養生訓99

人、慾をほしゐまゝにして楽しむは、其(その)楽しみいまだつきざる内に、はやくうれひ生ず。
酒食・色慾をほしゐまゝにして楽しむ内に、はやくたたりをなして苦しみ生ずるの類(るい)也(なり)。

意訳

欲望のままに生きていると、自分が想像する以上に早く、その苦しみの結果が出てきます。

通解
人は、欲望の赴くままに生きているとその欲望が尽きないうちに苦しみが生じます。
酒や食事、そして性的な欲望を追求して楽しむ過程で、すぐにその行動が後で苦しみをもたらすことになるのです。

気づき

欲望に際限なしと若い頃に聞いたことがあります。これから、生きて行くには、足りるを知ることも大切かも知れませんね。

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