養生訓114

津液(しんえき)は一身(いつしん)の,うるほひ也(なり)。化(か)して精血(せいけつ)となる。草木に精液(せいえき)なければ枯(かる)る。大(たい)せつの物(もの)也。津液(しんえき)は臓腑(ぞうふ)より口中(こうちゅう) に出(で) づ。おしみて吐(は)べからず。ことに遠く、つばき吐(は)べからず、気へる。

意訳

身体の水分は大切です。植物も、水分がないと枯れます。唾液も身体に必要です。

通解

津液は体内の重要な液体で、体を潤す役割を果たします。この津液が体内で変化して精血になります。草木に水分がなければ枯れてしまうように、津液は体内の潤いを保つ重要な物質です。

津液は内臓から口の中に出てきますが、無理に吐き出すべきではありません。特に遠くに行く際やつばを吐く際には、無理に吐くことは気を乱す原因となります。

気づき

脳梗塞などの疾患予防も、水分補給が大切と聞いたことがありますね。

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