養生訓148(巻第三 飲食 上)
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一切(いっさい)の宿疾(しゅくしつ)を発する物(もの)をば、しるして置(お)きて、くらふべからず。宿疾とは持病(じびょう)也。即時に害ある物あり。時をへて害(がい)ある物あり。即時(そくじ)に傷なしとて食ふべからず。
意訳
自分の持病を悪くすると思われる食材は、記憶して覚えておきましょう。すぐに、害にならないからといって食べてはいけません。
通解
持病を悪化させる可能性のある物を認識しておいて、摂取しないように心がけるべきです。持病とは持っている病気のことであり、すぐに害を及ぼす物もあれば、時間をかけて影響が出る物もあります。すぐに害を及ぼさないとされていても、その時点で摂取しない方が良いです。
気づき
自分自身の心身の傾向性を理解し、もし、弱点があれば、そこを補う工夫が必要なのでしょうね。