31/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓44 「身をたもち生(せい)を養ふに、一字の至(いた)れる要訣(ようてい)あり。是を行へば生命を長くたもちて病なし。おやに孝あり、君(きみ)に忠(ちゅう)あり、家をたもち、身をたもつ。行なふとしてよろしからざる事なし。其(その […]
30/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓43 「風寒暑湿は外邪なり。是にあたりて病となり、死ぬるは、天命也。聖賢(せいけん)といへど免(まぬが)れがたし。されども、内気(ないき)充実して、よくつつしみ防がば、外邪のおかす事も亦(また)まれなるべし。飲食色慾によりて病 […]
30/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓42 「人の耳目口體(じもくこうたい)の見る事、きく事、飲み食ふ事、好色をこのむ事、各(おのおの)其(その)このめる慾あり。これを嗜慾(しよく)と云。嗜慾とは、このめる慾なり。慾は、むさぼる也。飲食色慾(いんしょくしきよく)な […]
30/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓41 「酒食(しゅしょく)ともに限(かぎり)を定めて、節(せつ)にこゆべからず。又、わかき時より色慾をつつしみ、精気(せいき)を惜むべし。精気を多くつひやせば、下部(かぶ)の気よはくなり、元気の根本,たへて必(ず)命短かし。も […]
27/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓40 「養生の術は先(まず)心気を養ふべし。心を和(やわらか)にし、気を平らかにし、いかりと慾とを、おさへ、うれひ、思ひを,すくなくし、心をくるしめず、気をそこなはず、是(これ)心気(しんき)を養ふ要道(ようどう)なり。又、臥 […]
27/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓39 「人の元気は、もと是(これ) 天地の万物を生ずる気なり。是、人身の根本なり。人、此(これ) 気にあらざれば生ぜず。生じて後は、飲食、衣服、居処(きょしょ)の外物(がいぶつ)の助(たすけ)によりて、元気養はれて命をたもつ。 […]
27/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓38 「人の命は我にあり、天にあらずと老子(ろうし)いへり。人の命は、もとより天にうけて生れ付たれども、養生よくすれば長し。養生せざれば短かし。然(さ)れば長命ならんも、短命ならむも、我心のままなり。身つよく長命(ちょうめい) […]
27/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓37 「凡(すべて)の人、生れ付(つき)たる天年は、おほくは長し。天年をみじかく生れ付たる人は、まれなり。生れ付て元気さかんにして、身つよき人も、養生の術をしらず、朝夕、元気をそこなひ、日夜精力(せいりょく)をへらせば、生れ付 […]
26/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓36 「常に元気をへらす事をおしみて、言語をすくなくし、七情(しちじょう)を、よきほどにし、七情の内にて、取(とり)わき、いかり、かなしみ、うれひ思ひを、すくなくすべし。慾をおさえ、心を平(たいらか)にし、気を和(やわらか)に […]
26/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓35 「殊(こと)に、食後には、必(かならず)数百歩、歩行すべし。もし、久しく安坐(あんざ)し、又、食後に穏坐(おんざ)し、ひるいね、食気(しょくき)いまだ消化せざるに、早く、ふしねぶれば、滞(とどこう)りて病を生じ、久しきを […]
26/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓34 「凡(およそ)養生の道は、内慾(ないよく) をこらゆるを以(もって)本とす。本を,つとむれば、元気つよくして、外邪をおかさず。内慾を、つつしまずして、元気よはければ、外邪に、やぶれやすくして、大病となり天命(てんめい)を […]
23/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓33 「養生(ようじょう) の術は、先(まず)わが身をそこなふ物を去(さる) べし。身をそこなふ物は、内慾(ないよく) と外邪(がいじゃ) となり。内慾とは、飲食(いんしょく)の慾、好色(こうしょく)の慾、睡(ねむり) の慾、 […]
22/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓32 「園(その)に,草木(そうもく)を、うへて愛する人は、朝夕(あさゆう)心にかけて、水をそそぎ土をかひ、肥(こえ)をし、虫を去(さり)て、よく養ひ、其(その)さかえを悦び、衰(おとろ)へをうれふ。草木(そうもく)は至(いた […]
21/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓31 「萬(よろず)の事(こと)つとめてやまざれば、必(ず)しるしあり。たとへば、春たねをまきて夏よく養(やしな)へば、必(かならず)秋ありて、なりはひ多きが如(ごと)し。もし、養生の術をつとめまなんで、久しく行(おこな)はば […]
21/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓30 「豈(あに)、楽まざるべけんや。命みじかければ、天下四海(てんかしかい)の富を得ても益(えき)なし。財(たから)の山を前につんでも用(よう)なし。然(さ)れば道に、したがひ身をたもちて、長命(ちょうめい)なるほど大(おお […]
19/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓29 「身命と私慾(しよく)との軽重(けいちょう)をよくおもんばかりて、日々に一日を慎(つつ)しみ、私慾(しよく)の危(あやうき)を,おそるる事、深き淵(ふち)にのぞむが如(ごと)く、薄き氷をふむが如くならば、命ながくして、つ […]
17/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓28 「是(これ)人生第一の大事なり。人身(じんしん)は至(いた)りて貴(とお)とくおもくして、天下四海(てんかしかい)にも、かへがたき物にあらずや。然(しか)るに、これを養なふ術(じゅつ)をしらず、慾を恣(ほしいまま)にして […]
17/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓27 「此如(かくのごと)く,ならむ事をねがはば、先(まず)、古(いにしえ)の道をかんがへ、養生の術をまなんで、よく、わが身をたもつべし。 意訳 幸せに、健康で長生きを願うならば、先人の知恵である養生の術を学んで自分で実践する […]
17/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓26 「人となりて、此世(このよ)に生きては、ひとへに父母天地に孝をつくし、人倫(じんりん)の道を行なひ、義理にしたがひて、なるべき程は寿福(じゅふく)をうけ、久しく世にながらへて、喜び楽(たのし)みを、なさん事、誠に人の各( […]
15/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓25 「況(いわんや)大なる身命(しんめい)を、わが私の物として慎(つつし)まず、飲食(いんしょく)・色慾(しきよく)を恣(ほしいまま)にし、元気をそこなひ病(やまひ)を求め、生付(うまれつき)たる天年(てんねん)を短くして、 […]
13/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓24 是(これ)天地父母につかへ奉(たてまつ)る孝(こう)の本(もとゐ)也(なり)。身を失ひては、事(つか)ふべきやうなし。わが身の内、少(しょう)なる皮はだへ、髪の毛だにも、父母に、うけたれば、みだりに、そこなひやぶるは、不 […]
13/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓23 「人の身は、父母を本(もと) とし、天地を初(はじめ)とす。天地(てんち)父母のめぐみをうけて生まれ、又、養 (やしな)はれたる、わが身なれば、わが私(わたくし)の物にあらず。天地の御賜物(みたまもの)、父母の残せる身な […]
11/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓22 「ことに食後には、必数百歩、歩行すべし。もし久しく安坐し、又、食後に穏坐し、ひるいね、食気いまだ消化せざるに、早くふしねぶれば、滞りて病を生じ、久しきをつめば、元気発生せずし。 意訳 食後は、歩いた方が良いでしょう。 通 […]
11/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓21 「凡(およそ)養生の道は、内慾をこらゆるを以(もって)本(もと) とす。本をつとむれば、元気つよくして、外邪をおかさず。内慾をつつしまずして、元気よはければ、外邪にやぶれやすくして、大病となり天命をたもたず。」 意訳 健 […]
11/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓20 「養生の術は、先(まず)わが身をそこなふ物を去(さる) べし。身をそこなふ物は、内慾と外邪となり。内慾とは飲食の慾、好色の慾、睡(ねむり)の慾、言語をほしゐままにするの慾と、喜(き)・怒(ど)・憂(ゆう)・思(し)・悲( […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓19 「園(その)に草木(くさき)をうへて愛する人は、朝夕(ちょうせき)心にかけて、水をそそぎ土をかひ、肥(こえ)をし、虫を去(さり)て、よく養(やしな)ひ、其(その)さかえを悦び、衰(おとろえ)へをうれふ。草木は至(いた)り […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓18 「萬(よろず) の事つとめてやまざれば、必(かならず)験(しるし)あり。たとへば、春たねをまきて夏よく養へば、必(かなら)ず、秋ありて、なりはひ多きが如し。もし養生の術をつとめまなんで、久しく行(おこな)はば、 […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓17 「美味をくひ過し、ほううんをのみ過し、色をこのみ、身を安逸にして、おこたり臥すことを好む。皆これ、わが身を愛し過す故に、かへつてわが身の害となる。また、無病の人、補薬を妄に多くのんで病となるも、身を愛し過すなり。子を愛し […]
09/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓16 「心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過(すご) すべからず。凡(およそ) 、わが身を愛し過すべからず。 意訳 ストレスを原因を冷静に探り、少なくする工夫をして軽減する努力が必要です。ストレス解消の一つに […]
08/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓15 「養生の術は先ず心気を養ふべし。心を和にし、気を平らかにし、いかりと慾とをおさへ、うれひ、思ひ、を少なくし、心をくるしめず、気をそこなはず。これ心気を養ふ要道なり。」 意訳 養生の基本は、ストレスを軽減し、人生を楽しむこ […]
07/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓14 「もし養ふことは少なく、そこなふ事多く、日々つもりて久しければ、元気へりて病生じ、死にいたる。この故に衆人は病多くして短命なり。かぎりある元気をもちて、かぎりなき慾をほしいままにするは、あやうし。」 意訳 悪い生活習慣が […]
06/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓13 「人、毎日昼夜の間、元気を養ふことと元気をそこなふ事との、二の多少をくらべ見るべし。衆人は一日の内、気を養ふことは常に少なく、気をそこなふことは常に多し。養生の道は元気を養ふことのみにて、元気をそこなふことなかるべし。」 […]
05/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓12 「久しく安坐し、身をうごかさざれば元気めぐらず食気とどこほりて病おこる。ことにふす事をこのみ、眠り多きをいむ。食後には必ず数百歩歩行して、気をめぐらし、食を消すべし。眠りふすべからず。」 意訳 長く同じ姿勢で、身体を動か […]
04/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓11 養生の術は、つとむべきことをよくつとめて、身をうごかし、気をめぐらすをよしとす。つとむべきことをつとめずして、臥す事をこのみ、身をやすめ、おこたりて動かさざるは、はなはだ養生に害あり。久しく安坐し、身をうごかさざれば、元 […]
03/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓10 ひとり家に居て、閑(しずか)に日を送り、古書をよみ、古人の詩歌を吟じ、香をたき、古法帖を玩び、山水をのぞみ、月花をめで、草木を愛し、四時の好景を玩び、酒を微酔にのみ、園菜を煮るも、皆これ心を楽ましめ、気を養ふ助なり。貧賎 […]
02/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓9 富貴にしても、この三の楽なければ、真の楽なし。故に富貴はこの三楽の内にあらず。もし心に善を楽まず、また養生の道をしらずして、身に病多く、そのはては短命なる人は、この三楽を得ず。人となりてこの三楽を得る計なくんばあるべから […]
02/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓8 およそ人の楽しむべきこと三あり。 一には身に道を行ひ、ひが事なくして善を楽しむにあり。二には身に病なくして、快く楽むにあり。三には命ながくして、久しくたのしむにあり。 意訳 人生には三つの楽しみがある。一つ目は人のために […]
01/08/2020 / 最終更新日時 : 07/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓7 これ畏るるは、慎しみにおもむく初なり。畏るれば、つつしみ生ず。畏れざれば、つつしみなし。 意訳 畏(おそ)れることは慎みである。畏れるところから慎みの心がうまれるのである。畏れないと慎みも生まれない。 通解 […]
01/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓6 その一字なんぞや。畏(おそるる)の字これなり。畏るるとは身を守る心法なり。事ごとに心を小にして気にまかせず、過なからん事を求め、つねに天道をおそれて、つつしみしたがひ、人慾を畏れてつつしみ忍ぶにあり。 意訳 それは「畏れ […]