養生訓178

すける物は脾胃(ひい)のこのむ所なれば、補(おぎない)となる。李笠翁(りりゅうこう)も本姓(ほんせい)甚(はなはだ)すける物は、薬にあつべしといへり。尤(もっとも)此理(このり)あり。されどすけるまゝに多食すれば、必やぶられ、好まざる物を少し、くらふにおとる。好む物を少食はゞ益あるべし。

意訳

好きな食べ物は、身体に良いといいます。古人も、「生まれつきの好物は、薬にあたる」と言っています。ただ、過食は禁物です。

通解

身体を助ける栄養豊かな食材は、脾胃に良く受け入れられるため、体を補給する効果があります。李笠翁もまた、特に栄養価が高く健康に良い食材は、まさに薬と同じように扱うべきだと述べています。確かにこの考えは正しいです。ただし、健康を保つためには、良い食材を摂るだけでなく、過度に多食しないように気をつけることも大切です。好きな食材を少量摂ることで、健康に良い効果を得ることができます。

気づき

食べたいと思う食材があるときは、身体が欲していると聞いたことがあります。ただ、何事も、適度が大切かも知れませんね。

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