24/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓94(巻第二総論下) 凡(およそ)よき事あしき事、皆、ならひよりおこる。養生のつゝしみ、つとめも亦しかり。つとめ行ひておこたらざるも、慾を、つゝしみこらゆる事も、つとめて習へば、後には、よき事になれて、つねとなり、くるしからず。又、つゝしまず […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓92(巻第二総論下) 津液(しんえき)をばのむべし。吐(は)べからず。痰(たん)をば吐べし、のむべからず。痰(たん)あらば紙にて取べし。遠くはくべからず。水飲津液(すいいんしんえき)すでに滞りて、痰となりて内にありては、再(び)津液とはならず […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓91(巻第二総論下) 津液(しんえき)は一身(いつしん)の,うるほひ也(なり)。化(か)して精血(せいけつ)となる。草木に精液(せいえき)なければ枯(かる)る。大(たい)せつの物(もの)也。津液(しんえき)は臓腑(ぞうふ)より口中(こうちゅう […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓90(巻第二総論下) 心をしづかにしてさはがしくせず、ゆるやかにしてせまらず、気を和(やわらか)にしてあらくせず、言(ことば)をすくなくして声を高くせず、高くわらはず、つねに心をよろこばしめて、みだりにいからず、悲をすくなくし、かへらざる事を […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓89(巻第二総論下) 人に対して、喜び楽しみ甚(はなはだし)ければ、気ひらけ過(すぎ)てへる。我ひとり居(い)て、憂(うれい)悲(かなし)み多ければ、気(き)むすぼほれてふさがる。へるとふさがるとは、元気の害なり。 意訳 人間関係において、あ […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓88(巻第二総論下) 養生の術、荘子(そうし)が所謂(いわゆる)、庖丁(ほうちょう)が牛をときしが如くなるべし。牛の骨節(こっせつ)のつがひは間(ひま)あり。刀(かたな)の刃(は)はうすし。うすき刃をもつて、ひろき骨節の間に入れば、刃のはたら […]
18/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓86(巻第二総論下) 古語(こご)に、忍(にん)は身の宝(たから)也(なり)といへり。忍べば殃(わざわい)なく、忍ばざれば殃あり。忍ぶはこらゆるなり。恣(よく)ならざるを云。忿(いかり)と慾(よく)とはしのぶべし。およそ養生の道は忿・慾をこら […]
13/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓85(巻第二総論下) ひとり家に居て、閑(しずか)に日を送り、古書(こしょ)をよみ、古人の詩歌(しか)を吟じ、香(こう)をたき、古法帖(こほうじょう)を玩(あそ)び、山水をのぞみ、月花(げっか)をめで、草木を愛し、四時(よじ)の好景(こうけい […]
12/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓84(巻第二総論下) 山中(さんちゅう)の人は多くはいのちながし。古書(こしょ)にも山気(さんき)は寿(じゅ)多しと云、又寒気(かんき)は寿(じゅ)ともいへり。山中はさむくして、人身の元気をとぢかためて、内にたもちてもらさず。故に命ながし。暖 […]
12/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓83(巻第二総論下) 心を平らかにし、気を和(やわら)かにし、言(げん)をすくなくし、しづかにす。是、徳(とく)を養ひ身をやしなふ。其道(そのみち)一(いち)なり。多言(たげん)なると、心さはがしく気あらきとは、徳をそこなひ、身をそこなふ。其 […]
12/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓82(巻第二総論下) 貧賎(ひんせん)なる人も、道を楽しんで日をわたらば、大(だい)なる幸なり。しからば、一日を過(すご)す間も、その時刻、永(なが)くして楽(たのしみ)多かるべし。いはんや一(いち)とせをすぐる間、四時(しじ)の、おりおりの […]
08/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓81(巻第二総論下) 飲食は身を養ひ、ねぶり臥(ふ)すは気を養なふ。しかれども飲食、節(せつ)に過れば、脾胃(ひふ)をそこなふ。ねぶり臥(ふ)す事時ならざれば、元気をそこなふ。此二(このふたつ)は身を養はんとして、かへつて身をそこなふ。よく生 […]
08/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓80(巻第二総論下) 養生の道,多くいふ事を用ひず。只(ただ)飲食をすくなくし,病をたすくる物をくらはず、色慾をつゝしみ,精気(せいき)をおしみ,怒哀憂思(どあいゆうし)を過(すご)さず。心を平(たいら)にして気を和らげ、言をすくなくして無用 […]
08/10/2020 / 最終更新日時 : 22/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓79(巻第二総論下) 飲食色慾をほしゐまヽにして、其(その)はじめ少(すこし)の間(あいだ)、わが心に快(こころよ)き事は、後に必ず、身(み)をそこなひ、ながきわざはひとなる。後に、わざはひなからん事を求めば、初(はじめ)、わが心に快(こころ […]
08/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓77(巻第二総論下) 人、毎日昼夜(ちゅうや)の間、元気を養ふ事と元気をそこなふ事との、二(に)の多少をくらべ見るべし。衆人(しゅうじん)は一日の内、気を養ふ事は常にすくなく、気をそこなふ事は常に多し。養生の道は元気を養ふ事のみにて、元気をそ […]
06/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓76(巻第二総論下) 人、慾をほしゐまゝにして楽しむは、其(その)楽しみいまだつきざる内に、はやくうれひ生ず。酒食・色慾をほしゐまゝにして楽しむ内に、はやくたたりをなして苦しみ生ずるの類(るい)也(なり)。 意訳 欲望のままに生きていると、自 […]
06/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓75(巻第二総論下) 易(えき)に曰、「患(うれい)を思ひ、予(かね)てこれを防ぐ」。いふ意(こころ)は後の患(うれい)をおもひ、かねて其(その)わざはひをふせぐべし。論語にも「人遠き慮(おもんばかり)なければ、必近きうれひあり」との玉(たま […]
06/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓74(巻第二総論下) 一時の慾をこらへずして病を生じ、百年(ひゃくねん)の身をあやまる。愚なるかな。長命をたもちて久しく,安楽ならん事を願はゞ、慾をほしゐまゝにすべからず。慾をこらゆるは、長命(ちょうめい)の基(もとい)也(なり)。慾をほしゐ […]
06/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓73(巻第二総論下) 心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過(すご)すべからず。凡(およそ)わが身を愛し過(すご)すべからず。美味(びみ)をくひ過(すご)し、芳(ほう)うんをのみ過(すご)し、色をこのみ、身を安逸(あんいつ) […]
06/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓72(巻第二総論下) 「爰(ここ)に人ありて、宝玉(ほうぎょく)を以(もっ)てつぶてとし、雀(すずめ)をうたば、愚(おろか)なりとて、人必(ひとかならず)わらはん。至(いた)りて、おもき物をすてゝ、至りてかろき物を得(え)んとすればなり。人の […]
03/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓71(巻第二総論下) 養生の道は、恃(たの)むを戒(いま)しむ。わが身のつよきをたのみ、わかきをたのみ、病の少(し)いゆるをたのむ。是皆わざはひの本也。刃の鋭(と)きをたのんで、かたき物をきれば、刃折(やいばお)る。気のつよきをたのんで、みだ […]
03/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓70(巻第二総論下) 「日長(ひなが)き時も昼臥すべからず。日永(ひなが)き故、夜に入て、人により、もし体力つかれて早くねぶることをうれへば、晩食(ばんしょく)の後、身を労動し、歩行し、日入(ひのいり)の時より臥して体気(たいき)をやすめてよ […]
03/10/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓69(巻第二総論下) 千金方(せんきんほう)に曰、養生の道、「久しく行き、久しく坐し、久しく臥し、久しく視(み)る」ことなかれ。酒食の気、いまだ消化せざる内に臥してねぶれば、必(かならず)酒食とゞこほり、気ふさがりて病となる。いましむべし。昼 […]
29/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓68(巻第二総論下) 華陀(かた)が言(げん)に、「人の身は労動すべし。労動すれば穀気(こくき)きえて、血脈流通(りゅうつう)す」といへり。およそ人の身、慾をすくなくし、時々身をうごかし、手足をはたらかし、歩行して久しく一所(ひとところ)に安 […]
29/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓65(巻第一総論上) 俗人(ぞくじん)は、慾をほしゐままにして、礼儀にそむき、気を養はずして、天年をたもたず。理気二(りきふたつ)ながら失へり。仙術(せんじゅつ)の士は養気(ようき)に偏(へん)にして、道理を好まず。故に礼儀をすててつとめず。 […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓64(巻第一総論上) 「気は、一身体(いちしんたい)の内にあまねく行わたるべし。むねの中(なか) 一所(ひとところ)に、あつむべからず。いかり、かなしみ、うれひ、思ひ、あれば、胸中(きょうちゅう)一所ひとところに気とどこほりて、あつまる。七情 […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓60(巻第一総論上) 「聖人(せいじん)は未病(みびょう)を治すとは、病(やまい) いまだおこらざる時、かねてつつしめば病なく、もし飲食・色欲などの内慾をこらえず、風寒暑湿(ふうかんしょしつ) の外邪(がいじゃ) をふせがざれば、其(その)お […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓59(巻第一総論上) 「萬(よろず)の事、一時(いちじ)心に快(こころよ)き事(こと)は、必ず、後(かならずのち)に殃(わざわい)となる。酒食(しゅしょく)をほしゐまゝにすれば快けれど、やがて病となるの類なり。はじめにこらゆれば必ず、後(のち […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓58(巻第一総論上) 「養生に志(こころざし)あらん人は、心につねに主(しゅ)あるべし。主あれば、思慮(しりょ)して是非(ぜひ)をわきまへ、忿(いかり)をおさえ、慾をふさぎて、あやまりすくなし。心に主(しゅ)なければ、思慮なくして忿(いかり) […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓57(巻第一総論上) 「其(その) 気(き)上(うえ)に滞(とどこう) れば、頭疼眩暈(とうとうげんうん)となり、中に滞れば亦(また)腹痛となり、痞満(ひまん)となり、下(した) に滞(とどこう) れば腰痛(ようつう) ・脚気(かっけ)となり […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓56(巻第一総論上) 「陰陽(いんよう)の気天(きてん)にあつて、流行(りゅうこう)して滞(とどこう)らざれば、四時(しじ)よく行はれ、百物(ひゃくぶつ)よく生(うま)る。偏(へん)にして滞(とどこう)れば、流行の道ふさがり、冬あたたかに夏さ […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓55(巻第一総論上) 「世に富貴(ふうき・財禄(ざいろく)をむさぼりて、人にへつらひ、仏神(ぶつしん)にいのり求むる人多し。されども、其(その)しるしなし。無病長生(むびょうちょうせい)を求めて、養生をつつしみ、身をたもたんとする人はまれなり […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓54(巻第一総論上) 「又、体気(たいき)よはく、飲食すくなく、常に病多くして、短命ならんと思ふ人、かへつて長生(ちょうせい)する人多し。是(これ)よはきをおそれて、つつしむによれり。この故に命の長短は身の強弱によらず、慎(つつしむ)と慎(つ […]
20/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓52(巻第一総論上) 「たとへば、蛍火(ほたるび) 程(ほど)の火、家につきても、さかんに成て、大(だい)なる禍となるがごとし。古語(こご)に曰(いわく)ふ。「犯す時は微(び)にして秋毫(しゅうごう)の若(も)し、病を成す重きこと、泰山(たい […]
20/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓51(巻第一総論上) 「古語(こご)に曰(いわく)、「莫大(ばくだい)の禍(わざわい)は、須臾(しゅふ)の忍ばざるに起る」。須臾(しゅふ)とは、しばしの間(あいだ)を云(いう)。大(だい)なる禍(わざわい)は、しばしの間、慾をこらえざるよりお […]
20/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓50(巻第一総論上) 「言語をつつしみて、無用の言(げん)を,はぶき、言を、すくなくすべし。多く言語(げんご)すれば、必(かならず)気へりて、又,気のぼる。甚(はなはだ)元気を、そこなふ。言語をつつしむも、亦(なお)徳(とく)を、やしなひ、身 […]
17/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓49(巻第一総論上) 「いにしへの人、三慾(さんよく) を、忍(しの)ぶ事をいへり。三慾とは、飲食の欲、色(しき)の欲、睡(ねぶり)の欲なり。飲食を節にし、色慾(しきよく)をつつしみ、睡(ねぶり)をすくなくするは、皆(みな)慾をこらゆるなり。 […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓47(巻第一総論上) 「答て曰(いわく)、およその事(こと)、常(つね)あり、変(へん)あり。常に居(い)ては常を行なひ、変に、のぞみては変を行なふ。其時(そのとき)にあたりて義に、したがふべし。無事の時、身をおもんじて命を、たもつは、常に居 […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓46(巻第一総論上) 養生訓(原文) 或人(あるいはひと)うたがひて、曰(いわく)。養生を、このむ人は、ひとゑ(え) に、わが身をおもんじて、命をたもつを専(もっぱら)にす。されども、君子(くんし)は義をおもしとす。故に、義にあたりては、身を […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓45 「たとへば、流水は、くさらず、戸枢(こすう)は、くちざるが如し。是(これ)うごく者は,長久(ちょうきゅう)なり、うごかざる物は、かへつて命みじかし。是を以(もって)、四民ともに、事を、よくつとむべし。安逸(あんいつ)なる […]
14/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓44(巻第一総論上) 「是(これ) 養生の術を,しらざる人のうたがひ、むべなるかな。養生の術は、安閑(あんかん)無事なるを専(もっぱら)とせず。心を静にし、身をうごかすを,よしとす。身を安閑にするは、かへつて元気とどこほり、ふさがりて病を生ず […]
14/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓43(巻第一総論上) 「或(ある)人の曰(いわく)、養生の術、隠居(いんきょ)せし老人、又、年わかくしても、世をのがれて、安閑(あんかん)無事なる人は宜(よろ)しかるべし。士(さむらい)として君父(くんぷ)につかへて、忠孝をつとめ、武芸をなら […]
13/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓42(巻第一総論上) 「夫(それ)養生の術、そくばくの大道(だいどう)にして、小芸(しょうけい)にあらず。心にかけて、其術をつとめまなばずんば、其道を得べからず。其術を,しれる人ありて習得(ならいえ)ば、千金(せんきん)にも替(かえ)がたし。 […]
12/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓39(巻第一総論上) 「人の身のわざ多し。その事をつとむるみちを術(じゅつ) と云(いう)。萬(よろず)のわざ、つとめならふべき術あり。其術(そのじゅつ)をしらざれば、其(その)事をなしがたし。其内(そのうち)いたりて小にて、いやしき芸能(げ […]
11/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓37(巻第一総論上) 「養生の術は、つとむべき事を,よくつとめて、身をうごかし、気を、めぐらすをよしとす。つとむべき事を、つとめずして、臥(ふ)す事をこのみ、身をやすめ、おこたりて動かさざるは、甚(はなはだ)養生に害あり。久しく安坐し、身をう […]
04/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓27(巻第一総論上) 「身体は、日々少づつ労動すべし。久しく安坐すべからず。毎日飯後に、必ず庭圃(ていほ)の内、数百足(ぽ)しづかに歩行すべし。雨中には室屋(しつおく)の内を、幾度も徐行(じょこう)すべし。此如(かくのごと)く日々朝晩(ちょう […]
31/08/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓22(巻第一総論上) 「身をたもち生(せい)を養ふに、一字の至(いた)れる要訣(ようてい)あり。是を行へば生命を長くたもちて病なし。おやに孝あり、君(きみ)に忠(ちゅう)あり、家をたもち、身をたもつ。行なふとしてよろしからざる事なし。其(その […]