養生訓147(巻第三 飲食 上)
脾胃虚弱(ひいきょじゃく)の人、殊(ことに)老人は飲食にやぶられやすし。味よき飲食にむかはゞ忍ぶべし。節(せつ)に過(す)べからず。心よはきは、慾にかちがたし。心つよくして慾にかつべし。
意訳
胃腸が弱い人や高齢者は、過食によって病気になりやすいです。どんなに美味しいものに出会っても我慢しましょう。心を強くして誘惑に負けないようにしましょう。
通解
脾胃が弱っている人、特に高齢者は飲食に影響を受けやすいです。美味しい飲食に惹かれて過度に摂取することを我慢すべきです。自己を律して過食を避けることが大切です。心を強くし欲望に打ち勝つべきです。
気づき
年を重ねるごとに、こらえ性が無くなると聞いたことがあり、自覚症状も、最近多くなりました。
特に、食に対する欲望は悪魔の囁きの如く私の理性を蝕みます。出来るだけ、過食しないように心掛けています。