養生訓1(巻第一総論上)

「人の身は、父母を本(もと) とし、天地を初(はじめ)とす。
天地(てんち)父母のめぐみをうけて生まれ、又、養 (やしな)はれたる、わが身なれば、わが私(わたくし)の物にあらず。天地の御賜物(みたまもの)、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年(てんねん)を長くたもつべし。」

意訳

人は両親から誰しも生まれてきます。自分だけの身体ではありません。
ですから、大切にして永く健康を保つように心がけなければなりません。

通解

人の身体は、父と母を起源とし、天地を最初の根源とするものです。
私たちは天地の恩恵を受けて生まれ、父母に育てられた身体を持っています。それは私たち個人の所有物ではありません。
天地から授かったものであり、父母から残されたものです。だからこそ、大切にしてよく身体を養い、それを損なわずに長寿を保つべきです。

ブログの管理者より。

ここに掲載している養生訓の意訳と通解及び気づきは私が養生訓を読んで感じ考えたものです。
ですから、本来の通解や意訳と相違する事も多々あると思います。
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