養生訓120

気を養ふに嗇(しょく)の字を用ゆべし老子(ろうし)此意(このこころ)をいへり。嗇(しょく)はおしむ也。元気をおしみて費(つい)やさゝざる也。たとへば吝嗇(りんしょく)なる人の、財多く余(あまり)あれども、おしみて人にあたへざるが如くなるべし。気をおしめば元気へらずして長命なり。

意訳

老子も言っています。「惜しむ心が大切です」と。怒りやストレスで、無駄に元気を使い過ぎてはいけません。何事も、使い過ぎは健康に良くないです。

通解

老子は「気を養う」という意味で「嗇」の字を用いています。ここでの「嗇」は「おしむ」という意味です。つまり、元気を大切にし、惜しみながら使うことを表しています。吝嗇な人が多くの財産を持っていても、贅沢をせずに自分に使わないように、元気を大切に保つことも同様に重要です。元気を大切に使うことで、元気を失わずに長寿を保つことができます。

気づき

若い頃は、老後の事など意識が少ないため、無駄な気を使ったり浪費も多かったような気がします。

これからは、悩んでも仕方がないことは悩まない方が良いのかも知れませんね。

吝嗇とは

吝嗇(りんしょく)」は、非常に倹約であり、欲深くて物を惜しむことを指します。これは一般的に、贅沢を嫌い、出費を極力減らそうとする態度を表す言葉です。吝嗇な人は、自分の所有物やお金をできるだけ減らさず、他人に対しても惜しむような姿勢を持つことがあります。

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