養生訓13

人、毎日昼夜の間、元気を養ふことと元気をそこなふ事との、二の多少をくらべ見るべし。
衆人は一日の内、気を養ふことは常に少なく、気をそこなふことは常に多し。
養生の道は元気を養ふことのみにて、元気をそこなふことなかるべし。

意訳

養生は、会社経営に似ている、日時決算である。その日に元気を養う部分が多いか、元気を損なう部分が多いかである。
油断するとすぐに元気の赤字になる。養生とは、元気の貯金である。

通解

人々は日常生活の中で、元気を養うことと元気を損なうことの比較をするべきです。
一般的に、人々は一日のうちで元気を養う時間は少なく、元気を損なう時間は多い傾向にあります。
養生の方法は、元気を養うことに焦点を当てており、元気を損なうことは避けるべきです。

「衆人(しゅうじん)」とは

「衆人(しゅうじん)」とは、古典文学や歴史文書などで見られる日本語の表現で、一般の人々、大勢の人々、一般大衆を指す言葉です。この言葉は、特定のグループや集団を指定せずに、一般的な人々や広範な大衆を指す際に使われます。一般的な会話や日常のコミュニケーションではあまり使用されない傾向があり、比較的フォーマルな文学や文章で見られます。

例文:

「この本は、専門家向けではなく、衆人にも理解しやすいように書かれています。」
「衆人の関心を引くような大衆文化のイベントが開催されました。」
「衆人」という言葉は、日本の歴史や文化においても重要な文脈で使用され、一般の人々や庶民を指すために使われています。

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