養生訓35
「殊(こと)に、食後には、必(かならず)数百歩、歩行すべし。もし、久しく安坐(あんざ)し、又、食後に穏坐(おんざ)し、ひるいね、食気(しょくき)いまだ消化せざるに、早く、ふしねぶれば、滞(とどこう)りて病を生じ、久しきをつめば、元気発生(はっせい)せずして、よはくなる。」
意訳
特に、食後は数百歩ぐらいあるいたほうがよいです。
食後に座り込んだり、昼寝はしない方が良いです。
それが、習慣になれば、病気の原因になります。
通解
特に食後には必ず数百歩歩行することが重要です。もし長時間座りっぱなしや食後にすぐに横になり、食べ物がまだ消化されていないのに急いで寝てしまうと、消化が滞って病気を引き起こす可能性があります。また、長時間座りっぱなしで運動不足になると、元気が出なくなります。ですから、食後は早めに歩行することが良いでしょう。