養生訓23(巻第一総論上)

「養生の害二あり。元気をへらすなり。元気を滞(とどこお)らしむる二也。飲食・色慾・労動を過(すご)せば元気やぶれてへる。
飲食・安逸(あんいつ)・睡眠を過せば、滞りてふさがる。耗(へる)と滞ると、皆、元気をそこなふ。」

意訳

健康を害する要因には、大きく二つに大別されます。 ひとつは 暴飲暴食による体調不良や仕事などでの過労やストレスで健康が損なわれることです。 もう一つは、過度の安逸(あんいつ)です。気と血の流れが滞り塞がり元気を損ないます。
養生とは、日常生活を制御することにあるのです。

通解

「健康を害するものを大きく二つに大別すると一つは元気を減らすことであり、もう一つは元気を滞らせることです。飲食や色欲、過度な労働を行うと、元気が消耗して減少してしまいます。また、飲食や安逸、睡眠を過度にすると元気が滞り流れが鈍くなります。
元気が消耗することと滞ることは、どちらも健康を損なう原因となります。」