養生訓12

久しく安坐し、身をうごかさざれば元気めぐらず食気とどこほりて病おこる。
ことにふす事をこのみ、眠り多きをいむ。
食後には必ず数百歩歩行して、気をめぐらし、食を消すべし。
眠りふすべからず。

意訳

長く同じ姿勢で、身体を動かさないと、元気がなくなり、食欲もなくなり、病気になる。
特に、長い睡眠は、良くない。食後には、必ず数百歩歩き運動した方がよい。食べたあとにすぐ眠るのは良くない。

通解

長時間座り続けて身体を動かさないと、元気が回らず、消化力が低下し、病気が発生する可能性があります。
特に怠けたい気持ちが強く、多く眠りたがる傾向があります。
食事の後は必ず数百歩歩いて、体内の気を活性化させ、食べ物を消化するようにしましょう。
長時間の睡眠は避けるべきです。

食気とは

食気(しょっき)」という言葉は、日本語の俗語や方言の一つで、特定の地域やコミュニティで使用されることがあります。一般的には、食欲や食べ物への欲望を指す言葉として使われます。具体的には、次のような文脈で使用されることがあります:

「今日は食気がない」: 今日は食べ物への欲望や食欲がないという意味で、食事をあまり楽しむ気分でないことを表現しています。

「食気がある」: 食欲がある状態を指します。つまり、食べ物が欲しいと感じている状態です。

「食気をそそる」: 食べ物が美味しそうで、食欲を刺激するという意味です。

ただし、この言葉は標準的な日本語ではあまり一般的ではなく、特定の地域やコミュニティでの用語として使われることが多いため、理解されないこともあります。通常の会話や文章で使用する際は、一般的な表現を使う方が適切かもしれません。

 

養生訓

前の記事

養生訓11
養生訓

次の記事

養生訓13