2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓130 心をつねに従容(しょうよう)としづかに、せはしからず、和平(わへい)なるべし。言語はことにしづかにしてすくなくし、無用の事いふべからず。 是(これ) 尤(もっとも) 気(き)を養ふ良法(りょうほう)也。 意訳 無用な口論 […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓129 養生の道は、中(ちゅう)を守るべし。中(ちゅう)を守るとは過不及(かふきゅう)なきを云。食物はうゑ(え) を助くるまでにて、やむべし。過(すぎ)てほしゐ(い) まゝなるべからず。是、中(ちゅう)を守るなり。物ごとにかくの […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓128 一時の浮気(ふき)をほしゐまゝにすれば、一生の持病(じびょう)となり。或(あるいは)即時(そくじ)に命あやうき事あり。莫大(ばくだい)の禍(わざわい)はしばしの間こらえざるにおこる。おそるべし 意訳 一時の欲望に溺れて、 […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓127 萬(よろず)の事、十分に満(みち)て、其上(そのうえ)に、くはへがたきは、うれひの本(もと)なり。古人(こじん)の曰く、酒は微酔(びすい)にのみ、花は半開(はんかい)に見る。此言(このことば)むべなるかな。酒十分(さけじ […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓126 長生の術は食色(しょくしき)の慾をすくなくし、心気(しんき)を和平(わへい)にし、事に臨(のぞ)んで常に畏(おそれ)・慎(つつしみ)あれば、物にやぶられず、血気(けっき)おのづから調(ととの)ひて、自然に病なし。かくの如 […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓125 聖人(せいじん)、やゝもすれば楽をとき給(たま)ふ。わが愚(ぐ)を以て(もって)聖心(せいしん)おしはかりがたしといへども、楽しみは是、人のむまれ付たる天地の生理(せいり)なり。楽しまずして天地の道理(どうり)にそむくべ […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓124 人のあやまりて、わざはひとなれる事は、皆不知(ふち)よりおこる。赤子(あかご)のはらばひて井(い)におちて死ぬるが如し。灸(きゅう)をして身の病をさる事をしれる故、身に火をつけ、熱く、いためるをこらえて多きをもいとはず。 […]
2020年10月31日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓123 或人(あるひと)の曰、「養生の道、飲食・色慾をつゝしむの類、われ皆しれり。然(しか)れどもつゝつしみがたく、ほしゐまゝになりやすき故、養生なりがたし」といふ。我おもふに、是いまだ養生の術をよくしらざるなり。よく、しれらば […]
2020年10月24日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓122 凡(すべて)の事、十分によからんことを求むれば、わが心のわづらひとなりて楽なし。禍(わざわい)も是よりおこる。又、人の我に十分によからん事を求めて、人のたらざるをいかりとがむれば、心のわづらひとなる。又、日用の飲食・衣服 […]
2020年10月24日 / 最終更新日時 : 2023年8月13日 長生志多郎 養生訓 養生訓121 養生の要(よう)は、自欺(みずからあざむく)ことを、いましめて、よく忍ぶにあり。自欺(みずからあざむく)とは、心に、すでに、あしきとしれる事を、きらはずしてするを云。あしきとしりてするは、悪をきらふ事、真実(しんじつ)な […]