養生訓163(巻第三 飲食 上)

生魚(せいぎょ)あざらけきに、塩を淡(あわ)くつけ、日にほし、一両日(いちりょうじつ)過(すぎ)て少あぶり、うすく切(っ)て酒にひたし食(くら)ふ。脾(ひ)に妨(さまたげ)なし。久しきは滞(とどこう)りやすし。味噌、性和(せいやわらか)にして脾胃(ひい)を補(おぎ)なふ。たまりと醤油はみそより性(せい)するどなり。泄瀉(せいしゃ)する人に宜(よろ)しからず。酢は多く食ふべからず。脾胃(ひい)に宜(よろ)しからず。然れども積聚(しゃくじゅ)ある人は小食してよし。げん醋(す)を多く食(くら)ふべからず。

意訳

日が経ったものは消化に悪いでしょう。味噌は、胃腸の働きに良いです。濃い酢は多くとらない方が良いでしょう。

通解

新鮮な生魚を少し塩を薄くつけて干し、1〜2日経って少し炙り、薄く切って酒に浸けて食べると良いです。これは脾に影響を与えません。しかし、長時間浸けると消化が悪くなります。味噌は性質が和らかで脾胃を補う効果があります。たまりと醤油は味噌よりも刺激的です。下痢をする人には適していません。酢は過度に摂取しない方が良いです。脾胃に良くありません。ただし、積聚(たまり)がある人は少なめに食べると良いです。酢は多く摂るべきではありません。

積聚とは

積聚(しゃくじゅ)とは、中国医学の古典に出てくる、お腹に現れた 痛みや硬さ、拍動 を指す言葉。

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