18/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓399(養生訓の後記) 右に、しるせる所は、古人の言をやはらげ、古人の意をうけて、おしひろめし也。又、先輩に,きける所多し、みづから試み、しるしある事は、臆説といへども,しるし侍(はべ)りぬ。是、養生の大意なり、其(その)条目の詳(つまびらか) […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓398(巻第八 灸法) 癰疽(ようそ)、及、諸瘡(しょくさ)、腫物(しゅもつ)の初発(しょはつ)に、早く灸すれば、腫(はれ)あがらずして消散(しょうさん)す。うむといへ共(ども)、毒(どく)かろくして、早く癒(いえ)やすし。項(うなじ)より上に […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓397(巻第八 灸法) 衰老(すいろう)の人は、下部に気すくなく、根本よはくして、気(き)昇(のぼ)りやすし。多く灸すれば、気上りて、下部、弥(いよいよ)空虚(くうきょ)になり、腰脚(こしあし)よはし。おそるべし。多く灸すべからず。殊に、上部と […]
18/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓396(巻第八 灸法) 脾胃虚弱(ひいきょじゃく)にして、食滞(とどこおり)りやすく、泄瀉(せつしゃ)しやすき人は、是(これ)陽気不足なり。殊に灸治(きゅうじ)に宜(よろ)し。火気を以(もって)土気(どき)を補へば、脾胃の陽気発生し、よく、めぐ […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓395(巻第八 灸法) 方術(ほうじゅつ)の書に、禁灸(きんきゅう)の日、多し。其日、その穴をいむと云(いう)道理、分明(ぶんめい)ならず。内経に、鍼灸の事を多くいへども、禁鍼(きんしん)、禁灸の日をあらはさず。鍼灸聚(しんきゅうじゅう)英(え […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓394(巻第八 灸法) 阿是(あぜ)の穴は、身の中、いずれの処にても、灸穴(きゅうけつ)に、かゝはらず、おして見るに、つよく痛む所あり。是、その灸すべき穴なり。是を阿是 (あぜ) の穴と云(いう)。人の居る処の地によりて、深山幽谷(しんざんゆう […]
17/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓393(巻第八 灸法) 灸法、古書には、其(それ)大(おおき)さ、根下(ねさが)三分ならざれば、火気,達せずといへり。今世も、元気つよく、肉厚くして、熱痛をよくこらふる人は、大にして壮数も多かるべし。もし、元気虚弱、肌肉浅薄(きにくせんぱく)の […]
15/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓392(巻第八 灸法) 坐(ざ)して点(とも)せば、坐して灸す。臥(ふ)して点せば、臥して灸す。上(かみ)を先に灸し、下(しも)を後に灸す。少(すくなき)を先にし、多きを後にすべし。灸する時、風寒にあたるべからず。大風、大雨、大雪、陰霧(いんむ […]
15/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓391(巻第八 灸法) 艾炷(がいちゅう)の大小は、各、其人(そのひと)の強弱によるべし。壮(さかん)なる人は、大なるがよし、壮数(そうすう)も、さかんなる人は、多きによろし。虚弱(きょじゃく)に、やせたる人は、小にして、こらへやすくすべし。多 […]
13/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓390(巻第八 灸法) 人の身に灸(きゅう)をするは、いかなる故ぞや。曰(いわ)く、人の身のいけるは、天地の元気をうけて本(もと)とす。元気は陽気なり。陽気は、あたゝかにして火に属す。陽気は、よく万物を生ず。陰血(いんけつ)も、亦元気より生ず。 […]
16/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓389(巻第八 鍼) 鍼(はり)をさす事はいかん。曰く、鍼をさすは、血気の滞(とどこおり)をめぐらし、腹中の積(しゃく)をちらし、手足の頑痺(がんひ)をのぞく。外に気をもらし、内に気をめぐらし、上下左右に気を導(みちび)く。積滞(しゃくたい) […]
13/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓388(巻第八 育幼) 小児は、脾(ひ)胃(い)もろくして、せばし。故に、食にやぶられやすし。つねに病人を、たもつごとくにすべし。小児は、陽(よう)さかんにして熱多し。つねに熱をおそれて、熱をもらすべし。あたため過(すご)せば筋骨よはし。天気よ […]
12/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓387(巻第八 育幼) 小児をそだつるは、三分の飢と寒とを存(そん)すべしと、古人いへり。いふ意(こころ)は、小児はすこし、うやし、少ひやすべしとなり。小児にかぎらず、大人も亦、かくの如くすべし。小児に、味よき食に、あかしめ(飽)、きぬ多くきせ […]
12/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓386(巻第八 養老) つねに静養すべし。あらき所作(しょさ)をなくすべからず。老人は、少の労動により、少の、やぶれ、つかれ、うれひによりて、たちまち大病おこり、死にいたる事あり。つねに心を用ゆべし。老人は、つねに盤坐(ばんざ)して、凭几(しょ […]
07/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓385(巻第八 養老) 老後(ろうご)、官職(かんしょく)なき人は、つねに、只(ただ)わが心と身を養ふ工夫(くふう)を専(もっぱら)にすべし。老境(ろうきょう)に無益(むやく)のつとめのわざと、芸術に、心を労し、気力をついやすべからず。朝は、静 […]
07/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓384(巻第八 養老) 朝夕の飯、常の如く食して、其上に又、餻餌(こうじ)、麪(めん)類(るい)など、わかき時の如く、多くくらふべからず。やぶられやすし。只、朝夕二時の食、味よくして進むべし。昼間、夜中、不時の食、このむべからず。やぶられやすし […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓383(巻第八 養老) 老人、病あらば、先(まず)食(しょく)治(ち)すべし。食治応ぜずして後、薬治を用ゆべし。是、古人の説也。人参(にんじん)、黄芪(おうぎ)は上薬也。虚損(きょそん)の病ある時は用ゆべし。病なき時は、穀肉の養(やしない)の益 […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓382(巻第八 養老) 老人は、大風雨(おおあらし)、大寒暑(だいかんしょ)、大陰霧(だいいんむ)の時に、外に出(いず)べからず。かゝる時は、内に居て、外邪をさけて静養すべし。老ては、脾胃(ひい)の気衰(きおとろ)へ、よはくなる。食すくなきに宜 […]
06/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓381(巻第八 養老) 年(とし)老(おい)ては、やうやく事を、はぶきて、すくなくすべし。事をこのみて、おほくすべからず。このむ事、しげゝれば、事多し。事多ければ、心気つかれて楽(たのしみ)をうしなふ。朱子(しゅし)六十八歳、其子に与ふる書に、 […]
03/09/2021 / 最終更新日時 : 23/04/2025 長生志多郎 養生訓養生訓380(巻第八 養老) 老ての後は、一日を以て十日として日々に楽しむべし。常に日をおしみて、一日もあだに,くらすべからず。世のなかの人のありさま、わが心に,かなはずとも、凡人(ぼんじん)なれば、さこそあらめ、と思ひて、わが子弟をはじめ、人の過( […]
03/09/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓379(巻第八 養老) 老人は、気よはし。万(よろず)の事、用心ふかくすべし。すでに、其事にのぞみても、わが身をかへりみて、気力の及びがたき事は、なすべからず。とし下寿(かじゅ)をこゑ(え)、七そぢにいたりては、一とせをこゆるも、いとかたき事に […]