養生訓50(巻第一総論上)
「言語をつつしみて、無用の言(げん)を,はぶき、言を、すくなくすべし。多く言語(げんご)すれば、必(かならず)気へりて、又,気のぼる。
甚(はなはだ)元気を、そこなふ。
言語をつつしむも、亦(なお)徳(とく)を、やしなひ、身をやしなふ道なり。」
意訳
必要以上の言葉は少なくしたが良いでしょう。会話は得てしてトラブルや興奮の元になります。また、落ち込んだりします。言葉を選ぶことも養生の一つです。
通解
言葉を控えめに使い、無駄な言葉を避けて、話す内容を少なくするべきです。多く話すと、必ず気が浮ついてしまい、また気が乱れることになります。これによって大切な元気が損なわれてしまいます。
言葉を控えることも、また徳を失わず、自己を守るための方法です。
気づき
そういえば、孔子の論語にも、九思一言とも、ありますね。それから、昔から、口は禍の元とか、沈黙は金とか言いますね。
逆に、楽しい会話は、ストレス解消に役立つとも云われていますね。