30/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓237(巻第四 慎色欲) 孫真人(そんしんじん)が千金方に、房中補益説(ぼうちゅうほえきせつ)あり。年四十に至(いた)らば、房中(ぼうちゅう)の術を行(おこな)ふべしとて、その説、頗(すこぶる)詳(つまびらか)なり。その大意(たいい)は、四十以後 […]
29/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓236(巻第四 慎色欲) 達生録(たっせいろく)曰(いわく)、男子、年二十ならざる者、精気いまだたらずして慾火(よくか)うごきやすし。たしかに交接(こうせつ)を慎(つつし)むべし。 養生訓(意訳)二十歳前に、色欲に惑わされてはいけません。 通解 […]
28/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓235(巻第四 慎色欲) わかく盛なる人は、殊(ことに)に男女の情慾(じょうよく)、かたく慎しんで、過(あやまち)すくなかるべし。慾念(よくねん)をおこさずして、腎気(じんき)をうごかすべからず。房事(ぼうじ)を快(こころよ)くせんために、烏頭付 […]
28/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓234(巻第四 慎色欲) 男女交接(だんじょこうせつ)の期(き)は、孫思邈(そんしばく)が千金方(せんきんほう)曰(いわく)。「人、年二十者(にじゅうよんしゃ)は四日に一たび泄(もら)す。三十者は八日(ようか)に一たび泄(もら)す。四十者、十六日 […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓233(巻第四 慎色欲) 素問(そもん)に、「腎者五臓(じんじゃごぞう)の本」、といへり。然(しか)らば、養生の道、腎(じん)を養ふ事をおもんずべし。腎(じん)を養なふ事、薬補(やくほ)を、たのむべからず。只(ただ)精気(せいき)を保(たも)つて […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓232(巻第四 飲茶 附 煙草) たばこは、近年、天正(てんしょう)、慶長(けいちょう)の比(ころ)、異国よりわたる。淡婆姑(たんぱこ)は和語にあらず。蛮語也(ばんごなり)。近世の中華の書に多くのせたり。又、烟草(えんそう)と云。朝鮮にては南草(なぐさ) […]
27/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓231(巻第四 飲茶 附 煙草) 大和国中(やまとこくちゅう)は、すべて奈良茶(ならちゃ)を毎日食(しょく)す。飯に煎茶をそヽぎたる也(なり)。赤豆(あずき)、豇豆(ささげ)、蚕豆(そらまめ)、緑豆(りょくとう)、陳皮(ちんぴ)、栗子(くり)、零余子(む […]
26/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓230(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶を煎(せん)ずる法、よはき火にて炊(い)り、つよき火にて煎(せん)ず。煎ずるに、堅(かた)き炭(すみ)の,よくもゆるを、さかんにたきて煎(せん)ず。たぎりあがる時、冷水(れいすい)をさす。此如(このごとく)すれば、茶の […]
26/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓229(巻第四 飲茶 附 煙草) 薬と茶を煎(せん)ずるに、水をえらぶべし。清水(せいすい)味甘(あじあま)きをよしとす。雨水(うすい)を用(もちい)るも味よし。雨中(うちゅう)に浄器(じょうき)を庭に置(おい)てとる。地水(ちすい)にまさる。然共(しか […]
25/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓228(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶は冷(れい)也。酒は温(おん)也。酒は気をのぼせ、茶は気を下(おろ)す。酒に酔(よ)へばねむり、茶をのめばねむりさむ。その性(せい)うらおもて也。あつものも、湯茶(ゆちゃ)も、多くのむべからず。多くのめば脾胃(いひ)に […]
24/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓227(巻第四 飲茶 附 煙草) 茶、上代(じょうだい)はなし。中世(ちゅうせい)もろこしよりわたる。其(その)後(のち)、玩賞(がんしょう)して日用(にちよう)かくべからざる物とす。性冷(せいれい)にして気を下し、眠をさます。陳臓器(ちいぞうき)は、久 […]
23/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓226(巻第四 飲酒) 焼酒(しょうしゅ)は大毒(だいどく)あり、多く飲べからず。火を付(つい)てもえやすきを見て、大熱(だいねつ)なる事を知るべし。夏月(かげつ)は、伏陰内(ふくいんうち)にあり、又、表ひらきて酒毒(しゅどく)肌に早くもれやす […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓225(巻第四 飲酒) 酒をのむに、甘き物をいむ。又、酒後(しゅご)辛(から)き物をいむ。人の筋骨(きんこつ)をゆるくす。酒後(しゅご)焼酒(しょうしゅ)をのむべからず。或(あるいは)一時(いちじ)に合(あわせ)のめば、筋骨をゆるくし煩悶(はん […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓224(巻第四 飲酒) 五湖漫聞(ごこまんぶん)といへる書に、多く長寿の人の姓名(せいめい)と年数(ねんすう)を載(のせ)て、「其(その)人皆老(おい)に至(いた)て衰(おとろえ)ず。之(この)問(と)ふ皆(みな)酒を飲まず」といへり。今わが里 […]
22/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓223(巻第四 飲酒) 市(いち)に、かふ酒に、灰を入(いれ)たるは毒あり。酸味(さんみ)あるも飲べからず。酒(さけ)久しくなりて、味(あじ)変じたるは毒あり。のむべからず。濁酒(だくしゅ)のこきは脾胃(ひい)に滞り、気をふさぐ。のむべからず。 […]
21/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓222(巻第四 飲酒) 酒を人にすヽむるに、すぐれて多く飲む人も、よき程(ほど)の節(せつ)をすぐせば、くるしむ。若(もし)、その人の酒量(しゅりょう)をしらずんば、すこし、しひて飲しむべし。其人(そのひと)辞(じ)してのまずんば、その人にまか […]
20/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓221(巻第四 飲酒) 酒をあたヽめ過(すぎ)してじんを失へると、或(あるいは)温めて時過(ときすぎ)、冷たると、二たび、あたヽめて味の変じたると、皆(みな)脾胃(ひい)をそこなふ。のむべからず。 養生訓(意訳) お酒を飲む場合、温め過ぎたり、 […]
19/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓220(巻第四 飲酒) 凡(およそ)酒は夏冬(なつふゆ)ともに、冷飲熱飲(れいいんねついん)に宣(よろ)しからず。温酒(おんしゅ)をのむべし。熱飲(ねついん)は気升(のぼ)る。冷飲(れいいん)は痰(たん)をあつめ、胃をそこなふ。丹渓(たんけい) […]
19/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓219(巻第四 飲酒) 凡(およそ)酒はただ朝夕(ちょうせき)の飯後(めしご)にのむべし。昼と夜と空腹に飲べからず。皆害(みながい)あり。朝間(ちょうかん)空腹(くうふく)にのむは、殊(こと)更(さら)脾胃(ひい)をやぶる。 養生訓(意訳) お […]
17/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓218 (巻第四 飲酒) 酒を飲には、各(おのおの)人によつてよき程(ほど)の節(せつ)あり。少(すこ)し、のめば益多く、多くのめば損(そん)多し。性(さが)謹厚(きんこう)なる人も、多飲を好めば、むさぼりてみぐるしく、平生(へいせい)の心を失( […]
14/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓217(巻第四 飲酒) 酒は天の美禄(びろく)なり。少のめば陽気を助け、陽気をやはらげ、食気(しょくき)をめぐらし、愁(うれい)を去り、興(こう)を発して、甚(はなはだ)人に益あり。多くのめば、又よく人を害する事、酒に過(すぎ)たる物なし。水火 […]
13/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓216(巻第四 飲食下) 黄ぎ(おうぎ)を服する人は、酒を多くのむべからず。甘草(かんぞう)を服する人は、菘菜(あをな)を食(くら)ふべからず。地黄(ちおう)を服するには、蘿蔔(だいこん)、蒜(にんにく)、葱(ひともじ)の三白(さんぱく)をいむ。 […]
12/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓215(巻第四 飲食下) 同食(どうしょく)の禁忌(きんき)多(おお)し、其(その)要(かなめ)なるをこヽに記す。猪(しし)肉に、生姜(しょうが)、蕎麦(そば)、胡荽(こすい)、炊豆(いりまめ)、梅、牛肉、鹿肉(しかにく)、鼈(すっぽん)、鶴、鶉 […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓214(巻第四 飲食下) いにしへ、もろこしに食医(しょくい)の官(かん)あり。食養(しょくよう)によつて百病(ひゃくびょう)を治(なお)すと云。今とても食養(しょくよう)なくんばあるべからず。殊(ことに)老人は脾胃(ひい)よはし、尤(もつとも) […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓213(巻第四 飲食下) 凡(すべて)の人、食(くら)ふべからざる物、生冷(せいれい)の物、堅硬(けんこう)の物、未だ熟せぬ物、ねばき物、ふるくして気味(きみ)の変じたる物、製法(せいほう)心に叶(かな)はざる物、塩からき物、酢の過(すぎ)たる物 […]
10/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓212(巻第四 飲食下) 老人、虚人は、一切食うべからず物。生冷(せいれい)の物、堅硬(けんこう)の物、稠黏(ちゅうねん)の物、油膩(ゆじ)の物、冷麺(れいめん)、冷(ひえ)てこはきもち、餌(だんご)、粽(ちまき)、冷饅頭(ひやまんじゅう)、并( […]
08/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓211(巻第四 飲食下) 多く食らうべからず物、諸(もろもろ)のもち、餌(もち)、ちまき、寒具(ひがし)、冷麺(ひやむぎ)、麺類(めんるい)、饅頭、河濡、砂糖、醴(あまざけ)、焼酒、赤小豆(あかあずき)、酢、豆油(しょうゆ)、魚、泥鰌(どじょう) […]
08/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓210(巻第四 飲食下) 病人の甚(はなはだ)食せん事をねがふ物あり。くらひて害に成(なる)食物(しょくもつ)、又、冷水(れいすい)などは願(ねがい)に任(まか)せがたし。然共(しかれども)病人のきはめてねがふ物を、のんどにのみ入ずして、口舌(こ […]
07/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓209(巻第四 飲食下) 古今医統(ここんいとう)に、百病(ひゃくびょう)の横夭(おうよう)は多く飲食による。飲食の患(うれい)は色欲に過(すぎ)たりといへり。色慾は猶(なお)も絶べし。飲食は半日(はんじつ)もたつべからず。故(ゆえ)飲食のために […]
06/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓208(巻第四 飲食下) 一切の食物の内、園菜(えんさい)、極めて穢(けがら)はし。其(その)根葉(こんよう)に久(ひさ)しくそみ入たる糞汚(ふんよごれ)、俄かに去がたし、水桶(みずおけ)を定(さだ)め置(おき)、水を多く入て菜(は)をひたし、上 […]
06/03/2021 / 最終更新日時 : 01/02/2025 長生志多郎 養生訓養生訓207(巻第四 飲食下) 朝夕の食、塩味(しおみ)をくらふ事すくなければ、のんどかはかず、湯茶(ゆちゃ)を多くのまず。脾胃(ひい)に湿(しつ)を生ぜずして、胃気(いき)発生しやすし。中華、朝鮮の人は、脾胃(ひい)つよし。飯(めし)多く食(しょく) […]