29/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓315(第六巻 択医) 薬の病に応ずるに適中(てきちゅう)あり、偶中(ぐちゅう)あり。適中は良医(りょうい)の薬、必ず、応(おう)ずる也。偶中(ぐちゅう)は庸医(ようい)の薬(くすり)不慮(ふりょ)相応ずるなり。是(これ)其(その)人(ひと)に […]
28/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓314(第六巻 択医) 医を学ぶに、ふるき法をたづねて、ひろく学び、古方(こほう)を多く考ふべし。又、世(よ)の時運(じうん)を考(かんが)へ、人の強弱(きょうじゃく)をはかり、日本の土宜(どぎ)と民俗(みんぞく)の風気(ふうき)を知り、近古( […]
28/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓313(第六巻 択医) 医は、仁心(じんしん)を以(もっ)て行ふべし。名利(みょうり)を求むべからず。病(やまい)おもくして、薬にて救(すく)ひがたしといへども、病家(びょうけ)より薬を求むる事(こと)切(せっ)ならば、多く薬をあたへて、其心( […]
26/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓312(第六巻 択医) 歌(うた)をよむに、ひろく歌書(かしょ)をよんで、歌学(かがく)ありても、歌の下手(へた)はあるもの也。歌学(かがく)なくして上手(じょうず)は有(ある)まじきなりと、心敬法師(しんけいほうし)いへり。医術(いじゅつ)も […]
25/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓311(第六巻 択医) 日本の医(い)の中華に及ばざるは、まづ学問のつとめ、中華(ちゅうか)の人に及ばざれば也。ことに近世(きんせ)は国字(こくじ)の方書(ほうしょ)多く世に刊行(そうかん)せり。古学(こがく)を好まざる医生(いせい)は、からの […]
25/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓310(第六巻 択医) 医となる人は、まづ、志(こころざし)を立て、ひろく人をすくひ助くるに、まことの心をむねとし、病人の貴賎(きせん)によらず、治(ち)をほどこすべし。是医(これい)となる人の本意(ほんい)也。其(その)道明らかに、術(じゅつ […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓309(第六巻 択医) 養生訓(意訳)学問を好まない医者は人の扱いには長けています。だから、日常的な軽易な病は治せるでしょう。しかし、特異な病に対しては専門の知識がないため、これらの病を治すことは難しいでしょう。 通解 俗医(ぞくい)は、医学を […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓308(第六巻 択医) 医となる人、もし庸医(ようい)のしわざをまなび、、愚俗(ぐぞく)の言(げん)を信じ、医学をせずして、俗師(ぞくし)にしたがひ、もろこしの医書(いしょ)をよまず、病源(びょうげん)と脈(みゃく)とをしらず、本草に通ぜず、薬 […]
23/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓307(第六巻 択医) 士庶人(ししょじん)の子弟(してい)いとけなき者、医となるべき才あらば、早く儒書(じゅしょ)をよみ、其(その)力(ちから)を以(もって)、医書(いしょ)に通じ、明師(めいし)にしたがひ、十年の功(こう)を用(もちい)て、 […]
22/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓306(第六巻 択医) 医師にあらざれども、薬をしれば、身をやしなひ、人をすくふに益あり。されども、医療に妙(みょう)を得(えた)る事は、医生(いせい)にあらざれば、道(みち)に専一(せんいつ)ならずして成(なり)がたし。みづから医薬(いやく) […]
19/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓305(第六巻 択医) 医となる者、家にある時は、つねに医書を見て、其(その)理(り)をあきらめ、病人を見ては、又、其病(そのやまい)をしるせる方書(ほうしょ)をかんがへ合せ、精(くわ)しく心を用(もち)ひて薬方(やくぽう)を定むべし。病人を引 […]
18/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓304(第六巻 択医) 医(い)とならば、君子(くんし)医となるべし、小人(しょうじん)医となるべからず。君子(くんし)医は人のためにす。人を救ふに、志(こころざし)専一(せんいち)なる也。小人医(しょうじんい)はわが為にす。わが身の利養(りよ […]
18/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓303(第六巻 択医) 古人(こじん)、医(い)也(なる)者(もの)は意(こころ)也(なり)、といへり。云意(うんい)は、意(こころ)精(くわ)しければ、医道をしりて、よく病(やまい)を治す。医書(いしょ)多くよんでも、医道に志(こころざし)な […]
15/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓302(第六巻 択医) 文学(ぶんがく)ありて、医学(いがく)に、くはしく、医術(いじゅつ)に心(こころ)をふかく用(もち)ひ、多く病になれて、其(その)変(へん)を、しれるは良医(りょうい)也。医(い)となりて、医学(いがく)を、このまず、医 […]
13/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓301(第六巻 択医) 凡(およそ)医(い)となる者は、先(まず)儒書(じゅしょ)をよみ、文義(ぶんぎ)に通ずべし。文義(ぶんぎ)通(つう)ぜざれば、医書(いしょ)をよむちからなくして、医学(いがく)なりがたし。又、経伝(きょうでん)の義理(ぎ […]
11/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓300(第六巻 択医) 医は仁術(じんじゅつ)なり。仁愛(じんあい)の心を本(もと)とし、人を救(すく)ふを以(もって)、志(こころざし)とすべし。わが身の利養(りよう)を専(もっぱら)に志(こころざ)すべからず。天地(てんち)の、うみそだて給 […]
11/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓299(第六巻 慎病.択医) 神怪(しんかい)、奇異(きい)なる事、たとひ目前(もくぜん)に見るとも、必(かならず)鬼神(きじん)の所為(しょい)とは云がたし。人に心病(しんびょう)あり。眼病(がんびょう)あり。此病(このやまい)あれば、実になき物、 […]
11/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓298(第六巻 慎病) 頓死(とんし)の症(しょう)多し。卒中風(そっちゅうふう)、中気(ちゅうき)、中悪(ちゅうあく)、中毒(ちゅうどく)、中暑(ちゅうしょ)、凍死(とうし)、湯火(とうか)、食傷(しょくしょう)、霍乱(かくらん)、破傷風(は […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 02/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓297(第六巻 慎病) 冬、朝(あした)に出て遠くゆかば、酒をのんで寒(かん)をふせぐべし。空腹にして寒にあたるべからず。酒をのまざる人は、粥を食ふべし。生姜(しょうが)をも食ふべし。陰霧(いんむ)の中、遠く行べからず。やむ事を得(え)ずして、 […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓296(第六巻 慎病) 熱食(ねっしょく)して汗(あせ)いでば、風に当るべからず。凡(およそ)そ人の身、高き処(ところ)よりおち、木石(もくせき)におされなどして、損傷(そんしょう)したる処(ところ)に、灸をする事なかれ。灸をすれば、くすりを服 […]
10/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓295(第六巻 慎病) 除日(じょにち)には、父祖(ふそ)の神前(しんぜん)を掃除し、家内(かない)、殊(こと)に臥室(がしつ)のちりをはらひ、夕は燈(ともしび)をともして、明朝(みょうちょう)にいたり、家内(かない)光明(こうみょう)ならしめ […]
09/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓294(第六巻 慎病) 冬至(とうじ)には、一陽(いちよう)初(はじめ)て生(しょう)ず。陽気の微少(びしょう)なるを静養(せいよう)すべし。労動すべからず。此日(このひ)、公事(こうじ)にあらずんば、外に出(いず)べからず。冬至(とうじ)の前 […]
09/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓293(第六巻 慎病) 冬は、天地(てんち)の陽気(ようき)とぢかくれ、人の血気(けっき)おさまる時也。心気を閑(しずか)にし、おさめて保つべし。あたゝめ過(すご)して陽気(ようき)を発し、泄(もら)すべからず。上気せしむべからず。衣服(いふく […]
08/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓292(第六巻 慎病) 夏月(かげつ)、古き井(ふるきいど)、深き穴の中に人を入 (いるる) べからず。毒気(どっけ)多し。古井(ふるいど)には先(ま)ず、鶏(にわとり)の毛を入(いれ)て、毛、舞(ま)ひ下(さが)りがたきは、是(これ)毒あり、 […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓291(第六巻 慎病) 六七月、酷暑(こくしょ)の時は、極寒の時より、元気へりやすし、よく保養(ほよう)すべし。加味生脈散 (かみしょうみゃくさん) 、補気湯(ほきとう)、医学(いがく)六要(ろくよう)の新製(しんせい)清暑益気湯(せいしょえき […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 03/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓290(第六巻 慎病) 四月は純陽(じゅんよう)の月(つき)也(なり)。尤 (もっとも) 色慾(しきよく)を禁ずべし。雉 (きじ) 鶏(にわとり)など温熱 (うんねつ) の物、食(くら)うべからず。四時(よじ)の内、夏月(かげつ)、尤 (もっと […]
05/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓289(第六巻 慎病) 夏は、発生(はっせい)の気(き)いよいよさかんにして、汗もれ、人の肌膚(きふ)大いに開く故(ゆえ)外邪(がいじゃ)入(い)やすし。涼風(りょうふう)に久(ひさ)しくあたるべからず。沐浴(よくもく)の後、風に当るべからず。 […]
03/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓288(第六巻 慎病) 春は陽気(ようき)発生し、冬の閉蔵(へいぞう)にかはり、人の肌膚(きふ)和(わ)して、表気(ひょうき)やうやく開く。然(しか)るに、余寒(よかん)猶(なお)烈(はげ)しくして、風寒(ふうかん)に感じやすし。つゝしんで、風 […]
03/06/2021 / 最終更新日時 : 01/06/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓287(第六巻 慎病) 中風(ちゅうふう)は、外(ほか)の風(かぜ)にあたりたる病には非(あら)ず、内より生ずる風に、あたれる也。肥白(ひはく)にして気すくなき人、年(とし)四十を過(すぎ)て気衰(きおと)ふる時、七情(しちじょう)のなやみ、酒 […]