08/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓183(巻第三 飲食 上) 晩食(ばんしょく)は朝食より少くすべし。飣(さい)肉も少きに宜(よ)し。一切の煮たる物、よく熱して柔(やわらか)なるを食ふべし。こはき物、未熟物(みじゅくもの)、煮過(にすご)して、にえばなを失へる物、心にかなはざる物、 […]
08/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓181(巻第三 飲食 上) 朝夕、飯(めし)を食(しょく)するごとに、初(はじめ)一椀(いちわん)は羹(あつもの)ばかり食して、飣(てい)を食せざれば、飯の正味(しょうみ)をよく知りて、飯の味よし。後に五味(ごみ)の飣(てい)を食して、気を養なふべ […]
08/02/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓180(巻第三 飲食 上) 朝早く、粥を温(あたたか)に、やはらかにして食(くら)へば、腸胃(ちょうい)をやしなひ、身をあたため、津液(しんえき)を生ず。寒月(かんげつ)尤(もっとも)よし。是、張来(ちょうらい)が説也。生姜(しょうが)、胡椒(こし […]
31/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓179(巻第三 飲食 上) 人、他郷(たごう)にゆきて、水土(すいど)かはりて、水土に服せず、わづらふ事あり。先(ま)づ、豆腐(とうふ)を食すれば脾胃(ひい)調(ととのい)やすし。是、時珍(じちん)が食物本草(しょくもつほんそう)の注(ちゅう)に見 […]
31/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓178(巻第三 飲食 上) 夏月(かげつ)、瓜菓(うりかし)・生菜(せいさい)多く食ひ、冷麺(れいめん)をしばしば食し、冷水(れいすい)を多く飲めば、秋、必ず、瘧痢(ぎゃくり)を病(や)む。凡(およ)そ、病(やまい)は故(ゆえ)なくしてはおこらず。 […]
31/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓177(巻第三 飲食 上) うえて食(しょく)し、かはきて飲むに、飢渇(きかつ)にまかせて、一時に多く飲食すれば、飽満(ほうまん)して脾胃(ひい)をやぶり、元気をそこなふ。飢渇(きかつ)の時、慎むべし。又、飲食いまだ消化せざるに、又、いやかさねに早 […]
31/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓176(巻第三 飲食 上) およそ人の食後に俄(にわか)にわづらひて死ぬるは、多くは飲食(いんしょく)の過(すぎ)て、飽満(ほうまん)し、気をふさげばなり。初めまづ、生姜(しょうが)に塩を少し加えてせんじ、多く飲まして多く吐(はか)しむべし。其後( […]
31/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓173(巻第三 飲食 上) 肉は一臠(いちれん)を食し、菓(か)は一顆(いっか)を食しても、味をしる事は肉十臠(にくじゅうれん)を食(しょく)し、菓百顆(かひゃくか)を食したると同じ。くひて胃をやぶらんより、少く、くひて其味(そのあじ)をしり、身に […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓172 (巻第三 飲食 上) 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)の人、老人などは、もち・だんご、饅頭などの類、堅(かた)くして冷(ひえ)たる物くらふべからず。消化しがたし。つくりたる菓子(かし)、生菓子の類くらふ事、斟酌(しんしゃく)すべし。おりにより、人に […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓171(巻第三 飲食 上) 酒食の後、酔飽(すいほう)せば、天を仰(あおぎて)で酒食の気をはくべし。手を以(もって)面前(めんぜん)及腹・腰をなで、食気(しょくき)をめぐらすべし。わかき人は食後に弓を射、鎗(やり)、太刀(たち)を習ひ、身をうごかし […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓170(巻第三 飲食 上) 塩と酢と辛き(から)物と、此(この)三味(さんみ)を多く食ふべからず。此三味を多くくらひ、渇(かわ)きて湯を多くのめば、湿(しつ)を生じ、脾(ひ)をやぶる。湯・茶・羹多(あつものおお)くのむべからず。右(みぎ)の三味をく […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓169(巻第三 飲食 上) 酒食を過(すご)し、或(あるい)は時ならずして飲食し、生冷(せいれい)の物、性(せい)あしく病をおこす物をくひて、しばしば泄瀉(せっしゃ)すれば、必ず、胃(い)の気へる。久しくかさなりては、元気衰(おとろ)へて短命なり。 […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓168(巻第三 飲食 上) 脾胃(ひい)のきらふ物は生(なま)しき物、こはき物、ねばる物、けがらはしく清(きょ)からざる物、くさき物、煮(に)ていまだ熟(じゅく)せざる物、煮過(にすご)してにえばなを失(うしな)へる物、煮て久しくなるもの、菓(この […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓167(巻第三 飲食 上) 脾胃(ひい)のこのむと、きらふ物をしりて、好む物を食(しょく)し、きらふ物を食(しょく)すべからず。脾胃の好む物は何ぞや。あたたかなる物、やはらかなる物、よく熟したる物、ねばりなき物、味淡(あじあわ)く、かろき物、にえば […]
16/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓166(巻第三 飲食 上) 凡(およ)そ食飲(しょくいん)をひかへこらゆる事、久(ひさし)き間(あいだ)にあらず。飲食する時、須臾(しゅゆ)の間、欲を忍ぶにあり。又、分量(ぶんりょう)は多きにあらず。飯(めし)は只(ただ)二三口、飣(さい)は只一二 […]
08/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓165(巻第三 飲食 上) 食物の気味(きみ)、わが心に、かなはざる物は、養(やしな)とならず。かへつて害となる。たとひ我がために、むつかしく、こしらへたる食なりとも、心にかなはずして、害となるべき物は食ふべからず。又、其(その)味(あじ)は心にか […]
08/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓164(巻第三 飲食 上) 脾胃(ひい)虚(きょ)して生菜(なまさい)をいむ人は、乾菜(ほしな)を煮(に)食(くら)ふべし。冬月(とうげつ)蘿蔔(らふく)をうすく切りて生ながら日に乾(ほ)す。蓮根(れんこん)、牛蒡(ごぼう)、薯蕷(とろろ)、うどの […]
08/01/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓163(巻第三 飲食 上) 生魚(せいぎょ)あざらけきに、塩を淡(あわ)くつけ、日にほし、一両日(いちりょうじつ)過(すぎ)て少あぶり、うすく切(っ)て酒にひたし食(くら)ふ。脾(ひ)に妨(さまたげ)なし。久しきは滞(とどこう)りやすし。味噌、性和 […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓162(巻第三 飲食 上) 諸獣(しょじゅう)の肉は、日本の人、腸胃薄弱(ちょういはくじゃく)なる故に宜(よろ)しからず。多く食(くらう)ふべからず。烏賊(いか)・章魚(たこ)など多く食ふべからず。消化しがたし。鶏子(けいし)・鴨子(かもし)、丸な […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓161(巻第三 飲食 上) 甚(はなはだ)腥(なまぐさ)く脂(あぶら)多き魚(うお)食ふべからず。魚のわたは油多し。食べからず。なしものことに、つかえやすし。痰を生ず。さし身、鱠(なます)は人により斟酌(すんしゃく)すべし。酢(す)過(すぎ)たるを […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓160(巻第三 飲食 上) 生魚(せいぎょ)、味をよく調(ととの)へて食(しょく)すれば、生気(せいき)ある故、早く消化しやすくしえ、つかえず。煮過(にすご)し、又は、ほして油多き肉、或(あるいは)塩につけて久しき肉は、皆(みな)生気(せいき)なき […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓159(巻第三 飲食 上) 大魚(だいぎょ)は小魚(しょうぎょ)より油多くつかえやすし。脾虚(ひきょ)の人は多食(たしょく)すべからず。薄く切(きっ)て食へばつかえず。大なる鯉(こい)・鮒(ふな)大に切、或(あるいは)全身を煮(に)たるは、気をふさ […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓158(巻第三 飲食 上) 脾虚(ひきょ)の人は生魚(せぎょ)をあぶりて食するに宜(よ)し。煮たるよりつかえず。小魚(しょうぎょ)は煮て食するに宜(よ)し。大なる生魚はあぶりて食ひ、或(あるいは)煎酒(いりざけ)を熱くして、生姜わさびなどを加え、浸 […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓157(巻第三 飲食 上) 病虚弱(すいびょうきょじゃく)の人は、つねに魚鳥(ぎょちょう) の肉を味よくして、少づゝ食ふべし。参(さん) ぎの補(おぎない)にまされり。性(せい)よき生魚(せいぎょ)を烹炙(ほうしゃ)よくすべし。塩つけて一両日(いち […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓156(巻第三 飲食 上) 清(きょ)き物、かうばしき物、もろく和(やわ)かなる物、味(あじ)かろき物、性(せい)よき物、此五(このいつつ)の物をこのんで食ふべし。益ありて損なし。是に反する物、食ふべからず。此事(このこと)もろこしの食にも見えたり […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓155(巻第三 飲食 上) すける物は脾胃(ひい)のこのむ所なれば、補(おぎない)となる。李笠翁(りりゅうこう)も本姓(ほんせい)甚(はなはだ)すける物は、薬にあつべしといへり。尤(もっとも)此理(このり)あり。されどすけるまゝに多食すれば、必やぶ […]
27/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓154(巻第三 飲食 上) 諸(もろもろ)の食物、皆あたらしき生気(せいき)ある物をくらふべし。ふるくして臭(におい)あしく、色も味もかはりたる物、皆(みな)気をふさぎて、とゞこほりやすし。くらふべからず。 意訳 ほとんどの食物は、新鮮で生きが良い […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓153(巻第三 飲食 上) 飲食の慾は朝夕におこる故、貧賤(ひんせん)なる人もあやまり多し。況(いわんや)富貴(ふうき)の人は美味(びみ)多き故、やぶられやすし。殊(ことに)に慎(つつし)むべし。中年(ちゅうねん)以後、元気へりて、男女の色欲はやう […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓152(巻第三 飲食 上) 聖人(せいにん)其(その)醤(ひしお)を得ざれば、くひ給わず。是(これ)養生の道也。醤(ひしお)とは、ひしほにあらず、其(その)物(もの)にくは、ふべきあはせ物なり。今、こゝにていはゞ、塩、酒、醤油、酢、蓼(たで)、生姜 […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓151(巻第三 飲食 上) 煮(に)過(すご)して、にえばなを失なへる物と、いまだ煮(に)熟(じゅく)せざる物くらふべからず。魚を煮るに、煮(に)ゑ(え)ざるはあしゝ。煮過してにえばなを失なへるは味なく、つかへやすし。よき程の節(せつ)あり。魚を蒸 […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓150(巻第三 飲食 上) 朝食(ちょうしょく)いまだ消化せずんば、昼(ひる)食(しょく)すべからず。点心(てんしん)などくらふべからず。昼(ひる)食(くい)いまだ消化せずんば、夜(よる)食(しょく)すべからず。前夜の宿食(しゅくしょく)、猶(なお […]
19/12/2020 / 最終更新日時 : 27/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓149(巻第三 飲食 上) 食傷(しょくしょう)の病あらば、飲食をたつべし。或(あるいは)食をつねの半減(はんげん)し、三分の二減(げん)ずべし。食傷(しょくしょう)の時はやく温湯(おんとう)に浴すべし。魚鳥の肉、魚鳥のひしほ、生菜(なまな)、油膩 […]
18/12/2020 / 最終更新日時 : 27/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓146(巻第三 飲食 上) 人身(じんみ) は元気を本とす。穀(こく)の養によりて、元気生々(いきいき)してやまず。穀肉を以(も)って、元気を助くべし。穀肉を過(すご)して元気をそこなふべからず。元気穀肉にかてば寿(いのちなが)し。穀肉元気に勝( […]
18/12/2020 / 最終更新日時 : 27/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓145(巻第三 飲食 上) 飲食の内、飯は飽(あ)ざれば飢(うえ)を助けず。あつものは飯を和(わ)せんためなり。肉はあかずしても不足なし。少し、くらって食をすゝめ、気を養ふべし。菜は穀肉(こくにく)の足(た)らざるを助けて消化しやすし。皆、その食す […]
18/12/2020 / 最終更新日時 : 27/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓144(巻第三 飲食 上) 飯(めし)のすゑ(え)り、魚のあざれ、肉のやぶれたる、色のあしき物、臭(か)のあしき物、にえばなをうしなへる物くらはず。朝夕の食事に、あらずんばくらふべからず。又、早くしていまだ熟せず、或(あるいは)いまだ生ぜざる物、根 […]