養生訓14

「もし養ふことは少なく、そこなふ事多く、日々つもりて久しければ、元気へりて病生じ、死にいたる。
この故に衆人は病多くして短命なり。
かぎりある元気をもちて、かぎりなき慾をほしいままにするは、あやうし。」

意訳

悪い生活習慣が長く続けば、元気がなくなり、病気がちになり、短命の原因となる。
限りある人生だから、欲望のままに生きて短命に終わるのはもったいない。

通解

もし元気を養うことが少なく、元気を損なうことが多く、日々続けていると、元気が減退し病気が生じ、最終的には死に至ることになります。
そのため、一般の人々は多くの病気を患い、寿命が短くなるのです。
限られた元気を持ちながら、無制限な欲望を追い求めることは危険です。

養生訓

前の記事

養生訓13
養生訓

次の記事

養生訓15