2020年9月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月9日 長生志多郎 養生訓 養生訓91 華陀(かだ)が言(げん)に、「人の身は労動すべし。労動すれば穀気(こくき)きえて、血脈流通(りゅうつう)す」といへり。 およそ人の身、慾をすくなくし、時々身をうごかし、手足をはたらかし、歩行して久しく一所(ひとところ)に […]
2020年9月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓90 家に居て、時々わが体力の辛苦(しんく) せざる程の労動をなすべし。吾(わが) 起居(ききょ)のいたつがはしきをくるしまず、室中(へやなか) の事、奴婢(ぬひ)をつかはずして、しばしばみづからたちて我身を運用すべし。 わが […]
2020年9月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓89 凡(およそ)朝は早くおきて、手と面(かお)を洗ひ、髪をゆひ、事(こと)をつとめ、食後には、まづ腹を多くなで下し、食気(しょくき)をめぐらすべし。 又、京門(きょうもん)のあたりを手の食指(しょくし)のかたはらにて、すぢか […]
2020年9月29日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓88 俗人(ぞくじん)は、慾をほしゐままにして、礼儀にそむき、気を養はずして、天年をたもたず。理気二(りきふたつ)ながら失へり。仙術(せんじゅつ)の士は養気(ようき)に偏(へん)にして、道理を好まず。 故に礼儀をすててつとめず […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓87 「気は、一身体(いちしんたい)の内にあまねく行わたるべし。 むねの中(なか) 一所(ひとところ)に、あつむべからず。 いかり、かなしみ、うれひ、思ひ、あれば、胸中(きょうちゅう)一所ひとところ)に気とどこほりてあつまる。 […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓86 「人の身をたもつには、養生の道をたのむべし。針灸(しんきゅう)と薬力(やくりょく)とをたのむべからず。 人の身には口腹耳目(こうふくじもく)の欲ありて、身をせむるもの多し。古人(こじん)のをしえに、養生のいたれる法あり。 […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓85 「是(これ)養生の要(よう)也。養生の道におゐ(い) ては、けなげなるはあしく、おそれつつしむ事、つねに小(ちい)さき一橋(ひとつばし)を、わたるが如くなるべし。 是畏るなり。わかき時は、血気さかんにして、つよきにまかせ […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓84 「養生の道は、恣(ほしいまま)なるを戒(いましめ)とし、慎(つつしむ)を専(もっぱら)とす。 恣(ほしいいまま)なるとは、慾にまけて、つつしまざる也。 慎(つつしみ) は、是(これ) 恣(ほしいまま)なるの、うら也(なり […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓83 「聖人(せいじん)は未病(みびょう)を治すとは、病(やまい) いまだおこらざる時、かねてつつしめば病なく、もし飲食・色欲などの内慾をこらえず、風寒暑湿(ふうかんしょしつ) の外邪(がいじゃ) をふせがざれば、其(その)お […]
2020年9月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月8日 長生志多郎 養生訓 養生訓82 「萬(よろず)の事、一時(いちじ)心に快(こころよ)き事(こと)は、必ず、後(かならずのち)に殃(わざわい)となる。 酒食(しゅしょく)をほしゐまゝにすれば快けれど、やがて病となるの類なり。 はじめにこらゆれば必ず、後( […]