養生訓180

病虚弱(すいびょうきょじゃく)の人は、つねに魚鳥(ぎょちょう) の肉を味よくして、少づゝ食ふべし。参(さん) ぎの補(おぎない)にまされり。性(せい)よき生魚(せいぎょ)を烹炙(ほうしゃ)よくすべし。塩つけて一両日(いちりょうじつ)過(すぎ)たる、尤(もっとも)よし。久しければ味よからず。且(かつ) 滞(とどこおり)りやすし。生魚(せいぎょ)の肉、みそにつけたるを、炙(あぶ)り煮(に)て食ふもよし。夏月(かげつ)は久しくたもたず。

意訳

病弱の人が、魚や肉を食べるときは、味付けを良くし、少なめを食べましょう。栄養剤に優ります。出来れば、新鮮なうちが良いでしょう。

通解

体が衰弱している病弱な人は、魚や鳥の肉を美味しく調理して、少量ずつ摂るべきです。これによって体力を補給し、健康を維持します。特に新鮮で栄養価の高い生の魚を選び、適切に調理しましょう。塩をつけて一日か二日経った魚は特に良いです。長く経つと味が落ちるだけでなく、消化が難しくなります。また、生魚の肉を味噌に漬けてから炙ったり煮たりして食べることも良い方法です。夏の時期は長く保存しないようにしましょう。

気づき

体調が良くない時は、食欲もなくなりがちになりますよね。私の場合、好きなものを少量食べるようにしています。

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