養生訓129

養生の道は、中(ちゅう)を守るべし。中(ちゅう)を守るとは過不及(かふきゅう)なきを云。食物はうゑ(え) を助くるまでにて、やむべし。過(すぎ)てほしゐ(い) まゝなるべからず。是、中(ちゅう)を守るなり。物ごとにかくの如くなるべし。

意訳

養生の道は、中庸にあります。食事も、あと少し食べたいという処でやめるべきです。食べ過ぎは、身体に良くないです。中庸の考え方は、すべての事に通じます。

通解

養生の方法は、中を大切にすることです。中を守るとは、過度でも足りなくてもない状態を保つことを指します。食事も適度な量で摂り、飢えや過食を避けるべきです。これが中を守ることです。物事全般においても同じように、適切なバランスを保つことが重要です。

気づき

好物なものを目の前に出されれば、誰しも、喜んで満足するまで食べるのが人の常でしょう。

私は、自信がないので、好物が出るような所には、極力縁しないようにしています。


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