31/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓346(巻第七 用薬) 右、薬一服(くすりいっぷく)の分量(ぶんりょう)の大小、用水(ようせい)の多少(たしょう)を定むる事、予(よ)、医生(いせい)にあらずして好事(こうじ)の誚(そしり)、僣率(せんそつ)の罪、のがれたしといへども、今時(こ […]
31/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓345(巻第七 用薬) 中華の法、父母の喪(も)は必(かならず)三年、是(これ)天下古今(てんかこきん)の通法(つうほう)なり。日本の人は体気(たいき)、腸胃(ちょうい)、薄弱(はくじゃく)なり。此故(このゆえ)に、古法(こほう)に、朝廷(ちょ […]
29/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓344(巻第七 用薬) 身体短小(しんたいたんしょう)にして、腸胃(ちょうい)小(しょう)なる人、虚弱(きょじゃく)なる人は、薬を服するに、小服に宜(よろ)し。されども、一匁(もんめ)より小なるべからず。身体長大(しんたいちょうだい)にして、腸 […]
28/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓343(巻第七 用薬) 補薬(ほやく)は、滞塞(たいそく)しやすし。滞塞(たいそく)すれば害あり益なし。利薬(りやく)を服するより、心を用ゆべし。もし大剤にして気塞(ふさ)がらば、小剤(しょうざい)にすべし。或(あるいは)棗(なつめ)を去(さ) […]
28/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓342(巻第七 用薬) 大人の利薬を煎(せん)ずるに、水をはかる盞(さかずき)は、一盞(いっさん)に水を入るゝ事、大抵(たいてい)五十五匁より六十匁に至るべし。是(これ)盞の重さを除きて水の重さなり。一服(いっぷく)の大小に従つて水を増減すべし […]
27/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓341(巻第七 用薬) 今、ひそかにおもんぱかるに、利薬(りやく)は、一服の分量(ぶんりょう)、一匁五分(いちもんめごふ)より以上、二匁(にもんめ)に至(いた)るべし。その間の軽重(けいちょう)は、人の大小強弱によりて、増減すべし。補薬一服(ほ […]
27/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓340(巻第七 用薬) 日本人は、中夏(ちゅうか)の人の健(けん)にして、腸胃(ちょうい)のつよきに及ばずして、薬を小服(しょうふく) にするが宜(よろ)しくとも、その形体大小(けいたいだいしょう)相似(あいに)たれば、その強弱の分量、などか、 […]
26/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓339(巻第七 用薬) 然(しか)るに日本の薬、此如(このごとく)小服(しょうふく)なるは何ぞや。曰(いわく)、日本の医の薬剤小服(やくざいしょうふく)なる故三あり。一には中華の人は、日本人より生質健(せいしつけん)に腸胃(ちょうい)つよき故、 […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓338(巻第七 用薬) 薬剤一服(やくざいいっぷく)の大小の分量(ぶんりょう)、中夏(ちゅうか)の古法(こほう)を考(かん)がへ、本邦(ほんぽう)の土宜(とぎ)にかなひて、過不及(かふきゅう)なかるべし。近古(きんこ)、仲井家(なかいけ)には、 […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓337(巻第七 用薬) いかなる珍味(ちんみ)も、これを煮(に)る法(ほう)ちがひてあしければ、味あしゝ。良薬も煎法(せんぽう)ちがへば、験(しるし)なし。此(の)故、薬を煎(せん)ずる法によく心を用ゆべし。文火(ぶんか)とは、やはらかなる火( […]
22/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓336(巻第七 用薬) 薬肆(やくし)の薬に、好否(こうひ)あり、真偽(しんぎ)あり。心を用ひてゑ(え)らぶべし。性あしきと、偽薬(ぎやく)とを用ゆべからず。偽薬とは、真(しん)ならざる似(に)せ薬(ぐすり)也。拘橘(くきつ)を枳穀(きこく)と […]
18/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓335(巻第七 用薬) 丘処機(きゅうしょき)が、「衛生(えいせい)の道ありて長生(ちょうせい)の薬なし、」といへるは、養生の道はあれど、むまれ付かざるいのちを、長くする薬はなし。養生は、只(ただ)むまれ付(き)たる天年(てんねん)をたもつ道な […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓334(巻第七 用薬) 病の初発(しょはつ)の時、症(しょう)を明(あきらか)に見付(みつけ)ずんば、みだりに早く薬を用ゆべからず。よく病症を詳(つまびらか)にして後、薬を用ゆべし。諸病の甚(はなはだ)しくなるは、多くは初発の時、薬ちがへるによ […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓333(巻第七 用薬) 薬をのまずして、おのづからいゆる病(やまい)多し。是(これ)をしらで、みだりに薬を用(もち)て薬にあてられて病をまし、食をさまたげ、久しくいゑ(え)ずして、死にいたるも亦(なお)多し。薬を用る事つつしむべし。 養生訓(意 […]
16/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓332(巻第七 用薬) 脾胃(ひい)を養ふには、只(ただ)穀肉(こくにく)を食するに相宜(あいよろ)し。薬は皆(みな)気の偏(へん)なり。参芪(じんぎ)、朮甘(じゅつかん)は上薬(じょうやく) にて毒なしといへども、病に応ぜざれば胃の気を滞(と […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓331(巻第七 用薬) 良医の薬を用(もちい)るは臨機応変(りんきおうへん)とて、病人の寒熱虚実(かんねつきょじつ)の機(き)にのぞみ、其時の変に応じて宜(よろしき)に従(したが)ふ。必(かならず)一法(いっぽう)に拘(かか)はらず。たとへば、 […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓330(巻第七 用薬) 孫思邈(そんしばくいわく)曰(いわく) 、人、故(ゆえ)なくんば薬を餌(くらう)べからず。偏(ひとえ)に助(たす)くれば、蔵気不平(ぞうきふへい)にして病(やまい)生(しょう)ず。劉仲達(りゅうちゅうたつ)が鴻書(こうし […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓329(巻第七 用薬) 如此(かくのごとく)すれば、薬毒(やくどく)にあたらずして、はやくいゆる病多し。死病(しびょう)は薬を用(もち)ひてもいきず。下医は病と脈と薬をしらざれども、病家の求(もとめ)にまかせて、みだりに薬を用ひて、多く人をそこ […]
12/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓328(巻第七 用薬) 人身(じんしん)、病なき事あたはず。病あれば、医をまねきて治(ち)を求(もと)む。医に上中下(じょうちゅうげ)の三品あり。上医(じょうい)は病を知り、脈を知り、薬を知る。此(これ)三知(さんち)を以(て)病を治して十全( […]
10/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓327(第六巻 択医) 或曰(あるいはいわく)、病あつて治(ち)せず、常に中医(ちゅうい)を得(う)る、といへる道理(どうり)、誠にしかるべし。然(しか)らば、病あらば只(ただ)上医(じょうい)の薬を服(ふく)すべし。中下(ちゅうげ)の医(い) […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓326(第六巻 択医) 医術も亦(なお)、其(その)途(みち)多端(たたん)なりといへど、其要(そのよう)三あり。一には病論(びょうろん)、二には脈法(みゃくほう)、三には薬方(やくほう)、此三(そのさん)の事をよく知べし。運気(うんき)、経絡 […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓325(第六巻 択医) 本草(ほんそう)の内、古人(こじん)の説まちまちにして、一(いち)やうならず。異同(いどう)多し。其内(そのうち)にて考(かんが)へ合(あわ)せ、択(えら)び用(もち)ゆべし。又、薬物も食品も、人の性(せい)により、病症 […]
09/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓324(第六巻 択医) 我よりまへに、其(その)病人に薬を与(あた)へし医(い)の治法(ちほう)、たとひあやまるとも、前医(ぜんい)をそしるべからず。他医(たい)をそしり、わが術(じゅつ)にほこるは、小人(しょうにん)のくせなり。医の本意(ほん […]
07/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓323(第六巻 択医) 局方発揮(きょくほうはっき)、出(いで)て局方(きょくほう)すたる。局方(きょくほう)に古方(こほう)多し。古(いにしえ)を考(かんがえ)ふるに用(もちう)べし。廃(す)つべからず。只(ただ)、鳥頭附子(うずぶし)の燥剤 […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓322(第六巻 択医) 凡(およそ)近代(きんだい)の方書(ほうしょ)、医論(いろん)、脈法(みゃくほう)、薬方(やくほう)同じき事、甚(はなはだ)多し。殊(ことに)龔挺賢(きょうていけん)が方書部数(ほうしょぶすう)、同じ事多くして、重出(ち […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓321(第六巻 択医) 凡(およそ)諸医(しょい)の方書(ほうしょ)偏説(へんせつ)多し。専(もっぱら)一人(いちにん)を宗(そう)とし、一書(いっしょ)を用(もち)ひては治(じ)を為(なしが)しがたし。学者、多く方書(ほうしょ)をあつめ、ひろ […]
06/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓320(第六巻 択医) むかし、日本に方書(ほうしょ)の来(きた)りし初(はじめ)は、千金方(せんきんほう)なり。近世(きんせい)、医書(いしょ)板行(はんこう)せし、初(はじめ)は、医書大全(いしょだいぜん)なり。此書(このしょ)は明(みん) […]
03/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓319(第六巻 択医) 張仲景(ちょうちゅうけい)は、百世(ひゃくせい)の医祖(いそ)也。其後(そのご)、歴代(れきだい)の明医(めいい)すくなからず。各(おのおの)発明(はっめい)する処(ところ)多しといへ共、各(おのおの)其説(そのせつ)に […]
02/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓318(第六巻 択医) 医書(いしょ)は、内経本草(ないけいほんぞう)を本(もと)とす。内経(ないけい)を考へざれば、医術(いじゅつ)の理(り)、病(やまい)の本源(ほんげん)をしりがたし。本草(ほんそう)に通ぜざれば、薬性(やくせい)をしらず […]
01/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓317(第六巻 択医) 諸芸(しょげい)には、日用(にちよう)のため無益(むえき)なる事多し。只(ただ)、医術(いじゅつ)は有用(ゆうよう)の事也。医生(いせい)にあらずとも少(すこ)し、学ぶべし。凡(およそ)儒者は天下の事(こと)皆しるべし。 […]
01/07/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓316(第六巻 択医) 医となる者、時(とき)の幸(さち)を得(え)て、富貴(ふうき)の家に用(もち)いらるゝ福医(ふくい)をうらやみて、医学をつとめず、只(ただ)、権門(けんもん)につねに出入(でいり)し、へつらひ求めて、名利(みょうり)を得 […]