養生訓76

「養生の道なければ、生れ付つよく、わかく、さかんなる人も、天年をたもたずして早世する人多し。
是(これ)天のなせる禍(わざわい)にあらず、天年とはみづからなせる禍也(なり)。云(いい)がたし。

つよき人は、つよきをたのみてつつしまざる故に、よはき人よりかへつて早く死す。」

意訳

世の中には、生まれつき身体が強く健康的な方が、思いがけず早く亡くなることがあります。
これは、天命とは言い難いです。身体が強い人は、強いがゆえに養生する意識が低いため、弱い人より早死にすることがあります。

通解

養生の方法を守らないと、元気で若く活発な人でも、天寿を全うせずに早世することが多いです。これは天からの災厄ではなく、自らの行動によるものです。その理由は難しいですが、つよい人々は自分が強いと信じて注意深く行動しないため、元々の弱い人々よりも早く死ぬことがあります。

気づき

昔から、「一病息災」とも言います。

これは、これまで病気らしい病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということだそうです。

そして、大病を経験された方も、健康に気を使うため、長生きの可能性が増すそうです。

出来れば、大病も、持病も無いままで、健康に注意したいですね。


養生訓

前の記事

養生訓75
養生訓

次の記事

養生訓77