養生訓105(巻第二総論下)
一時の浮気(ふき)をほしゐまゝにすれば、一生の持病(じびょう)となり。或(あるいは)即時(そくじ)に命あやうき事あり。莫大(ばくだい)の禍(わざわい)はしばしの間こらえざるにおこる。おそるべし
意訳
一時の欲望に溺れて、一生を台無しにすることがあります。大きな災いは、少しの我慢と心がけで防げます。
通解
一時の浮気に心を奪われることで、その一瞬の快楽を追求しようとすると、それが一生の持病となることがあります。また、時には即座に命にかかわる危険な状況が発生することもあります。大きな災厄は、しばらくの間我慢できない衝動を抑えないことで引き起こされることもあります。そのため、このようなリスクを恐れるべきです
気づき
油断という言葉があります。日常生活において、常時気を張って生きることは難しいのです。しかし、傲慢は自分で抑制することは出来ます。もう一口を止める勇気も必要かも知れませんね。