養生訓92

千金方(せんきんほう)に曰、養生の道、「久しく行き、久しく坐し、久しく臥し、久しく視(み)る」ことなかれ。
酒食の気、いまだ消化せざる内に臥してねぶれば、必(かならず)酒食とゞこほり、気ふさがりて病となる。
いましむべし。昼は必(ず)臥すべからず。大(だい)に元気をそこなふ。もし大につかれたらば、うしろによりかゝりてねぶるべし。
もし臥(ふ)さば、かたはらに人をおきて、少ねぶるべし。久しくねぶらば、人によびさまさしむべし。

意訳

古い医学書にも、同じ姿勢を長く続けるのは良くないと書いてあります。
お酒が入る夕食も、すぐに寝るのはいけません。お昼寝も短い時間が良いです。
誰かに起こしてもらいましょう。

通解

『千金方』には、「養生の道は、久しく歩き、久しく座り、久しく横になり、久しく見ることを避けなさい。食事の気がまだ消化されていない状態で横になって寝れば、必ず食事が消化されずに残り、気が滞り病気になる。注意が必要です。昼間は絶対に横になるべきではありません。これは元気を大きく損ないます。もし大きな疲労を感じる場合、後ろに寄りかかって横になりましょう。横になる際には、体の横に他の人を寝かせて少しだけ横になること。長時間横になる場合、他の人に呼びかけて起こしてもらうべきです。」と書かれています。

気づき

同じ姿勢で長くいると、しびれが来たりしますが、これって、やっぱり、血行が悪くなっているのですかね。

座りっぱなしは、けっこう、血行が悪くなるのかも知れません。


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