21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓55(巻第一総論上) 「世に富貴(ふうき・財禄(ざいろく)をむさぼりて、人にへつらひ、仏神(ぶつしん)にいのり求むる人多し。されども、其(その)しるしなし。無病長生(むびょうちょうせい)を求めて、養生をつつしみ、身をたもたんとする人はまれなり […]
21/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓53(巻第一総論上) 「養生の道なければ、生れ付つよく、わかく、さかんなる人も、天年をたもたずして早世する人多し。是(これ)天のなせる禍(わざわい)にあらず、天年とはみづからなせる禍也(なり)。云(いい)がたし。 つよき人は、つよきをたのみて […]
20/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓51(巻第一総論上) 「古語(こご)に曰(いわく)、「莫大(ばくだい)の禍(わざわい)は、須臾(しゅふ)の忍ばざるに起る」。須臾(しゅふ)とは、しばしの間(あいだ)を云(いう)。大(だい)なる禍(わざわい)は、しばしの間、慾をこらえざるよりお […]
20/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓50(巻第一総論上) 「言語をつつしみて、無用の言(げん)を,はぶき、言を、すくなくすべし。多く言語(げんご)すれば、必(かならず)気へりて、又,気のぼる。甚(はなはだ)元気を、そこなふ。言語をつつしむも、亦(なお)徳(とく)を、やしなひ、身 […]
17/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓49(巻第一総論上) 「いにしへの人、三慾(さんよく) を、忍(しの)ぶ事をいへり。三慾とは、飲食の欲、色(しき)の欲、睡(ねぶり)の欲なり。飲食を節にし、色慾(しきよく)をつつしみ、睡(ねぶり)をすくなくするは、皆(みな)慾をこらゆるなり。 […]
17/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓48(巻第一総論上) 「君子(くんし) の道は,時宜(じき)に,かなひ、事変(じへん)に随(したがい)ふをよしとす。たとへば、夏は,かたびらを着、冬は、かさねぎするが如し。一時(いちじ) を、つねとして、一偏(いっぺん)に、かかはるべからず。 […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓47(巻第一総論上) 「答て曰(いわく)、およその事(こと)、常(つね)あり、変(へん)あり。常に居(い)ては常を行なひ、変に、のぞみては変を行なふ。其時(そのとき)にあたりて義に、したがふべし。無事の時、身をおもんじて命を、たもつは、常に居 […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓46(巻第一総論上) 養生訓(原文) 或人(あるいはひと)うたがひて、曰(いわく)。養生を、このむ人は、ひとゑ(え) に、わが身をおもんじて、命をたもつを専(もっぱら)にす。されども、君子(くんし)は義をおもしとす。故に、義にあたりては、身を […]
15/09/2020 / 最終更新日時 : 11/11/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓45(巻第一総論上) 「たとへば、流水は、くさらず、戸枢(こすう)は、くちざるが如し。是(これ)うごく者は,長久(ちょうきゅう)なり、うごかざる物は、かへつて命みじかし。是を以(もって)、四民ともに、事を、よくつとむべし。安逸(あんいつ)なる […]
14/09/2020 / 最終更新日時 : 11/11/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓44(巻第一総論上) 「是(これ) 養生の術を,しらざる人のうたがひ、むべなるかな。養生の術は、安閑(あんかん)無事なるを専(もっぱら)とせず。心を静にし、身をうごかすを,よしとす。身を安閑にするは、かへつて元気とどこほり、ふさがりて病を生ず […]
14/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓43(巻第一総論上) 「或(ある)人の曰(いわく)、養生の術、隠居(いんきょ)せし老人、又、年わかくしても、世をのがれて、安閑(あんかん)無事なる人は宜(よろ)しかるべし。士(さむらい)として君父(くんぷ)につかへて、忠孝をつとめ、武芸をなら […]
13/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓42(巻第一総論上) 「夫(それ)養生の術、そくばくの大道(だいどう)にして、小芸(しょうけい)にあらず。心にかけて、其術をつとめまなばずんば、其道を得べからず。其術を,しれる人ありて習得(ならいえ)ば、千金(せんきん)にも替(かえ)がたし。 […]
12/09/2020 / 最終更新日時 : 17/08/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓41(巻第一総論上) 「然(しか)るに、いやしき小芸(しょうげい)には必(かなら)ず、師をもとめ、おしへをうけて、その術をならふ。いかんとなれば、その器用(きよう)あれども、その術を、まなばずしては、なしがたければなり。人の身は、いたりて貴( […]
11/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓40(巻第一総論上) 「かけまくも、かたじけなき天照皇大神(あまてらすおおみのかみ)も、みづから神の御服(ごふく)を、おらせ、たまひ、其(その)御妹(みいもと)稚日女尊(わかひるめのみこと)も、斎機殿(いみはたどの)に、ましまして、神の御服( […]
12/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓39(巻第一総論上) 「人の身のわざ多し。その事をつとむるみちを術(じゅつ) と云(いう)。萬(よろず)のわざ、つとめならふべき術あり。其術(そのじゅつ)をしらざれば、其(その)事をなしがたし。其内(そのうち)いたりて小にて、いやしき芸能(げ […]
11/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓37(巻第一総論上) 「養生の術は、つとむべき事を,よくつとめて、身をうごかし、気を、めぐらすをよしとす。つとむべき事を、つとめずして、臥(ふ)す事をこのみ、身をやすめ、おこたりて動かさざるは、甚(はなはだ)養生に害あり。久しく安坐し、身をう […]
07/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓32(巻第一総論上) 「用心きびしくして、つねに内外の敵をふせぐ計策(けいさく)なくむば,あるべからず。敵に,かたざれば、必(かなら)ず、せめ亡(ほろぼ)されて身を失(うしな)ふ。内外の敵にかちて、身をたもつも、其術(そのじゅつ)をしりて、能 […]
05/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓30(巻第一総論上) 「ここを以(もって)養生の術を行なひ、いかにもして天年をたもち、五十歳をこえ、成(なる)べきほどは弥(いよいよ)長生して、六十以上の寿域(じゅいき)に登るべし。古人,長生(ちょうせい)の術ある事を、いへり。又、人の命は我 […]
04/09/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓27(巻第一総論上) 「身体は、日々少づつ労動すべし。久しく安坐すべからず。毎日飯後に、必ず庭圃(ていほ)の内、数百足(ぽ)しづかに歩行すべし。雨中には室屋(しつおく)の内を、幾度も徐行(じょこう)すべし。此如(かくのごと)く日々朝晩(ちょう […]
31/08/2020 / 最終更新日時 : 21/05/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓22(巻第一総論上) 「身をたもち生(せい)を養ふに、一字の至(いた)れる要訣(ようてい)あり。是を行へば生命を長くたもちて病なし。おやに孝あり、君(きみ)に忠(ちゅう)あり、家をたもち、身をたもつ。行なふとしてよろしからざる事なし。其(その […]
21/08/2020 / 最終更新日時 : 11/11/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓8(巻第一総論上) 「豈(あに)、楽まざるべけんや。命みじかければ、天下四海(てんかしかい)の富を得ても益(えき)なし。財(たから)の山を前につんでも用(よう)なし。然(さ)れば道に、したがひ身をたもちて、長命(ちょうめい)なるほど大(おお […]