養生訓146(巻第三 飲食 上)
人身(じんみ) は元気を本とす。穀(こく)の養によりて、元気生々(いきいき)してやまず。穀肉を以(も)って、元気を助くべし。穀肉を過(すご)して元気をそこなふべからず。元気穀肉にかてば寿(いのちなが)し。穀肉元気に勝(か)てば夭(みじか)し。又、古人(こじん)の言(げん)に穀は肉にかつべし。肉は穀にかたしむべからずといへり。
意訳
人生は健康が基本です。その健康のもとは食による栄養です。穀物や魚肉により健康が維持できます。でも、食べ過ぎると元気を減らす原因にもなります。昔の人も、「肉類より穀類を多く摂りましょう。」と言っています。
通解
人の身体は元気を維持するために重要です。穀物の栄養によって、元気が生き生きと保たれます。穀物と肉を摂ることで元気が保てます。ただし、過剰に穀物や肉を摂ることで元気を損なうこともあります。また、古代の人々の言葉によれば、穀物は肉に比べて重要であり、肉は穀物には及ばないとも言われています。
気づき
日本人は、基本的に古くから農耕民族と呼ばれているので、体質的にも。穀類や草食が体に合っているのかも知れませんね。