養生訓189

凡(およ)そ食飲(しょくいん)をひかへこらゆる事、久(ひさし)き間(あいだ)にあらず。飲食する時、須臾(しゅゆ)の間、欲を忍ぶにあり。又、分量(ぶんりょう)は多きにあらず。飯(めし)は只(ただ)二三口、飣(さい)は只一二片(じゅうにへん)、少の欲をこらゑ(え)て食せざれば害なし。酒も亦(また)しかり。多飲(たいん)の人も少こらえて、酔過(よいすぎ)さゞれば害なし。

意訳

般に、過食をこらえる時間は長くはありません。量も極端に少なくする必要もありません。少しの辛抱です。お酒も同じです。

通解

一般的に、食べたり飲んだりすることは、長い間続くものではありません。飲食する際には、わずかな間だけ、欲望を我慢することが必要です。また、食べる量も過度に多くありません。ご飯はたった2〜3口、食事は1〜2切れ程度で、少ない欲望を抑えて食べることで害はありません。同様に、お酒も同じです。

気づき

須臾(しゅゆ) しばらくの間。わずかの間のこと。
きれいに最後まで食べるという習慣も、老後は変えることも必要かも知れませんね。

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