養生訓27(巻第一総論上)

「身体は、日々少づつ労動すべし。久しく安坐すべからず。毎日飯後に、必ず庭圃(ていほ)の内、数百足(ぽ)しづかに歩行すべし。
雨中には室屋(しつおく)の内を、幾度も徐行(じょこう)すべし。
此如(かくのごと)く日々朝晩(ちょうばん)運動すれば、針・灸を用ひずして、飲食・気(きけつ)血の滞(とどこうり)なくして病なし。
針灸をして熱痛(ねっつう)甚(はなはだ)しき身の苦しみを、こらえんより、かくの如くせば、病なくして安楽なるべし。」

意訳

身体は少しでも動かしたほうがいい。長く同じ姿勢はしいないほうがよい。特に、食後は、数百歩でもよいから歩いたほうがよい。
雨が降っているときには、室内を歩くだけでもよいです。生活習慣の中で日々日常に取り入れれば、病院に行かなくてもよい身体になります。

通解

身体は日々少しずつ労働することが大切です。長時間座っていることは避け、毎日食後には必ず庭園や庭先で静かに数百歩歩行するべきです。
雨の日でも室内を何度もゆっくり歩くことが良いでしょう。
このように日々朝晩に運動をすることで、針や灸を使わずに飲食や気血の流れが滞らず、病気を防ぐことができます。針や灸を受けて熱痛などの苦しみを我慢するよりも、このような生活を実践すれば病気なく安楽に過ごすことができるでしょう。