養生訓182

大魚(だいぎょ)は小魚(しょうぎょ)より油多くつかえやすし。脾虚(ひきょ)の人は多食(たしょく)すべからず。薄く切(きっ)て食へばつかえず。大なる鯉(こい)・鮒(ふな)大に切、或(あるいは)全身を煮(に)たるは、気をふさぐ。うすく切べし。蘿蔔(だいこん)、胡蘿蔔(にんじん)、南瓜(かぼちゃ)、菘菜(うきな)なども、大に厚く切(きっ)て煮(に)たるは、つかえやすく、薄く切て煮るべし。

意訳

大きな魚は、薄く切って食べると良いです。野菜類で、大根、人参、かぼちゃ、白菜なども、薄く切って煮たら消化しやすいです。

通解

大きな魚は小さな魚に比べて脂肪が多く、消化が難しいことがあります。脾虚の人は過度な食事を避けるべきです。大きな魚を薄く切って食べると消化に良いです。大きな鯉や鮒を食べる場合は、厚く切って全身を煮ると消化し難いことがあります。薄く切って調理することをおすすめします。また、大根、にんじん、かぼちゃ、菘菜なども同様で、薄く切って煮ることで消化しやすくなります。

気づき

魚にしても、野菜にしても、調理の方法次第で、体に対する影響が違うことが分かりました。

脾虚とは

脾虚(ひきょ)は、中医学や伝統的な東洋医学(特に中国の伝統医学)の概念の一つで、体のバランスや健康に関連する概念です。
これは、主に脾臓に関連していますが、西洋医学の臓器としての脾臓とは異なり、中医学では脾臓は消化器系や免疫系などの機能を含んでいます。

脾虚は、以下のような症状や特徴を含む状態を指すことがあります。

消化不良: 食欲不振、腹部膨満感、下痢や便秘などがあります。

筋肉の弱さ: 体力の低下や筋肉の疲労感が現れることがあります。

浮腫: 体の浮腫やむくみが起こることがあります。

冷え性: 手足の冷えが感じられやすいことがあります。

免疫機能の低下: 風邪や他の感染症にかかりやすくなることがあります。

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